『#32 GLEAT Ver.3 レビュー』の原稿

 手持ちの怪文書がなかったのでこの前のGLEATレビュー回の原稿を投稿します。#31から従来とは違うスタイルを目指して見ております。よく見てる動画投稿者の影響をかなり受けており、おもしろい部分を増やすのはなかなか難しいけど、つまらない・無駄な部分は可能な限り省いたスタイルかつ、話すスピードもだいぶ早くなってると思います。

 本当はもう少しゆっくり目でやる予定だったのですが、まぁオタク早口ってやつですな。動画だとこれぐらいのスピードも多い印象なのですが、字幕での補助ありき、視覚と聴覚で相手の言葉を理解してるのだと思います。

 編集についてはスマホでやるとなるとアレぐらいが限界な気がしています。それかもっと長回しでやるべきなのでしょうがスキルが足りません。anchorではセグメントの結合もできない為、BGMもナシとなってしまいました。残念。編集ソフトの導入を検討します。それでは前置きが長くなりましたがどうぞ。

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(開幕挨拶テンプレ。シンプルに)

(試合前雑談)
まず開幕グランドエスケープからの所属選手挨拶。こういうことやってくれるとこの日が特別な大会であることをちゃんと教えてくれてる。毎回やる必要はないけど大事。去年はその日戦う選手だけが出できたはずだけどなんで変えたのかはわからない。そっからCIMAじゃなくてTが喋る。こういう場面って大体CIMAが喋るイメージだけどフロントマンというかリーダーがTに移りつつある気がした。というかTですらおっさんどもを除くと年齢高めなのが恐ろしい団体だよ。

全体を通して入場Vのレベルが高い。今回なんて特殊サイズのモニターだから他で流用できないなのに所属外選手含めて作り込まれてた。というかプロレス界全体としてこの1.2年でレベルが上がりまくってる気がする。

(第一からG-REXまで)
カズのテーマが相変わらずカッコいい。アークの格ゲーっぽいって言ったらわかるかな?で噂のセプティモドラゴン。正直に言うとこの前のジャックカートウィルが凄すぎた。逆立ちキックとかセカンドロープからの場外スターダストとか凄いシーンは間違いなくあったんだけど…今後に期待したい。
あとタムハヤ。新日は絶対狙ってる。もしかしたら来年のG1は出てるかもしれない。

なんというか悪口では全くないし寧ろ褒めてるんだけど、見たこともないから想像で喋る。メジャーのスケールで地元密着インディーをやってる感が凄い。いや選手が悪いわけでは全くないし佐藤も屯所も凄いいい選手。特に屯所はセカンドロープを通ってからの飛びつきDDTが凄い。フレーム数があのシーンだけ60から120fpsに変わってる気がする。未だにどういう体の使い方してるのかわからない。あと屯所が変換で一発で出ないので誰かいい方法があれば教えてくれ。ラストはあつきが決めてラマヒで勝利。途中どっかで出血してたみたいだけどカッコよかったね。GLEAT経由で新日あがってくれ。

ちょっと宮城が明るくなった気がする。そしてなぜかいがみ合う宮城と高橋奈々恵。この2人仲悪いの?知らんけど。そこを仲裁する細川。
せんじょがつえーのよ。たしかに普通に考えたら新人の細川がいる時点で戦力的にはGLEATが落ちるんだけどそれでも強い。でも細川は序盤1人でやってたけど変な間がなくて明らかに宮城よりプロレスセンスがありそうな片鱗を感じた。ちょっと受験で休業するみたいだけど、そのうちどっかの団体に持ってかれそう。サイン入りポートフォリオも売り切れてた。
で、前回初めてチサコ姉さんの試合見たんだけど、ちょっとダメなのよ俺。前回は宮城に上からプロレスしてブーツ打ってこいよムーブしてんのにブーツ受ける時直前で首回して威力流しちゃってんの見て、攻めの迫力がすげぇのはわかるけどちょっとうーんってなっちゃった。石井智宏のプロレスに近いとおっしゃってる方もいたけど、申し訳ないが石井のやってるプロレスとは種類が違うと思う。でも今回高橋奈々恵、つまり上の人とやるならチサコは超あり。終盤は宮城vs岩田になってたけど、どうにも受けに回りすぎで攻めのインパクトがあまり見えなかった宮城。でも今回は身長を生かしたツームストンと奥の手の人でなしドライバーはやばかったね。あと一つだけ希望するのであれば是非シットダウンラストライドの採用を検討してほしい。絶対映えると思う。宮城は明らかに不器用で強いとも言えないような選手なんだけど、その不器用さや陰キャな雰囲気に目が離せなくなって応援したくなってしまう。そんなレスラー。これって恋か?女子プロガチ勢ってこんな感じ応援してんのか?

