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量子ゆらぎ〜古巣、安息の地


あらすじ
宇宙始まり以前、
量子ゆらぎと呼ばれる、無から有が生まれる現象から、全てが生まれた。
それは安定から不安定という概念の発生。
不安定こそがこの世界を生み出す理だった。

記事内データ
量子ゆらぎ、真空とは、ヒッグス粒子の発見


〜起因というか、前置き
シータ波という意識の場に量子化された情報

ある時の寝覚
まどろみ状態

目を瞑ったその先に何やら何かが見えて来ていた。
それは白く、たくさんの輪。
真っ暗な中に幾つかの漂う白い輪

不思議に思い、それをボーと眺めていた。
直感的にそれは素粒子の源のように感じた。

(ん?何か今少し輪が歪んだ気が…)

そうこうするうちにその歪んだ輪を中心に、
まるで初めの歪みが空間を通して伝播するかのように次々と歪み出した。

(何だこれ?どういう事だろ?)

見てるうちに歪みは振動と言えるほどの動きに変わってていった。
それは突如現れた慌ただしさのように何処か怖さにも似た感覚を覚えた。

そしてその振動がピークに達した瞬間、

(あっ!始まる!)
そう思った。

そもそもビックバンという始まりは何処か曖昧さが自分の中にあった。
わからなかった、前後が、流れが。
(突如バーン!って言ったってね〜。)
そう感じていた。

それでその時の感覚はまさに、『わかった』だった。

安定して揺蕩う何かに突如異変が起き、歪みが生じ、
それは振動を通して、空間を伝搬し他の物に影響を与えて、歪みがさらに生み出され、それぞれの振動は呼応し、増大し、
限界を迎え弾け飛んだ。

それがビックバンだった。

無から有、この狭間について
やや気になる事がある。
量子力学的なニュアンスで何か似たものはないかと探してみた。
まぁいくつか出て来たが、どれもこれも難しいことばかりで、どこか断片的で繋がりがなく、まとまりがない、そんな印象だった。

現在では無から有が発生したとされ、その狭間にビックバンが起き、巨大な爆発の持つエネルギーと斥力により宇宙は急激に膨張を始め、今尚その膨張は続いていると言われてる。
が、この無の状態、結局はそこが気になる
そこがどういう状態を指すのかに関しては、未だはっきりとしたものがなかったのも事実。
量子力学により様々な事が研究されてはいる。

そんな中で気になる表現があった。

量子ゆらぎ

この言葉は全くと言っていいほど、見たものとイメージが一致していた。
これはどうやら宇宙の発生には量子力学的にも見て必須なようで、現段階の宇宙に関する全データと矛盾がないというのも面白い。
ではそもそもこの量子ゆらぎとはどういうものなのか。
(様々と説明はされているが、何のこっちゃ多分わからんだろうとは思っていたので、取り敢えず情報という情報を手当たり次第インプットし、バラして構築していった。)
まず宇宙開闢の刹那の瞬間に起きた事、
それは原子核ほどの大きさのものが太陽系ほどの大きさに急膨張を起こしたとされる。
 それを生み出すほどのエネルギーのインフレーションの起因が宇宙発生以前に存在したとされ、
その瞬間全てに質量が加えられ物質化していったと物理学者らが仮定した事から、ヒッグス粒子の発生原理を調べる事となった。

(現にこのインフレーションが起きたであろう残影が宇宙背景放射として残っており、確認済みだそうだ。)

また完全なる無を真空と捉えて、真空空間から宇宙の誕生(ヒッグス場の発生)を確認できるとして、真空自体を調べるに至る。
という事だが、
この文言をさらに分解するとどういうことか。

真空とはそもそも全てのエネルギーを取り除いた空間
その空間内に少なくとも何か存在するとするならば、全ての素粒子に質量を与えたとされる素粒子、
つまりはヒッグス粒子が存在し、質量という視点から見た計算上の式が成り立つ、
その方程式が適応され、成り立つ領域をという。

場と粒子はそれぞれ検出の仕方に違いがある、
光子を弾き出したいなら、電磁波を必要とするように、質量0に相当する真空という選択肢が必要だった。
既存のヒッグス場の式が適応される為の数値が0からスタートし、目的の数値に達した瞬間に、そこにはヒッグス場が発生した事となる。
しかしこのヒッグス粒子が発見されない限りは無から有を証明したことにはならなかった。
量子力学の物理学者はこの宝探しのような事をしているのだが、何とも面白そうで羨ましい。

