記憶の定着

「若いうちから歩いておかないと、年取ったら大変だよ」

50代男部長からの助言だ。10年以上前に言われたことだが、強く記憶に残っている。内容は、さまざまな媒体で耳にするようなありふれた話だ。それなのに、なぜ記憶にとどまったのだろうか。

  • 50代という年齢に、実体験が伴っていることが垣間見えたから

  • 部長という肩書きに、リスペクト値を持っていたから

  • 朝、桜木町駅で会って一緒に会社まで歩いた時の会話でシチュエーションが稀だったから

  • 部長のモノマネをするほど、私にとって好感のある人のアドバイスだったから

どれか一つというわけではなく、これらすべての要素が相まって記憶に定着したのだろう。助言の背景にある要素が多ければ多いほど、記憶に強くとどまるのかもしれない。

ネットには、ためになる情報がたくさんある。しかし、情報元への要素が薄いので記憶に定着しにくいのかなと思った。自分にとって本当に必要な情報は、記憶への残りやすさを意識すると覚えやすくなるのかもしれない。

いずれにしてもあれだな(部長の常套句)誰かのためを思ってかけてくれた助言は、大切に覚えておきたいものだよな。

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