長期インターンと就活

留学も後半戦、終わりが見えてきたイタリア留学生活だが、目下に迫っているのは就活だ。まだ大学2年生だというのにサマーインターンのエントリーが始まりつつある。

行きたい業界、なりたい職種にある程度目星はついているが、本当にそれでいいのかはまだわからない。今年の夏がその見極めの時期になるだろう。行きたい業界があっても、他を見てから出ないと断言できない。まだ気持ちを固めるには情報量が少なすぎる。

今、長期インターンの選考が最終課程にまできている。日本に帰ってからのバイト代わりになればいいかなという気持ちと、就活でのガクチカ作りの一端になればいいなという気持ちで応募したインターンだ。

今回応募したインターン先は、CxO層のヘッドハンティングを主な業務とするコンサルティングファームだ(以下A社とする)。最初にこの企業を知ったきっかけはLinkedInのDMだ。LinkedInに登録をしているとこの手のインターンの勧誘はよく受ける。しかし、大半は業務内容が魅力的ではなかったり、単なるアルバイトのような扱いを受けそうな会社ばかりだ。しかし、A社からのDMはいつもと毛色が変わっていて、目を引く内容だった。具体的な内容は伏せるが届いたDMは以下のような内容だった。

[条件]
時給:1600円~
交通費:支給(実費)
場所:XXXヒルズ
時間:月曜日~金曜日うち、9:00-17:00 週15~20時間程度
期間:長期ご希望の方優遇
英語:基本的なコミュニケーションレベル 読み書き重視

[業務内容]
日系上場企業のリサーチ業務、並びに外資系プロフェッショナルファームに対するヘッドハンティング業務関連のサポート。

環境:XXXの小規模オフィスで、少数精鋭主義で運営しています。職場は和気藹々とした雰囲気で、服装はビジネスカジュアルで結構です。インターン生にはMacBookが貸与され、リモート勤務ができる環境もございます。

利点:日本のコンサルティング企業に対するリサーチを進める中で、様々な業界の知識を短期間で身につけることができます。また、将来、コンサルティング業界や金融業界でのキャリアを考えている人には、非常に良い機会です。

正直、コンサルにはあまり興味がなかったのだが、就活生という立場上、様々な業界を横断的に見れるという利点は魅力的に映った。

うん、あと時給1600円〜も

なかなか都内で時給1600円でかつ肉体労働ではない仕事も探しづらいということで、この条件も魅力的だった。もちろん目先のお金が最重要ではないが、長期インターンなんぞせいぜい1100円〜1300円程度が相場のところ、ここはなかなか強気だったので、気を引く要因の一つになった。

というわけで、興味ありますと返信してみたところ、面談の案内をされ、時間を指定し、面談に臨むことに。単なる業務内容の説明だったり、カジュアルに話す場かなーくらいに思って特に何も準備せずに臨んだ面接だったが、これが全く逆だった。社員2名対1という状況で、ガクチカをかなり深掘りされたり、自分のパーソナリティに対する自己理解を試されたりなど、企業の本選考さながらの面接内容だった。意表を突かれ、かなりテンパりながらも面接を乗り切り、一次面接は終了。

後日、二次面接の案内が届いた。前回の反省を活かし、ガクチカをある程度まとめ、準備をして面接に挑んだ。緊張して臨んだ面接だったが、今回は業務内容の説明や、当社で勤務することによるメリットなどの説明が多かった。どうやらインターン生は年に1人から2人のみ採用しているらしく、インターン生一人ひとりの責任が大きいという特徴があるらしい。業務内容についても、雑務もあるものの、社員と同等レベルの業務をこなすことが求められ、定例ミーティングの出席なども必要になるとのことだった。そして、インターンを通して得られるものとして強調されていたのが、業界に対する知見が広がるということだ。企業のCxO層のヘッドハンティングという業務の特性上、その業界に対する知見が求められる場面が多いとのことだ。さらに、クライアント常に大企業の経営層であり、そことのコミュニケーションでも業界知見が深まるとのことだった。

ここまで聞いて、これは経験としてかなり有用だなと感じた。クライアントの企業が求めているCxOの人物像を知り、なぜそのような人材を今求めているのかを知ることで、その企業が向かっている方向性とその理由が見えてくるだろう。

というわけで、早く入社を決めたいんだが、これまた2次面接の後に課題提出が求められるというのだ。長期インターンなのにどんだけ面接過程があるんだと、というか俺の他に何人が応募してるんだと(HPにインターン募集の記載はなく、LinkedInでのダイレクトスカウトのみと見受けられる)思ったが、仕方なく課題をこなすことに。内容はコンサル会社でよくあるケース面接のような内容で、こんな企業OOに対する最適なCxOを実際に探してきなさいというもの。ヘッドハンティングなんてやったことないし、どうやって人材を探してくるのか皆目見当もつかなかったが、なんとか形にして提出した。

というわけで、今その課題の評価を待っているわけだが、ここで他の長期インターンも一応探してみることにした。そこである企業の長期インターン募集が目に止まり、面談を申し込んでみることにした。

デジタルメディア事業を手がけるこの会社は、時給は1120円からとそこまで高くないものの、学生インターンにかなり力を入れているらしく、インターン生が100人以上在籍しているとのことだ。普通にうちの高校のひと学年レベルの人数が在籍していることには驚きである。

明日、その企業とのカジュアル面談に行ってくる。正直、A社の方の選考にもうかなり労力を割いているので、サンクコストの概念で、もうそっちに行きたい気持ちの方が大きいが、話だけ聞いてみることにする。

学生数が多いインターンの懸念もある。人数が多ければ、それほど業務が細分化されているということでもあり、自由度が低いのではないか。さらに、社員からのフィードバックを受ける機会も相対的に少ないのではないかという懸念だ。プラスの側面で言えば、学生同士の交流が盛んだろうということ。新しい人との出会いが人生に多大な影響を与えることはいうまでもない。まあとりま話だけ聞いてくる。

タイピングする手が疲れたので終わり。おやすみ。


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