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【報告】視覚障害者のためのアプリ体験会(11月)いろいろサポート

日時 2022年11月26日(土曜日)午前10時30分から12時まで
場所 横須賀市立市民活動サポートセンター(汐入駅から徒歩2分)

参加者9名
(現場メンバー1名、オンラインメンバー1名、サポート2名、視覚障害者5名)

サポートのおひとりは横須賀市内にある眼科医の先生。視覚障害者の生活支援を積極的におこなっている方で、「次回、視覚に障害のある方4名とサポートの方1名とうかがいます。」と、事前にご連絡いただきました。
来てくださった4名は、逗子、葉山にお住まいの方々でした。横須賀市には「横須賀市点字図書館」があって、視覚障害者の生活相談も細かく対応してもらえたりしますが、逗子葉山には視覚障害者のサポート施設がないそうです。それで、私たちのところに来ました。会場の横須賀市立市民活動サポートセンターは横須賀市民でなくても利用ができます。そういうのはとても助かるし、よいことだと思います。もうひとつ嬉しいのは、Free wi-fiが使えるということです。というのも、本日の現場メンバーは1名だったので、いっぱい来るじゃん心細いじゃん、なので、zoomオンラインでもうひとりのメンバーと繋いでいました。
ありあわせのセッティングですので、音が聞こえづらかったり聞きづらかったり、カメラの角度もどうしてよいやらで、このとき「遠隔ロボット」ってすごいな便利だなという思いが頭をよぎったりしました。遠隔ロボット欲しい…めっちゃ欲しい。操縦してみたい。

本日のメニュー

  • オンラインメンバーは、現地相談者(視覚障害者)と、1対1のサポート
    10時40分ごろに、相談者が具体的な相談事を持って来られたので、オンラインメンバーにサポートをお願いしました。

  • 現地メンバーは、逗子葉山からの相談者4名、60〜70歳代の女性の方々です。個々のサポートはできませんので、それぞれの方のケータイの使い方を聞くことにして、視覚障害者同士がアドバイスし合える場づくりをしました。

ひとつだけ具体的な事項をお預かりしました。
それは、AさんにLINEグループに入ってもらって、応答できるようにしてもらいたいというBさんからのリクエストでした。
すこし詳しく記します。

Aさんの端末はiPhoneで、VoiceOverとSiriを使っていました。通話とときどきSeeingAIを利用しているとのことです。ダブルタップやスワイプなどの操作は慣れていますが、常用しているもの以外のアプリを使ったことがなさそうで、LINEアプリはインストールされており、BさんのリクエストのLINEグループにも既に入られていました。

BさんからAさんへテスト送信をおこなってもらい、「通知」から返信をイメージして案内していったのですが、通知センターを開く操作ができませんでした。(画面の上部を探り、バッテリーを読み上げたら、3本指で下にスワイプ)高齢の方でなくても、毎日3回以上使うものでなければ、3つのアクションを覚えるのは難しいかもしれないと思ったりもしますが、対面のサポートだったらできたかもしれません。

ホーム画面からLINEアプリを開き、一覧から選択して〜という操作も試みましたが、できませんでした。
「トーク」画面が開かれると「トーク、選択するには2本指でタップ」と読み上げるため、ついつい2本指でタップしてしまい、戻れなくなること3回。「もう嫌だ〜」と言わせてしまいました。思わぬことを言われると泣きたくなるものです。
視覚障害者向けではないアプリを開発する人は「ひとでなし」です。なので疑って取り組んでください。よくできていれば褒めてあげましょー。と、いうことを教えるほうが先かもしれません。

現在、ガラケーを利用している方の買い替えの相談もありました。
これは、私が案内するより、みなさんの意見が断然ためになります。iPhoneであること。小さいほうがいいよ、ホームボタンがあるほうが安心だよ。などの意見が出ていました。

なるほど、ホームボタンは安心・・・かもしれませんね。

ところで、みなさんとてもハツラツとしていらっしゃるのです。我流でありながら、iPhoneでもガラケーでも、道具として使いこなしていらっしゃる。「もう一つできることを増やしたい」という強い気持ちを感じながら、とても楽しい時間を過ごしました。

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