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<プロレス総選挙>を考えよう

 どうもこんばんは、さなりぃです。相も変わらず酷暑が続いておりますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。私はこの酷暑(とG1とモンハン)で睡眠の質(と時間)が大幅削られているような気がしており、またコロナウイルスの何度目かのピークにより外出もしにくくなっております。私のプロレス生観戦も、未だ転職してから研修中の身としてはそのスケジュールを崩すわけにも参りませんのでやや足が遠ざかっております。G1は1回は行きたいですし内藤優勝(予定)に馳せ参じなくていいのか己のプオタマインドに問いかけております。

 さてそれはさておき、みなさん投票しました?参議院選挙は勿論ですが...今回はそちらではありません。5年ぶりに開催されるテレビ朝日の「総選挙」シリーズの1つである「プロレス総選挙」です。投票するもしないも自由ではありますが、このご時世でこんな企画をやってもらうだけでもありがたい話。やや周りのプオタは冷めた目で見ているような気がしますが、せっかくなので楽しんだ方が色々良いと思うのですがいかがでしょうか。

 5年前の総選挙では歴代プロレスラーの中で1番を決める方式だったため、色々と問題点があったのですが、今回の規定は「現役」かつ「凄い」レスラーへの投票となっております。「好き」ではないのがポイントですね。もちろん「凄い」から「好き」というのも当然の帰結。しかしながらただの人気投票にはしたくない、という製作陣の意思を感じます。しかも現役限定。

 既に投票は閉め切っており、8/13の21時55分~22時55分に全国放送で15位まで発表。その後「六本木メタバース」なる謎空間にて30位までを22時40分ごろ~深夜0時30分に発表。その後深夜0時30分から50位までを発表するというまわりくど...いや、合計で3時間以上プロレスに浸らせてくれる素敵な番組構成のようです。ちなみに俺は爆笑問題はあまり好きではない、寧ろ嫌い寄りなんですがこの番組楽しめるんでしょうか。

  さて、かくいう私はPodcastで既に話しましたが、武藤敬司、ザック・セイバー・Jr、ケニー・オメガ、ジェイ・ホワイト、棚橋弘至に投票しました。順位は忘れてしまいました...。一応「好き」よりは「凄い」基準で選んだつもりですし、マイフェイバリットの内藤哲也や高橋ヒロムは「好き」だけどレスラーとしての「凄さ」はまた別な話しのような気がしています。

 もちろん何が「凄い」かは人それぞれ、プロレスが曖昧であるようにファンだって別にそこんとこと曖昧にしてただ己の基準で見ればいいだけなのです。まぁどうせ俺が投票しなくたってヒロムと内藤は15位以内に入るっしょ!(煽り)

 で、こういう企画を見てしまうとやはり考えてしまうのは順位予想なわけです。プオタとして当然。ざっと情報を収集してみましたが、キャスト等や番組の性質を考えるとなんとなくこんな傾向は立てられそうです。

①スタジオメンバーの棚橋、オカダはまず上位。②スターダムが上位にいるっぽい(15位以内?)。③メタバースメンバーのデスぺとスタキは16~30位ぐらいにいそう。④テレ朝製作なのである程度新日(&スターダム)寄り。⑤映像が用意できる選手は優先されそう。⑥パネルにGLEAT、DIANA、プロミネンスも確認できる。

 こんな感じでしょうか。④はこのご時世で露骨なことはできないと思うので、そこはかとなくニュアンス程度に考えていいのではないでしょうか。正直女子プロ勢は岩谷かカイリが入れば御の字ぐらいに考えていましたが...どやら結構いるようですね。

 さてここからが本番です。プロレス界でもテレビでやることは珍しいですが、ファン投票によるランキングというのは定期的に行われております。それらのデータを駆使して、この50枠を予想することはできないものでしょうか。統計学に精通しているわけではありませんが、データの入力と比較ぐらいは誰でもできるわけで、やってみましょう!

ということで、用意する資料としては前回2017年以降にファン投票で行われたランキングを使っていきましょう。今回私が用意したのはNumberで行われたプロレス総選挙(以下Num総選挙)(2017~2019で計3回)、ネットプロレス大賞(以下ネット大賞)のMVP(2017~21で計5回)、週刊プロレスグランプリ(以下週プロGP)の好きなレスラー部門(2017~21で計5回)、となります。

 週プロGPはMVPでもよかったのですが、男女別に分かれておりしかもMVPは10位までしか公開されておりません。しかし好きなレスラー部門は男女共通の50位まで公開されている点が他媒体とも相性が良く採用しました。「凄い」レスラーの総選挙なのにそれでいいのか、という疑問は置いておきます。

 各媒体の傾向を軽く紹介すると、Num総選挙は投票数は他の2媒体と比較してもとても多く、かつ上位3人を順位づけして投票するポイント制であるため、今回の総選挙予想という点では一番近いのですが、2019年以降は行われていないのが難点です。

