左手でマウスを操作しませんか

現代のデジタル社会において、PCやスマートフォンなしでの生活はもはや不可能と言っても過言ではありません。さて、PCを操作するマウスは、多くの人が利き手の右手で操作していますが、左手でマウスを操作することには多くの利点があります（※）。今回は、その利点について考えてみましょう。
 
※左利きの方は左右を読み替えてください。
 
まず、左手でマウスを操作することにより、右手の負担を軽減することができます。右手は通常、キーボードの操作やペンの使用など、他のタスクにも多く使われます。そのため、どうしても右手にかかる負担が大きくなりがちです。左手でマウスを操作することで、右手の負担を軽減し、長時間の作業でも快適に過ごすことができます。
 
また、左手でマウスを操作することは、脳の活性化にもつながります。普段使わない手を使うことで、脳の異なる部分が刺激され、認知機能の向上も期待できます。これは、特に年齢を重ねるにつれて重要なポイントとなります。新しいスキルを習得することは、脳の健康を維持できるはずです。
 
さらに、左手でマウスを操作することで、右手がマウス操作から解放されます。つまり、左右同時に別の作業を並行させることができるようになり、作業効率の向上が期待できます。例えば、右手でキーボードを操作しながら、左手でマウスを操作することで、両手を同時に使うことができます。これにより、新たな作業の流れが発生し、効率的にタスクをこなすことができるでしょう。筆者の場合、解放された右手でペンを持つことができるので、ペンとマウスを持ち替えるアクションが消失しました。これも作業効率を向上させるポイントです。
 
筆者は右利きですが、左手でマウスを使う練習は2週間ほどで十分でした。はじめのうちは違和感がありなかなかうまく操作できませんでしたが、今では右手でマウスを使うほうが妙な感じを覚えます。
 
なお、Windows PCのマウスを左手で操作する場合、マウスボタンを通常と逆に設定することをお勧めします。この設定変更によってこれまでの右手のマウス操作をミラーリングすることになり、左手での操作がより直感的になります。
 
最後に、左手でマウスを操作することは、個々のニーズに合わせた柔軟な働き方を実現するひとつのイノベーションです。今まで当たり前だと思っていたことをほんの少し見直すだけで、あなたにとって快適な作業環境を整えられるかもしれません。その一歩目として、ぜひ一度、左手でのマウス操作を試してみてください。