大阪06は知識として知ってはいるけど当然リアルタイムで知らないし、動画でも見たことない。でも雰囲気から特別なチームであることは理解できた。
さて、身もふたもないことを言ってしまうとコメディーマッチだ。でも本当のプロレスラー達が本気で俺たちを楽しませるためにやるすっげえ熱くて面白いコメディーマッチなんだ。ドラゲーを見に行かない俺からするとやはりこの手の試合で一番クオリティの高いものを見せてくれるのはGLEAT。おそらくはCIMAメソッド…もしかしたらウルティモかもしれないけど、これはCIMAが引退したら是非一冊の本か何かにその真髄を記してほしい。リアルプロレスバイブルの誕生だ。バルクオーケストラも素晴らしかった。特に島谷試合途中で相手の得意ムーブを読み切って反撃した時の「チェック済みだ〜」はめちゃくちゃおもしろかった。真似していきたい。公式はそのシーンを加工した画像を早急に公開してほしい。後ついでにグッズでマグネット作ってほしい。冷蔵庫のゴミの日予定表に貼りたい。

(セミとメインは自然に。これで締めのつもりで)
はいセミ。この試合を見に来たと言っても過言ではない。なんてったって生まれは新日、ブシロード育ち、シャバ僧なやつらは大体フォロワー!ではないけれどSHOを応援しに来たのは間違いない。でもTシャツはGLEATだ。なぜならXXLサイズを出さないプロレスTはプロレスTではない。マーダーマシンTのXXLサイズ、待ってますよ。
さて、そんなことはどうでもよくて入場そして試合だ。まず思ったのはEVILの立ち振る舞い。陥落しているとはいえ元二冠王。そんじょそこらのレスラーとはあまりにも格が違うし、しっかり余裕を見せられてた。あとやっぱEVILvs入江のシングルが見たい。凶器反則ありにはなるんだろうけど、それですら面白くなりそうな組み合わせだ。そして最注目の鬼塚。特にEVILに対して放ったスライディングスピアー、スピアーってスライディングしちゃダメな気はするんだけどそう見えたのでそう呼ぶ。勢いだけでは倒せなかったEVILを無理やり力で倒し切るのが素晴らしかった。ぶっちゃけワトあたりにならもう余裕で勝ちそう。つーか勝つわ。あと棍棒三刀流の入場は笑った。ゼインも元ストハーなんだっけ?ちょっとそこらへん詳しくないんだけど、久しぶりに組んだとしてもしっかり連携できてたし、相変わらずのセカンドからのムーンサルトが素晴らしいし、飛びつきドラゴンラナもタッグ仕様でお見せしてくれて素晴らしかった。でもゼインくん、キミはやっぱりヘビーなんじゃいかな。
ラストはTvsSHOの一騎討ち。いやSHOに任せてくれるんですかって俺は逆に驚いたよ。だって普通EVILが鬼塚に勝つか、ストハー勝つなら鬼塚が東郷から取るかのどっちかじゃん。それをTとSHOですよ。しかもSHOが勝つんですよ。どういうネゴシエーションがあったのかはわからないけどTの負けかつ反則とはいえSHOが勝つとか新日が最高に舐め腐ってくるのが最高すぎて最高。これこそ業界の盟主。ライオンマークの力。THIS IS NJPW。

