見出し画像

【Dify: Zero to Hero】Dify x WordPress

こんにちは、Dify Ambassadorのサンミンです。

0  はじめに

2024年3月にDifyを紹介してからいろんな方とDifyの使い方について話をしています。

その中で、Difyは良さそうだけど実際どんな使い方をすればいいのかがわからないという話をよく聞く。そんな課題を解決したくDifyのZero to Heroワークショップを8月3日(土)に開催します。

3時間のワークショップではLinuxの基礎から始め、Difyをクラウド環境(Microsoft Azure)でデプロイする方法、ワードプレスとの連携、そしてDifyの開発環境を構築し、実際Difyをカスタマイズする方法まで学びます。

▲ワークショップのアジェンダ

一人で学ぼうとすると3ヶ月はかかる内容ですがDifyとワードプレスを連携するトピックに絞って、本当に必要なものだけを学ぶ構成となっています。「Just-in-time Learning」が何かを体験する機会にもなりますのでよろしければこの機会にどうぞ。

1  なぜ、Dify x WordPressなのか?

Difyでアプリを開発したもののどんな方法で公開すべきか?と悩んでいる方も多い。ログイン機能がないと公開したアプリは使い放題になって、OpenAIやAnthropicへのAPI利用料金がアプリ開発者の負担となるので困る。

解決方法としてClerkなど複数のオプションがありますが、他のコンテンツとの連携やサブスク機能などを考えるとDify x WordPressがベストだと言えます。

あと、2023年中小企業のDX取り組み内容の1位と2位は、文書の電子化とホームページ作成。Dify x WordPressのパッケージを導入すればほとんどの企業のDXは達成できると期待しています。

2 Dify x WordPress導入時の課題①:DifyからWPへ転送できない

WordPress(WP)にはREST APIが提供されているので、DifyのHTTP Requestブロックを使えば、Difyで書いてもらったコンテンツを簡単にWPへ転送できるはず。が、実際試してみると意外と課題も多い。

Zero to Heroのワークショップではどんなエラーが発生するのかと、どのような解決方法があるのかを説明させていただきます。

3  Dify x WordPress導入時の課題②:アプリのリンクが丸見え

せっかくWordPressのサブスク機能を使って、ログインしたユーザーのみにアプリを公開しても、通常の方法での埋め込みですとDifyアプリのリンクがまる見え。この状態だとサブスクをやめた後でも、リンクを直接アクセスすればアプリが使える。

▲通常の埋め込みだとDifyアプリのURLがまる見え

この問題を解決するためにはWordPress側での開発が必要です。WordPressの開発にはいくつか決まったルールがありますのでZero to Heroのワークショップではどのような手順で開発すべきかをシェアさせていただきます。

4  Dify x WordPress導入時の課題③:WordPressテーマとの連携

Difyで開発したチャットボットをWordPressへ埋め込むと通常青色のテーマで表示される。この色がワードプレスのテーマとあえばいいけどそうではない場合が多いはず。

▲Difyのチャットボットは青色のテーマ

Dify: Zero to HeroのワークショップではDifyのソースコードを修正し、チャットボットをカスタマイズする方法が学べます。

▲DifyのチャットボットのヘッダーをWordPressのテーマに合わせた一例

5  Dify x WordPressの特徴

「Dify: Zero to Hero」はDifyが初めての方でも、Difyをある程度触ったことがある方でも今まで気づいてなかった可能性を発見できるワークショップです。

ワークショップの中にはDifyとWordPressを構築するためのAzure仮想環境(2 vCPU、8GBメモリ)やOpenAI、CohereのAPIキーも含まれています。Difyではカスタマイズできる設定も多く、UnstructuredIOの追加などRAGの性能を最適化するための環境づくりも学べます。メモリ8GB以上のノートPCをお持ちの方であれば、どなたでも参加可能です。

あと、Difyの公式Ambassadorでコントリビュータでもある筆者の指導で、Difyの開発環境をローカルで構築+開発する体験もできます。

ローカルで開発環境が構築できれば、Difyのコントリビュータにもなれるので、超オススメです。

ワークショップの内容は全て録画し、動画をシェアしますので後で復習する時も役立つと思っています。プログラムを修了された方には修了証明書も発行させていただきます。

▲Dify: Zero to Hero修了証明書

6  まとめ

Difyは一見簡単に動いているように見えても中を覗くと複数のコンポーネントによって構成されています。また、WordPressなど外部のツールと連携しようとすると話はもっと複雑になる。

「Dify: Zero to Hero」はDifyが実際どのように動いていて、外部ツールと連携するためにはどのような処理が必要なのかの理解をお手伝いするために始めたプログラムです。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?