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服を好きになるまで。0658とha|za|ma

「0658」と「ha|za|ma」、この2つは自分が服を好きになるきっかけを作ってくれた原点のようなブランドである。この2つに共通しているのは1着着るだけで世界を作れるような存在感、破壊力があるという事である。ジャンルで言うと「モード」「ドメスティックブランド」と言うそうだ。
他にもyohjiyamamoto、COMME des GARÇONS、lad musicianといった「モードファッション」の最前線にも詳しくなったし、ohtaや前に紹介したマクロマウロといった普通に生きていれば絶対に出会えない素晴らしい「ドメスティックブランド」にも巡り合えた。これも大学1年生の時に「0658」と「hazama」に出会ったのがきっかけだ。ここから私はファッションの沼にハマっていく。

高校時代を制服とジャージでほぼ過していた自分が大学生になった時、「服を買わなければ」となった。
そしてその服は「誰ともかぶらず、個性的で、でもかっこいい」服が欲しかった。

歌も上手くないし、ダンスも踊れない。人と喋るのは上手くない。でも自分を表現したい。かといって初めましての人に「あ、ツイッターに面白いこと書いてるんでフォローよろしくお願いします」なんて尋ねても大学4年間「ツイッターの人」とでも呼ばれるだけである。じゃあ何で自分をアピールするかまず服だろと。服で自分を表現するしかないだろと。

(ちなみに大学に入りたての時は入学祝い金で貰った数万を崩しながら生活していました。最低限のお金には困らずバイトもしてませんでした。そういう背景を踏まえて読んで欲しいです。)

ツイッターで偶然0658の画像が流れてきた。見たことの無い服だった。オーバーサイズのパーカー。そして全面に描かれた鮮やかなペイント...とにかく目立つ。主役になれる。これだ。これが欲しい。
しかし値段を見ると...7000円もするのでひっくり返ってしまった。
1着7000円なので全く大したことの無いむしろお買い得商品で即決価格のようなものなのだが今までバイトをしてなかった自分にとって7000円はお年玉を貰った時に浮かれて使うこと以外使ったことの無い大金だったのだ。漫画何冊買える?ラーメン何杯食える?服1着で?少しバカバカしくなって買うのを断念した。でもいつか、いつかガッツリ稼いで買えばいい。最悪社会人になってからでも...

0658と同じようなSNSで展開しているようなブランドはないかと思っていたら次に出会ったのはhazama。僕が世界で一番好きで、世界最高だと今でも思うブランド。
これもツイッターのTLにデザイナー松井さん本人が流した宣伝ツイートが流れてきた。(思えば0658もhazamaのツイートもリツイートしてくれたとあるフォロワーさんに本当に感謝だなあ。)
初めて見た時の衝撃を鮮烈に覚えてる。今までに無い服。誰も来てないような服。でもどこか懐かしい。懐かしいどころか数百年前の高貴な貴族が着てそうな、ヨーロッパを舞台としたファンタジー漫画のキャラクターが着てそうな服。こういう服が現実にあるのかと。しかし値段を見てまたも愕然。画像のセットアップを揃えるだけで6万くらいする。0658より遥かにたけえ。
6万、6万か、ゲーム本体が3つも買えるじゃねえかよ。

「社会人になってからだな」

またも諦めてしまった。


それからは単発バイトで収入を得つつメルカリで売ってるトルネードマートやビームスの安くなった服、または古着屋で見栄えのいい安い服を買った。これからもそれでよくてでも年に1回位は0658のパーカーくらい買っても良いと考えていた。


転機

夏休みになった。祝い金が尽きる頃、「ほかの学生がしないような事をしたい」と考えた自分はわざわざ神奈川から栃木の某テーマパークで3週間ほど泊まり込みをしながら働くという行動に出た。(これについては詳しくは別の記事で述べたいです。人生において非常に大きな出会いがあったイベントだからちゃんと書きたい。企業側の承諾等を得た上で構成を考えて書こうと思います。)

それで15万円くらい稼いだのかな。そのうち半分くらいは向こうでの食費とか遊び金に消えたのだけれど。

1ヶ月くらい経ったある日。メルカリを見て、古着を買おうとした時。

hazamaのロングシャツが2万円くらいで販売されていた。

手持ちは7万くらいだった。

とても悩んだ。悩んだ末に




それを買った。



ha|za|ma 経年真価のロングシャツ

初めて買ったhazamaの服。初めて買った万単位の服。今でも大切に着ている。

届いた時には涙が出そうだった。そしてそれを着た時も涙が出そうだった。

肉厚のリネンにも関わらず動きやすい。細身の自分の身体によく合っている。
そして強烈に感動したのは
「前後の丈が違うことでスタイルがよく見えるように作られている事。」
「スリットが付いていることで風になびくように作られている事。」
だった。

細部のこだわり、着てる人をよく魅せる工夫、遊び心...

デザイナーさんの服に対する想いの強さに感動してしまった。

高くて、何着も買えないけどまた絶対に欲しい...絶対にまた1着手に入れてやる。そう思わせてくれる1着だった。

みんなが着ているカジュアルなファッションもいいと思うし憧れる。でも自分はどんなに高くてもデザイナーがこだわりを込めて作っているこういう服を着たい。こういう服は絶対に自分を良く魅せてくれるんだと、hazamaは教えてくれた。

ここから私はhazama、0658と同じ所謂「モードファッション」「ドメスティックブランド」について学ぶ事になる。しかしどんなブランドを知っても、見つけても現れても、自分の中でhazamaが1番である事に変わりはない。

幸いにも今私は大学一年生の時と違い、バイト先の店長に気にいられ、週二で約85000+αという破格の収入を得ている。
0658は画像のようなペイント物を今は展開していない。のでメルカリに出品されているあの頃憧れた服をを可能な限り買い占める予定だ。


用語解説

「ドメスティックブランド」・・・ドメスティックブランド(略称、ドメブラ)とは名前の通り、国内発のブランド、なかでも日本人デザイナーのブランドのことを言う。

「モードファッション」・・・これにおける解釈は人によって様々で「服飾や髪形そのものを楽しむ精神」と私は解釈している。

おわり。

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砂のすゝめ。
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