つまりは量子ゆらぎとは
無から有が発生する瞬間の入り口であり。
間の空間に突如現れた、有を発生させる風穴

この風穴を証明する為、量子力学者達はヒッグス粒子なるものを探し求めた。

真空とは?真空に起きた異変←物理的重要性

真空とは、空気含め、あらゆる物質やエネルギーを完全に取り除き、完全に空っぽになった空間。
光も含むエネルギーを排除した真空は完全に真っ暗闇で、どんな観測器、検出器を持ってしても何の反応すらない。
人類は真空は真空であって、それ以上議論の余地はなかった。
しかし20世紀に入り、真空に関して無茶苦茶な事がわかって来た。

真空が『無言』でざわめいている

空っぽの真空がざわめくとは?
人類が見出した驚くべき事実。

①真空のいたるところで多数の粒子が頻繁に出没する。
②どれだけ真空という空間から一切のものを取り除いても『発生源のないはずのエネルギー』が取り残される。
③「真空に何故か出没してた無数の粒子」と「発生源のないエネルギー」は同じもの。

つまりはあくまでも何の検出器も反応はせず、真空を示していたとしても、そこには突如としていわれのない何かが何故か発生していることになる。
そしてそれはヒッグス場の式によって証明されてしまう。
何も存在し得ない、何も発生し得ないはずのその空間は何らかの方法と理由、つまりは法則により空間に異変を起こし、その空間に、揺らぎが訪れ、何かがそこから湧き出して来ているということである。
その空間のゆらぎの向こうには一体何があってどういう状態なのか、これは更なる未知ではある。
 取り出すことも、観測する事もできない真空

量子力学とはこのような既存の物理学の概念が通用しない、実にミクロの世界の法則を持つ物理学である。

宇宙開闢の量子力学的見解

無という完全なる真空の状態に、揺らぎが生まれそこから何かが無数に存在し出した。

(今尚疑問点が残るのはここから、
ここからどうやって高温になったのか、
単純に振動数が加速し共鳴を起こし臨界点に達する。
爆発した事で一気にエネルギーが生み出され、
その爆発のエネルギーが斥力と高熱によりビックバンという形を引き起こしたのなら理解できる。
しかしこの時には既に、質量は生み出され、真空という状態は崩壊しなければ高温にはならないはずだ。
真空尚且つ高温という図式は物理的にどういう状態なのだろうか?
これが事実なら温度を上げる為のエネルギーが熱量というカテゴリーでは無く、別の形態が必要になってくる。

何故なら熱量なら何らかの結果が真空内に現れても、
もうそれは真空では無い状態だからだ。

ここからが神と化学の争点のようにも想う。
勿論定かではないが、意思というエネルギー化された力が状態に変化をもたらすとさえ、そう感じる。
それは検出器にも計測されないようなエネルギー、
それは微細であるが為に計測されなかったというより、
人の専門として来た分野以外の未知の力の介在がないとこの現象に至らないと考えている。

量子力学上、4つの力がある。
(一説ではもう一つの力光力というものが存在するらしいが、人の世界ではそれはまだ扱われていないらしく…。などと言った話に信憑性を感じる。)

この疑問に対しては、現代の物理学的見解では
無から産声をあげたばかりの宇宙は高温となりと強い斥力とともに急膨張を続けたが、それは未だ対称性を保ち安定していた為、真空の状態を満たしていたということになっている。

(また疑問、この安定した対称性にやや違和感を覚えている。おそらくこれは物質次元でいう対称性の安定を指すのだと思う。
対称性…🤔引っかかる、
この引っかかりを解消する表現をするならば…。
万物が存在し出した経緯、理由、意味などという、
さらに根源的な意味合いの存在がある次元においては、ゆらぎ以前の段階で安定状態からの崩壊を起こし出すけ経緯なるものが存在する
万物の意味が存在する以前、
やはりこの時点では対称性は維持できないと思っている、はっきり言って哲学的な思考(屁理屈)の為生じる疑問なのだが、
そもそも『何かが存在し出した』ということは、何らかの動きを持ち出したということ、これは既に対称性の均衡の崩壊へと突き進んでいると想う。
そもそもこの対称性の概念をどの領域まで広げるか、
に関しては既に物理学の範疇を超えるものではある為、訳の分からないただの思考実験であり、お前は何を言っているんだ?
と言われそうだが、
やはり事実としてこの意味が存在し出した時点で、均衡は破れている。
この地球を含め全宇宙は全て負の電荷のみの存在であり。
対照的な電荷を持つ物質は何一つとして存在しない。
物理的に存在したであろうこの次元の全ての始まりの過去には逆の性質を持つと言われている超対称性粒子などが共に存在しうるような次元自体がそもそも存在しなかったかに想う。
だからこの陽の電化を帯びた超対称性粒子は発見されることはないのだと思う。
あくまでも別の次元で陽と負が共に存在し、対消滅を起こし、負の電荷だけが生まれ残った世界がこの世界、そう考える。)

