「他人のことは理解できない」

こんにちは。

仕事上、毎日毎日コミュニケーションの繰り返しをしていると、いろいろ意思疎通がうまくいかなかったり、誤解を与えてしまったりなど、しょっちゅう起こります。

そんな中で、私の考えているコミュニケーション論を話したいと思います。

■「他人のことは理解できない」

「お互いに理解をしましょう」というような言葉をよく耳にします。「相互理解」とか。

もちろん、云わんとしている事はわかるのですが、私の考えは少し違っています。

結果からいうと、私は「他人のことは理解できない」というスタンスが心の中にあります。

他人とは、自分以外の人すべてです。

むしろ、自分自身のことも理解しているのだろうか、という哲学的な悩みも出そうですが。

これだけ言うと、すごい冷たい人と思われそうですが、説明しますね。

「お互いに、理解しあいましょう」と言いますが、では「自分が相手を理解している」というのはどのように判断できるのでしょうか?

わたしは「あなた」ではないので、「わたしは、あなたのこと本当にわかっているのかな?」と思うのです。

結局のところは、相手の気持ちをすべて理解できることは、不可能なことだと思います。

たとえ、夫婦、恋人、親子、兄弟、親友でも、その人の気持ちなんてわからないのです。

でも、だからこそ、「あなたのことを、もっともっと理解しよう」という努力をしないといけないと思います。

だからといって、大事な相談をしているときに、

  「うん、ほんとうは君の気持ちなんて100パーセントは理解できないと思っているんだ。だけど、もっともっと理解しようとしているよ」

とはさすがに、言いませんよ。

そんな言葉かけたら、話がそれてややこしくなりそうでしょう。角が立つってやつですね。

■「理解できない」だからこそもっともっと理解しようとすることが大事。

とは言っても、もちろん私自身も、やっぱり「人の気持ちを理解している」という風に思ってしまうこともあります。

「あ、私この人のこと理解できた。わかった、わかった。そういうことね!」なんて思い込むと、そこからコミュニケーションが止まりそうな気がするんですね。

また、まったく相手の思っていることとは違うことを、「理解した」と思い込むと、あとあとのトラブルの元になりかねないかと。

他人の気持ちを「理解した」というのは、自分自身の勝手な解釈でしかないのです。

なので、なるべくそうならないように、「他人のことは理解できない」だからこそもっともっと理解しようと思うのが大切なのではないかなと思っています。

■インターネットは、一方的に「理解した人」と勘違いしている人ばっかり

ブログやSNSで自由に個人が発信できる時代になって、いろいろなところで意見や主張がぶつかって、摩擦したり、"炎上"したりしてます。

今の時代、日常会話や電話に加えて、メール、LINE、SNS、ブログ、いろんなところから発信できてしまうし、

同様に、いろんな手段で受信もできてしまいます。

他人が発信したメッセージなどを、断片的に「理解した」と思い込んでしまうことも多いのかと思います。

Twitterの短いメッセージを前後の文脈も考慮しないで、勘違いしたり。。

もちろん、私もそういう経験もたくさんたくさんあります!

だからこそ、そこに書かれていることが相手のすべてと思わないように気をつけようという意識を持っています。

さらに、そんな勝手な解釈で「理解した」と思い込んだことをTwitterやFacebookで発信して、だんだん一方的に「理解した」同士でネット上だけで揉めてくると、”炎上”したりしてます。

エスカレートして罵詈雑言、そんな揉めるなら、電話するなり直接会って話でもすればいいのにと思ってしまいます。

逆に、自分から何かを相談したときに、相手の人が、きちんと理解してくれている、と感じることはとてもうれしいことですね。

特に大事な相談なんかした後は、「あー、この人に気持ちを打ち明けてよかった」とほっとしますね。

そう思われるように、いろいろコミュニケーションをし続けないといけないんだろうなと思いました。

仕事柄、常にコミュニケーションの連続なので、いつも相談してくれた方に「相談してよかった」「理解してもらえた」と思ってもらえるようにしないといけないなと思っています。

そんなんで、ブログを書いていると、ソクラテスの無知の知、という言葉を思い出しました。

無知の知

これは、沖縄県内で活躍してますカクマクシャカの参加している曲。

”無知の知"
https://www.youtube.com/watch?v=8-DIXKn9DfY

彼の曲は独特の表現で、いつもハッとさせられます。

今日も、長くなりましたが、最後まで読んでいただきありがとうございます!

ぜひ皆さんの感想ご意見も、お聞かせください。

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