初めての人体実験2
ジャンク屋で様々なパーツを寄せ集め作った愛車フランケン号とともに、夜の西国街道を駆ける。
これからする実験に少々気が重かったが、日が暮れる前に目的地までたどり着いた。
デザ子の家である。
土産のワインを渡し、早速実験にかかった。
まーずこれをコンセントに繋いで…んでこっちに水を入れてと。で、ここに手を突っ込んで、と。よし。
さぁスイッチを入れたまえ。
あ!うそ!
ちょっと待って、やっぱり!
やっぱり怖くなってきたから。ちょっと待って。
…あのさ、代わりにココに手を突っ込んでくれない?
そうだね、やらないよね。
訳分からん機械に手を突っ込みたくないよね。
あれだな、いったんヤバそうなときのムーブを確認しよう。
俺ずっと喋っとくようにするし、突然喋らなくなったらコンセント引き抜いて?多分それ感電して離脱できなくなってるから。ほんで心臓マッサージと119に電話ね?分かった?よし。
んいや!!
待って待って怖い!怖いんだが!
どうしよう…
みたいな問答をしたが。
蓋を開けてみればあっけなく実験は成功してしまった。
このときの汗切丸の原理試作品には、まだまだ十分な機能が搭載されていなかったが、このあと暫く使って汗が止まることを確認した。
このように、人体実験を自分の体で行いながら、問題点を洗い出し、改良案を製作し、ということを繰り返して少しづつ試作品を改良していきました。
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