話は戻り、既存の量子物理学の説明では
真空の中で宇宙は全てが生まれる以前に膨張を続け、
やがてそれは冷えはじめ、
ある温度以下になろうとしていた時、
真空内では異変が生じ、その異変は真空の構造自体に変化を与える。
やがて、エネルギー励起可能なほどの場が生まれる、
これがヒッグス場であり、その後ビックバンと呼ばれる大きな衝撃と共に、高熱と宇宙は生まれ、宇宙開闢にたり、ヒッグス粒子が生まれた。
そしてそれは各素粒子達に後天的に質量を与え、
そこから、万物の存在が始まった、やがて物質を構成する原子が生まれ、分子を構成し、有機物が生まれ、やがては生命となっていった、これをたどり人類は存在する事ができた。

ヒッグス粒子の発見

 2012年先程の過程を模した実験は真空管内で行われた。
無という真空を準備した真空管内。
そしてその真空であるはずの真空管内では変化が起きていた、出どころのわからない何かが生まれだし、ヒッグス場は確認に至ったが、真空は相変わらず真空のままだった。(場には至ったが粒子を生み出すほどの変化には至らない、ある意味で場が生まれたというのは可能性が生まれたことを意味する。もっというならばこの次元内での秩序が目を覚ましたとも言える。)

しかしその真空管の狭い領域に人為的に巨大なエネルギーを注入すると更なる変化を見せた。
ヒッグス場は揺さぶられ、振動を引き起こした。
その振動はやがて粒子となって真空から叩き出された、これが他でもないヒッグス粒子だった。
真空は何らかの未知の構造を持つ。
振動を引き起こす、エネルギーの負荷は、真空管内のヒッグス場に変化をもたらし、誘発された振動達は増幅し、粒子となり存在に至った。
やはり若干の疑問点が残っている。

最考価、ゆらぎの向こう

話の原点、覚えてますか?
問題はこの揺らぎ、真空内に現れた未知の何か、何の力も与えず、完全に真空の状態を維持させているにも関わらずそこには、空間を切り裂くように何かが流れ込んだ。
この状態こそが初めの白い輪っかの意味するものだと感じた。
安定していた、全ては、
ある時そこに何らかの歪みが訪れた、それは振動し、呼応し、振動は増幅し、様々な周波数が生まれていった。それはその空間からまるで排除されるように空間を切り裂き、その空間が存在する事ができる秩序を持つ空間を選び、流れ込んだ、その空間でその周波数を遮るものはなく、往々にしてそれらは、急激に増大していった、そこで全てが生まれたのだ、この世界の全てが。

まとめ〜安定から不安定への意識的重要性

これが物語るのは何か、
一言で言うなら、
全ては安定していた。
何も存在というものすらなく、
完全なる安定は何も産む必要もなく、
その意味すら持たなかった。
しかしそれはそうではなくなった、
不安定が生まれ全てが始まった。

我々は不安定さがなければ、
存在する事ができなかった。
安定が安定であれなくなった事で、
やっと存在する理由が生まれた。

私の持つ不安定さ、君らの心が感じる苦しみ
全てはこの世界でしか存在できない想いである
我々はどこまでいっても不完全な存在である
いや、
不完全だからこそそれは存在するに至っている。

素粒子達は何度も何度もぶつかり合う、
まるで安定を求めるかの如く心達は安息を求め
試行錯誤を繰り返す。

おそらくは
心が完全に満たされ不安定さのかけらも無くなった時、その心、その魂はこの世界にはいれなくなるのだろう。人が完全に満たされる道を選びきれないのは、
もしかしたらこの世界への未練なのかもしれない。

畏れが恐れているのは、
この世界を生きれなくなるという、
恐怖なのかもしれない。

だとすれば、その畏れすら何処か、愛おしくすら思う。
何というか、そうなるよなと、
仕方ないかと 
人とはやはりそのような存在なのだと。
そう考えればその畏れすら可愛げのある何かに思える。

人が畏れから逃れきれない理由もわからなくもない、
しかし希いはそれでも確実に存在する、
何というジレンマなのだろう。

さすが不安定の世界の申し子達、皆すべからく不安定だからこそ生きていて、生きていけるとも言える。

しかし君がここに来たのは、
いつか、あの古巣に帰る為、
鏡の向こう、ゆらぎの向こう、
その安定の世界が我らが還る場所であり、
何も存在せず、ただ暗くたゆたう暗い空間が、
我らが帰る安息の地なのである。


最終的には何とも寂しさの消えない感覚となった、
満たされようと満たされなかろうと、この心は寂しさを覚え続けるのだろうなと、何故かそう感じるひと時で。

強いて言うなら束の間の喜びを感じれたのも、そのおかげなのだろう。
いや、苦しくともなお、実感を肯定した、
肯定せざるを得なかったのかもしれない。
そして、そう感じてしまったひとときでもあった。


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