三拍子高倉の毎日ラジオ「たかくらじお」について。
ラジオは高校時代何となく寝る前に聴いていたが、いわゆる『ラジオっ子』って程でもなかった。
高校卒業してお笑い芸人を目指して上京したが、一人暮らしの家にはラジオはなくそのままずっとラジオを聞かない人になってしまった。
お笑い芸人のステータスとしてのラジオ番組を待つという事にはふんわり憧れてはいたが、「絶対ラジオ番組をやりたい」という感じではなかった。
そんな私とは逆に相方の久保は「ラジオっ子」で昔からMDに録音していたラジオを移動中の新幹線で聞いていた。ラジオを聞きながら1人でニヤニヤしたりフガフガしている相方の姿を横目でみて、何がそんなに面白いんだろうと思っていた。
コンビを組んでいくどかレギュラーやゲストととしてラジオ出演させて貰った。
コンビ歴1年目の時は世田谷FMの『GoGo商店街』という番組で、中継先の商店街で毎回その商店街に因んだ漫才を披露した後お店の人にインタビューしていた。中継先を担当したのが三拍子と、若き日の紗栄子さん。まだサエコとして宮崎から東京に出てきてのタレントとしての初めての仕事だったと思う。
そのあと芸歴2年目か3年目で新宿小田急百貨店ミロードにあるブースで三拍子がメインの公開ラジオ番組をレギュラーでやらせて貰った。自分で企画を考えたり、曲をリクエストしたりしてコミュニティFMだったと思うが、お笑い芸人としてラジオ番組を持てた事が嬉しかった。
相方が西武ライオンズ好きな事から文化放送ライオンズナイターの中継レポーターを何度かやらせて貰った事もあった。
あとは2011年ニッポン放送の若手芸人のネタとトークのバトル「お笑い有楽城」という番組の優勝したご褒美に「オールナイトニッポン」をやらせて貰った事もあった。これも芸人としてのステータスのオールナイトニッポンが出来た事が嬉しかった。
その他にもゲスト出演など様々な番組を出させて貰ったが、ラジオだからとかそういう意識はなく、ただ自分なりに他の仕事同様全力でやったつもりだった。
ラジオっ子ではない私はイマイチ自分の声が、トークがリスナーの耳に入っている、伝わっているのかを考えた事はなかったのだ。
一方相方はラジオ大好きでコンビ組んだ時からずっと自分のラジオ番組をやりたいという目標を持っていたのは知っていた。なのでオールナイトニッポンの時も他のラジオの時も私とは少し違った心持ちで挑んでいたと思う。
そこから相方は様々な努力をして、結果去年FM Nack5で「サンデーライオンズ」という番組のパーソナリティを務める事が決まった。大好きな球団西武ライオンズの番組を大好きなラジオでやっている。目標が叶ったのだ。素直に良かったなと自分の事のように喜ばしかった。
しかし相変わらずの私はラジオには興味がなかったので始まった相方のラジオも聞く事もなかった。
そしてコロナ自粛がやってきた。毎日家にいなきゃいけない、ライブがなくなった、仕事がなくなった。
何か家で出来る事をはじめなければという気持ちが襲ってくる。
三拍子で週一リモート生配信や音楽活動RYO TAKAKURAでの配信、noteを書くことを始めたのだがまだまだ時間がある。
そんな中Twitterで後輩芸人の「ラジオトーク始めました」という呟きを目にした。
それをみて深い事は考えずに
「ラジオを簡単に出来るのならやってみようー」と思いアプリを登録した。
芸能活動などしていなくても、ボタンひとつ押すだけで誰でもラジオを簡単に出来るアプリ。一回の配信は12分までと決められている。
その後すぐにとりあえず12分ならフリーで喋れるかと思って、収録開始ボタンを押してみたが、、
『全然出来なかった』
一人で話はじめては、消して、また話ては消して。どう話していいかがわからなかった。
芸歴19年。ラジオを含め様々な仕事をコンビでやってきた。ピンの仕事もやってきたし、一人で90分話す単独ライブもやっている。12分だし、OLとか主婦もやっているアプリだし、余裕でしょ、、と思っていたのだが。
ラジオの一人喋り難しい!!!!!!
ライブで一人喋り出来るのに何故このラジオでは出来ないのかすぐに分かった。
ライブはお客さんの反応があって、目の前にいるお客さんに笑って貰ったり、頷いて貰ったりして喋りのテンポを掴む事が出来る。
更に今まで様々なラジオに出演してきた実績は一切通用しない事がわかった。
まず、相方がいない。相方が居れば自分が喋らなくても大丈夫だが、これは自分が喋っていない時はただの無音。
たった一人で配信しているのでスタッフさんも作家さんもいない。
本当に一人だけで話す。
いってみれば独り言だ。
このラジオトークというのは今まで19年お笑いをやってきて初めてのジャンルの挑戦だったのだ。
そしてラジオをずっときいてこなかったので「ラジオパーソナリティってどんな感じで話んだっけ?」と頭の中に見本となるパーソナリティが出てこない。
そんな中で無理矢理録音した初めての配信は、ただただラジオトーク内にある機能を説明するだけのものになってしまった。
#1にしていたのだが 、あまりにも内容がないので#0に書き換えた。そしてその内容がない#0ですら何度も録っては消し、録っては消したものだった。
正直もう少し喋れると思っていたので情けなくなった。
それと同時に「ラジオって深い」と興味が湧いた。
だいたいやり始めるまでのスピードは速いのだが、面白さがわからなかったり、自分には向いてないものはすぐ投げ出す性格なのだが
ラジオは違った。
面白いしやりがいある。
それからはradikoで色んなラジオをきいて話し方の勉強をするようになった。
声だけなので「より人柄が伝わる」「一つの言葉の重み」「リスナーと一対一の空間」他、大事な事がだんだんわかってきた。
相方のラジオも聞いた。
自分の不甲斐ないラジオと違って軽快で楽しいラジオでの喋りをしていた。さすが昔からラジオを意識しているだけあると尊敬した。
はい。そういった訳で
今更かよ!と言われるかもしれないが「ラジオって面白い」と思ったのでこれからやり続けて行こうと思います。
自分で番組を持てるいい時代なので、今は自分なりに勉強して発信して、、
いつか三拍子で日本中の人に聞いてもらえる番組もてたらいいなと。ラジオでの目標はそこにします。
ラジオトークアプリで毎日ラジオやりはじめてまだ数回だけど、このnoteを見ていただいている方で興味を持った方は
三拍子高倉がラジオ赤ちゃんから、どんどん成長していく姿を感じて頂けたら嬉しいです。
そして一丁前にメッセージフォームも作りましたのでお待ちしております。
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