文学フリマ東京26お品書き

2017年5月6日 文学フリマ東京26 出店します。
サークル名 山吹屋   スペース 2階Fホール イ-62

★新刊発行
『猫屋奇譚 月光の記憶』 頒布価格 500円
2014年に発行した『玄冬素雪』改訂版 A5・2段組み 本文94ページ 栞付き
大河内一樹名義

最終決定表紙!

和風奇譚小説。猫屋第1シリーズ 恋愛はblです。
陰陽師橘と烏天狗との転生を巡る恋物語 
『転生を待ち続けた やっと戻って来た貴方は 俺を覚えてくれてはいなかった』

高尾に根城を構える烏天狗の一族である俺は、橘さんの前世での式であり寝食を共にしていた。
前世でもそして今の橘さんも陰陽師を生業としており、同じく喫茶店猫屋を営んでいた。猫屋はいわば俺のような物の怪との交流と情報収集をする場であり、もちろん生活の糧でもあった。
俺は橘さんの前世での忙しくも楽しかった日々の中で二人で金環日食を見上げる。今の世ならば日食ぐらいで騒ぐ事もない。だが前世に生きていた時代は日食は脅威であり神聖な事象であった。橘さんは亡くなる前に思い出したかのように俺に云ってくれたのだ。
「私がもし生まれ変わり、その時にもう一度日食が起きたならば、一緒に見て下さいますか。私を忘れずに待っていて下さいますか」
俺は一日千秋の思いで橘さんが転生をしてくるのを、百年を超す時間を待ち続けた。

・収録 
玄冬素雪より  時間旅行・鬼灯・線香花火奇譚・月光なぞ要らない
吉凶未分より  時雨月・雀のお宿  
       田中君初登場の時雨と、記念すべき続投登場となった雀のお宿
石蕗より  橘の過去抜粋。時間旅行・時雨月に入れ込み、大幅に加筆改変

玄冬素雪・吉凶未分・石蕗は頒布終了となっています。

登場人物・物の怪
橘 猫屋店主
乾 烏天狗 
晴 猫屋の従業員
田中 東亜新聞記者

坤、巽

★既刊本
・猫屋奇譚 鬼狩り  400円
・猫屋奇譚 吉か凶か未だ分からず 400円
・猫屋奇譚怪談 半夏生 300円
猫屋奇譚4種類を持参します。その他の既刊本はご連絡下さい。


★猫屋奇譚怪談 半夏生

2017.8 夏コミ新刊『猫屋奇譚怪談 半夏生』 頒布価格300円
本文32項 栞付き コピー本付き
収録
半夏生・騒ぐ家・迎え火・送り火・
コピー本 残り火

夏の怪談を集めた猫屋奇譚短編集。
いつもの猫屋とは趣を変えて、紺青に木之本などいつもは脇に居る彼らが主役となっています。

怪談と云えば、人間の住む世界に潜んでくる亡者に物の怪ですが、猫屋は元々が物の怪の世界。
脅かすのは誰になるのか。
書き終わった今になって、ふとそういえばと気が付きました。

夏のお盆が迫り、あの世から沢山の人々が戻って来ます。それは物の怪の彼らの世界と交わり交差し、物の怪らが行き交うけもの道にまで入り込んできます。
桃月はどうしてこんなに人間がと云い、木之本は話しかけられても無視をしろ、付いて来るぞと制します。

その沢山の人間の中で意思を持ち戻って来た4名の人間が今回の怪談の主役になっています。何をしに戻って来たのか。誰に会おうとしているのか。そんな怪談になっています。

※※コピー本「残り火」
半夏生を仕上げ入稿した後に、納得のいかない1行が見つかりました。
お詫び文を考えましたが、それよりも短編をもう1話付けさせて頂きます。
お詫び文はコピー本の後書きにてさせて頂きました。ごめんなさいです。

★猫屋奇譚 鬼狩り 

2017年3月発行 400円。本文82項。
流血がある為、大人向け指定です。

「鬼狩り」収録
・嘉月
・チョコレートと光り物の関係性
・鬼狩り

喫茶店猫屋の店主であり陰陽師でもある橘を中心とした物語。
陰陽師組合からある寺に絵を取りに行ってほしいと依頼された橘は晴を連れて列車に乗り込む。
その車内に青年が入って来た。満席であるのを知った橘が相席を促す。青年は喪服を着ており、これから弟の墓参りであると橘に告げて来た。
夢の中へと誘われた橘と晴。それは絵を巡る青年の願いと凄惨な事件を示唆する夢。橘は青年を助け、夢から離脱しようと策を講じていく。嘉月より

★猫屋奇譚 吉か凶か未だ分からず
2016年3月発行 5話入り 400円 僅少在庫

お前はこの世に居るのが似合う。まだまだ血を吸えるだろう。河岸の先の俺にまで流れる程の血を見せてくれ。妖刀の封印が解かれた。物の怪が奪い合い、陰陽師らが結界を張る。物の怪の少年桃月が妖刀の救出に乗り出した。 朔望月より