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エニシング工場留学日誌 Vol.4(2020.1.9)

工場留学4日目。

3日目に3台の経糸を繋いだので、8台全ての織機が動いた4日目。
ようやく織機とのコミュニケーションを取りました。

工場留学日誌Vol.1で紹介した通り、
基本的に工場は3名で回していて、2人が織機を見て、もう1人が整経・ワインダー等の周りの作業という分担です。

検反(織り終えた生地の傷や汚れをみる)作業が溜まっていたため、この日は僕が織機を見るうちの1人になりました。(織機:2人 整経:1人 検反:1人)

基本的にまだ織機のことに関して何もわからない僕は、織機を動かすことは出来ないので、"無くなった緯糸を補充する作業"をしていました。

シャトル織機という織機は、その名の通りシャトル(杼)と言われる箱が緯糸を運ぶ機械です。箱の中身の緯糸はボビンのように無くなったら取り替える必要があります。

箱に入る分は意外と少なく、8台動かしていると常にどこかの緯糸が無くなっています。その空いた杼に糸を補充して、杼に付いた穴を手順通りに通して、糸を出しておきます。

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この手順通りに穴に通す作業に関しては次留学行った時に細かく写真撮ってきます。そしてこの杼に入れるように緯糸を巻くワインダー(巻き直す機械)。

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工場移設前は3つしか動かなかったのが今は5つ動くようになったらしいのですが、それでも調子が悪いところもあり、気づいたら止まっていたり、空回りしてるものが多く、確認作業がこまめに必要でした。このワインダーを確認しながら、緯糸の補充をしました。

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また、織機の並びが2列に並んでる理由。

天井の梁に1本の軸になるバーがあり、モーターにより回っています。このバーが回ることで、ベルトで繋いだ織機が動きます。動力1つで8台が動いていることになります。ここからそれぞれの織機が動き、歯車が噛み合い、生地を織っていく、その源です。是非工場に来る方には見てもらいたいです。

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今日も工場留学している板倉さんからのレポートでした。1つのモータを動力源にベルトで全ての織機が動いている仕組みが面白いので(とても貴重で)、ぜひ映像でも見ていただきたいです。下の動画の26:00くらいから西村社長が解説してくださっています。

それでは、工場留学レポートvol.5もお楽しみに!

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