メインカードですね。リンダの強さはもちろん知ってたし、先月あの最強モードの入江を倒したリンダに勝つには単純な強さ以上に期待感だとか、その試合に至るまでのバックボーンがないと説得力が生まれないと思ってて、俺がいづちをほとんど見たこのなかったのもあって正直そこまで期待感は抱かずに試合を見てた。序盤はいづちが凄く丁寧に試合を作ろうとしてるのが見てとれた。正確な打撃と正確なグラウンド。でも逆に丁寧に行きすぎて流れこそ止まらないものの清流がずっとそのまま流れ続けているようでいづち自身の変化に乏しく、リンダの一撃の重さやスピード感と比べるとどうしても押されがちに見える試合だった。しかし試合後半からの井土の動きや攻撃にお客さんの気持ちが乗り始めたんだよね。多分きっかけはリンダのパワーボム。これレフェリーがしきりに気にしてたんだけど、その前の攻防でいづちがフィッシャーマンスープレックスで投げた際にリングの木の板がずれてたみたいなんだよね。多分治ったんだとは思うんだけど、敢えてそこにパワボするリンダは鬼。アドリブ力の高さがすごい。そこからの井土は凄かった。打撃も言った通り序盤から正確だったんだけど、そこに気持ちとさらにシャープさが増して強いリンダを追い詰めていくんだよね。「1分間最強の男」というのがキャッチフレーズだけど、5分ぐらいは最強モードだった気がする。途中でリンダが反撃のノーモーションジャーマン。それも凄いんだけどそれに対する井土の超ハイアングルジャーマンがこの試合最高の一撃だったかな。でもそれを振り切ってリンダがタイスプで撃破。見事な試合でした。

井土はハードヒットに上がっていた経緯もあって、そういう「俺たち本物のプロレスやってます」系レスラーなのかなと思ってたけど、前々印象が違った。ハドヒなんかでなくなって正解としか思えない。ルックスも含めてこれから間違いなくスターになる逸材だと思った。試合後はノーサイドで恒例のGLEAT締めを一緒にやろうと井土に問いかけたけど井土はこれを拒否。客の俺からすればやってもよかったかなとは思ったけど、やっぱり井土からしたら悔しさがあるのも当然だよね。そしてリング上に残ったリンダが「GLEATのリングはメインを勝った選手が締めることができる」権利を行使してGLEAT締め。トータルとしては1周年記念シートで3,000円で見られたからってのもあるけど、若い選手同士で熱い試合が出来てそれをお見せするGLEATの強みを感じた。というか本当に新日が提供してくれない青春群像劇がみられるので毎回結構満足してる。惜しかったのが当日真横の後楽園でみちのくプロレスがやっててしかも注目度抜群のフジタJrハヤト復帰戦があったこと。これでお客さんが分散してしまったのがもったいなかったなと。俺は結構お客さんの入りを気にする方で、何でかってそれがレスラーのモチベーションひいてはパフォーマンスに絶対影響があると思ってるから。理想はこっちはお金出してるわけだから、毎回最高のパフォーマンスを見せてほしいわけだけど、やっぱりガラガラと満員では差が出ると思うんだよね。だからある程度身の丈を考えた会場でやってほしいと持ってるし、できるだけ興業被りは避けてほしいなとは思ってる。まぁそんなことはさておき、GLEAT楽しかったのでまた注目カードがあれば会場に赴きたいと思います。さてさなくろVでは(以下略)以上、GLEATしようぜ~

(多少間をおいて、SFっぽい効果音ほしい)

(ネタなので多少大げさに)
さて、これにて無事に歴史改変は終了したはずだ。GLEATのPPVを見た、もしくは会場に行ったうえで耳プロやってるのは多分俺しかいないはずだ。twitterに色々流れていたけどすぐに風化していくだろうし、永田さんと伊藤が張り合うシーンなんて本編ではなかったことにしてごまかす。あれ宣伝用の未公開映像だから。映画のcmでも本編で流れないシーン使われていたりするじゃん?それと一緒だってことにしよう。ログとして残るのはこういう音声だったりブログだったりするわけ。この日リデットuwfなんてなかったんだ。いいね?

 でもまぁ、これを聞いている皆様にはある程度真実をお伝えしたいと思う。リオ・ポーネグリフはどこかしらに残しておかなければならない。世界政府100年の真実ならぬ2022/7/1GLEATセミメインの真実である。ここから先はそこそこ過激な表現となる可能性もあるが、リデUWFを高評価した現地勢及びppv勢も回れ右することなくついてきてほしい。

