文学フリマ東京 感想
2017年5月6日 文学フリマ東京26に出店してまいりました。
数年前から気になっており、とうとうの初出店。
本をリュックに詰めて、朝早くに家を出ました。ぎりぎりの1週間前まで箱に詰めてコンビニから宅急便をしようかどうしようか悩み、結局は背中に本を背負ってはるばる流通センターまでやって来ました。
浜松町からモノレールに。キャリーケースを持った人が多く、その中に来れは文学フリマに違いない人らが混ざっている。付いて行けば迷わずに到着するに違いない。
流通センター駅を降りると既に人が沢山。かなりどきまぎと興奮。私は地元の駅前ファミマでお握りと水を購入していたが、流通センター駅のコンビニは外から見た限りで棚が空っぽであった。ここで買おうと思っていたら危なかった。
入り口前から会館をぐるりと回って入場行列に並ぶ。しばらくぼんやりしていると「進んで下さい」声がして、入場カードを握りしめ館内に入った。中も既に賑わっており、エブリスタの袋をもらいエレベーターに乗り込んで2階へ。
まずは事前に確認していたトイレを探し、リュックを背負ったまま入る。何処に行ってもまずはトイレ。
手を拭き吹き、さっそく自分のスペースに。ご近所様に「おはようございます」挨拶を致し、印刷所から届いた新刊を受け取り開けてみる。この瞬間は何度やっても緊張。敷物を広げ、本を並べる。
周りを遠くまで窺うと男子が多い!! いつもは女性向けのイベントや女性陣の多いスペースに居る事が多く、文学フリマの男女比率に少々びびった。
新刊を1札ずつ袋に入れて、一息ついたところでもう開場10分前。見本誌スペースに置く新刊を手に持ち、一旦外の廊下へ。もっと早くに見本誌を出せばよかった。置き場所が無く、手元からかなり遠い位置にそれでも置き、だれか見て下さる人が居ますように念じる。
そのあとは、ふともう一度トイレに寄って急いでスペースに戻った。
開場アナウンスと主催者によるスピーチが響き渡り、拍手で幕開け。
今回申し込んだジャンルは幻想ファンタジー。これまた悩んだ。持参したのは猫屋奇譚・物の怪烏天狗と陰陽師の転生を巡る苦みのある恋物語。既刊本は同じく猫屋奇譚の怪談。
ラブストーリーと云い張るには物の怪色が強く、でも怪奇ホラーにしては恋色が強い。結果。もしかして怪奇ホラーの方が良かったのかな。隣近所はファンタジーというか異世界での話や不思議な話のようでした。表紙の絵もとても可愛らしく。
比べて私の本のあっさり感。一応ですね、新刊表紙の下半分は本文中で烏天狗の着ていた着物の柄。上のタイトルと丸いのは日食と月光をイメージしていました。
もう1つ。恋愛はblですが、ここはわざとblジャンルは外した。これが私が文学フリマに出て来た理由。blではなく、物の怪ジャンルで出たかった。話の重きがblではなく物の怪や怪談に寄っていると私自身は考えている。恋愛やカップル傾向ではなく、人外物の怪が私のジャンルだと思っている。
★売上げ。新刊「猫屋奇譚月光の記憶」4冊。既刊「怪談 半夏生」3冊。 ありがとうございました!!!
私としては良かった。多分ですが、2名様は事前に何処かで猫屋を調べて下さった方、あとの数名様は通りがかりに足を止めて下さった方かな。 う~むとなったのは事前にサンプルをぴくしぶでアップしていた「鬼狩り」が誰1人として見本誌にすら触れてもらえなかったこと。
鬼狩りは泉鏡花先生の天守閣をモチーフにした話でして、また、私の敬愛していました橘みれい先生を忍んだ本でもありました。
なのにですね、皆さん一瞬迷うか手を上にかざしては遠ざかってしまう。これはスペースの椅子に座りながら考え込んだ。そして今もなお、ぴくしぶのサンプルはカウンターが回り続けている。考え続けている。
★次回へ試したいこと
・やはり棚は持って行きたい。スペース直置きは手に取りにくいのかな。 女性陣が多い時には、本を縦に置くと目線的にかえって見にくい。屈んで表紙や文字を見る必要がある。直置きでちょうど斜め下を見る感じ。スペースと顔の位置が近い。
でも男性陣は腰をかがめて本を手にしたり、表紙を見る傾向があった。段差を付けて上に持ち上げ立体的にするのは必要。
・1枚の紙にお品書きをしたけれど、次回は1冊ずつのポップを作成。私自身は好きではないけれど、小説のあらすじを書いてみる。私はあらすじは出来るだけ読まずに初見が好き。特に残酷とか気持ちが悪くなる場面以外は知らなくてよい。でも中身を書くのも必要。
・今回は4時半には帰ってしまった。次回は閉場の拍手もして片付けにも参加したい。文学フリマ主催の打ち上げは申し訳ないけれど、帰るのに時間がかかるので。終了時間9時は遅い。あと参加費用4千円が少々高いかな。
・怪談で巻物を作ってみたい。短歌の巻物を購入しまして、自分も作りたくなりました。
・フリーペーパーを作る。会場を回った時に色々と頂きました。嬉しかったので、自分も作成して配ってみたい。小さな怪談でも載せたい。
・会場内がとても寒かった。5月だからと薄着で行ったのは失敗。上着が必要。
最後に。文フリヌイグルミ部に参加しました。
緑の子が山吹屋のマスコット!!
お茶犬のおちゃ
ヌイグルミ部のタヌキリス様のスペースにて撮影。
楽しかった。