間接民主主義

寺田前総務大臣や関連する政治団体の担当者などは、▽おととしの衆議院選挙で地元議員などに選挙用のポスターを貼ってもらったことに対し労務費を支払ったことや、▽政治団体の会計責任者として亡くなった人を記載していたことなどをめぐって、市民グループや大学教授から公職選挙法違反や政治資金規正法違反の疑いで告発されていました。

東京地検特捜部は、寺田前大臣や事務の担当者から事情を聴くなどして捜査を進めた結果、6日、10人を不起訴にしました。

NHK NEWS WEB  2023年9月6日 20時53分

検察は、不起訴の理由を明らかにしていないそうですが、選挙活動自体のいかがわしさを、垣間見たような気がします。そして、

寺田前大臣は、「厳格な捜査の結果、不起訴になったことを真摯(しんし)に謙虚に受け止めます。政治活動にまい進し支持者の期待に応えたい」というコメントを出しました。

同上

この発言は、支持者に対してなされているのであって、有権者に向けて、ではない、ということに注目すべきでしょう。議員は選挙では支持者を重視するのは、やむをえないとしても、当選すれば、すべての国民の代表であるはずで、支持していなかった者の代弁者であり、その声にも耳を傾ける必要があります。そして、そのような者に対してこそ真摯な説明が必要なはずです。

政治が選挙に支配されているのでは。選挙政治?それとも選挙のための政治?


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