ではセミ。飯塚vs青木真也。「無」だ。試合前、青木真也参戦に対しても「無」、試合中も「無」。本気出した青木が一瞬で極めて終わり。試合後青木真也が田村潔にかみついてたけどこれすらもはっきり言って「無」だ。俺がその世代じゃないからってのは間違いなくあるけど、佐藤光留も青木真也もみんな田村潔と戦いたがっている。しかしそんなん今の時代見たい人いるのか?しかもMMAではなくプロレスのリングでだ。これはもう完全なる「無」だよ。飯塚に関して言うのであれば俺は技術的なことには知見がないから言わないけど、とにかくモチベーションの低さが前回から見受けられる。気がする。理由の一つとして、同じ元HEAT-UP所属でハドヒにも出場経験があり、現在brakingdown王者かつ、あえてUWFにはいかずG-PROで結果を残しつつある井土の存在があるような気がしている。彼を見てしまうと、三羽烏ともてはやされたものの、実際にはほとんどこの1年間負けっぱなしの飯塚が焦ったりモチベーションが下がるのもわかる気がする。真面目に一回ちょっと長期遠征でも出したほうがいいんじゃなかろうかと不安になってくる。心配だ。

そしてメインだ。試合前の予想として、伊藤が永田に勝ってSHOが出てくると思ってた。そのためのTからの勝利だと思ったし、この日1年間の成果を見せて永田を倒して変わり果ててしまったSHOに宣戦布告をするものだと思ってた。まぁこういう予想の当たりはずれは期待した俺が悪いので別にいい。実際試合は例のtwitterで酷評してる方も多くいらっしゃたけど、セミよりは味はした。単純なUWFとしての技術はもしかしたらセミの方が正しいのかもしれないけど、メインの方がまだ伊藤勝ての気持ちがあったから見られた。確かに俺の乏しい知見でも明らかにUではなかったとは思うけど、ただのプロレスになってた分、求めてた味ではなかっただけの話でまだマシだった。でもこの試合を目的としてメインを見た場合、だいぶ酷かったのは間違いないと思う。特に永田さんは何しに来たのかマジでわからないというか、叩きつぶすならしっかり叩き潰してほしかった。プロに対して練習しろだなんて言う気は毛頭ないけれど、それでもしっかりと役割を演じそれを納得させる強さをノアで見せ続けている小島と比べると酷く見劣りしてしまう気がした。

 今の時代に何をこのUWFルールに求めるかって難しい。俺は通常のプロレスに縛りをいれた故の面白さやアイデアを見たいわけで、究極的には強くない人が勝っても別にいい。そう考えると純プロのトップレスラーというのはそういう思考能力とかアイデア出しとか遂行能力は高いはずなので、それらにこのルールでやらせれば(俺は)結構満足できる気がする。でもそれが当時のUWFを経過してきたプオタが満足できるかといえば絶対できないと思うし、その期待に応えようとしたら多分お金は稼げなさそうなのでだいぶ詰んでるな、というのがこの1年の感想。あと格闘家のやるUWFルールは個人的にはどうでもいいし、峠を過ぎたプレイヤーのノスタルジー以外でやる意味が分からない。

 あとほぼほぼ持ち点制・得点制のプロレスというのが実質UWFルールとなってるのが良くない気がする。UWFって名前が多分面倒なんだ。ルールではなく過去や幻想に縛られている。普通に得点制ルールって言っちゃえばいいと思うし、現代でそれをやるのであれば、理想形は多分この前タイチと鷹木がやった30カウントルールをもう少し整備した奴なんだと思う。マジで画期的なルールだったし、素人が見てもわかる穴を突き詰めてルール化して、なんなら新しい言葉を作ったっていいと思う。それぐらい作りこみがいがあると思うし、得点制ルール自体はかつて一世を風靡したわけだから、可能性は間違いなくあるわけでどっかの団体チャレンジしてみてほしい。

 さて、もしかしたらこれや他の人の意見を聞いてこの興業のセミとメインを見たくなってる人がいるかもしれないが、マジでやめとけと言いたい。あなたの3000円はその知的好奇心を満たすためではなく、もっと生活を豊かにするために使ってほしい。あなたの労働はそんなに安くはないはずだ。冷静な判断をされることを心から祈っている。

以上、これが現地観戦組のリオ・ポーネグリフ。世の中には周知されなくてもいい真実はあるということだ。それでは次回まで、アディオス!

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いかがでしたでしょうか。あまりに番組として淡白になり過ぎないようボリュームは出してるつまりなのですが6000字ぐらいであのくらいの再生時間となります。原稿自体も可能な限りスムーズに進行できるよう喋り言葉で結構書いてます。逆にこんぐらいら書かないと「えーと」とかが消えてくれないので困る(それでも残ってる)。

 まぁこんな感じでしばらくやりたいなとは思ってます。レビューというよりはプロレスネタを話すことが多くなりそうな予感。それではアディオス。

 

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