 ネット大賞は毎年かなりマイナーなレスラーまで広く投票されており、コアなファンが投票する傾向があります。また同年の東スポプロレス大賞によくも悪くも大きく影響されることが多いようです。上位5人を順位づけして投票するポイント制。

 週プロGPは結構謎のGPで、票数もあまり多くなく、Twitter上でも投票報告を聞いたことがありません。ここはポイント制ではなく1人3選手まで選出して、その全ての選手に1票が入るようです。

 また、前回のテレ朝の総選挙でランクイン(20位以内)に入った現役選手はケニー、真壁、オカダ、棚橋、武藤だけです。参考にならんので無視します。

 とりあえず先程挙げた三媒体の50位までの選手、順位、投票数(ポイント数)をExcelでまとめ一覧にします。今回の総選挙は現役のみ対象となりますので非現役選手は省いています。女子選手はかなり入れ替わりが激しいので全てカバーしきれていないかもしれませんがご容赦ください。とりあえず全ての投票数(ポイント数)を単純に合計した50位までがこちらになります。

BUSHI>オスプレイである。

 リングネーム変更等はできる限り対応したつもりですが、カバーはし切れていないかもしれません。またムタと武藤は集計が面倒なので別キャラとして扱いました。

 私のマイフェイバリット、内藤哲也が無事1位となりましたが、この集計はいくら何でも無理があります。そもそも票数が絶対的に多かったNum総選挙の影響が大きすぎますし、週プロGP以外は票数ではなくポイント数で算出しているため1票の価値があまりにも差が生まれてしまいます。しかしながら票数ベースはNum総選挙の資料がない上に、仮にできたとしても皆さんがせっかく決めた順位をないがしろにしてしまうことになり、集計作業もちょっと難しそうです。

 それであれば順位を点数に変えてみるのはどうでしょうか。単純に各媒体の1位を50点とし、順位を落とすごとに1点をマイナス。この場合だとある媒体において圧倒的票数差を持って1位となった場合(ex:ネット2020の潮崎豪)の優位性が大きく崩れます。また総票数の多いNumとその他を同列に扱うため1票の価値問題が発生しNum総選挙でいい結果を残した選手(ex:イケメン)がだいぶ不憫なのですが、順位とは結果。1位は何点だろうと1位。最近プロレス界でも選手側から内容ではなく結果が全てということを改めて啓蒙されている機会も多いですし、今回の企画はそれで通して算出してみましょう。ということでそれがこちら。

表外の数字は投票数(ポイント数)での順位 

 投票数(ポイント数)の合計の問題点の一つと言えた、「Num総選挙以降に台頭してきた選手がランキングに入らない」がだいぶ緩和されましたし、上位陣も近年活躍した選手が目立つような気がします。大きな差異を上げるとすると拳王と藤田ミノルで、拳王はNum総選挙では全て圏外ですが、その他の媒体では中々の好成績を上げており圏外から一気に16位に。藤田ミノルにいたってはネット大賞以外は全て圏外です。

 この計算方法でもマイフェイバリットが1位。投票媒体数が13個なのでMAX650点なわけですから、この点数は驚異的と言えるでしょう。ちなみに50位圏外は2021ネット大賞のみです。タッグベルト取ってるのに…。

 ですがこの方式の疑問点もありまして、過去と現在の価値を等価として扱っています。私が予想したいのは今年の総選挙。もちろん安定した成績を残し続けている選手が強いのは当たり前ですが、投票時点でのモメンタムというのも大切な要素でしょう。今年に入ってから台頭した選手、それこそゲストに選ばれているスタキや話題の大きかったオーカーンなどそれらを数値的に補正するのは難しいですが、昨年末までの数字の出ている選挙結果を補正する方法は何かないでしょうか。

 ということで考えてみたのがこちら。

海外組はやはり厳しい。

  週プロGPの2017年の上位50人の票数と2021年の票数を比較した数値になります。票数はトータルで-38%ダウン。何が言いたいかというと、2017年の当時の選手のモメンタムと現在のそれにそのぐらいの差があるのでは?ということになります。つまり上記の選挙結果において同じ1位であっても今回の総選挙予想という点では、約4割程度の差をつけてもいいのではないでしょうか。また年代が近づくにつれて、その補正を緩くして行ってもいいのではないでしょうか。

我ながら無茶な話ではあると思っているのですが、このぐらいしか思いつきません。またネット大賞は色々外部の影響が大きいと判断しましたのでこの補正の計測では不採用としています。

 さらに言えば投票機会の数もNum総選挙が減っている分、近年台頭している選手は不利になっているので回数補正もかける必要があります。単純に2020年以降の結果は1.5倍することにします。そして考えてみた補正がこちら。

集計した後に思ったけど加算じゃなくて乗算なのやべえな

 本来は2017年の点数を0.6倍としだんだんと補正を緩くしていく方が正しい気がしますが、数字はインフレしたほうが楽しいので(バカ)、2017年を1、2021年を1.66倍にします。これに先程の順位ポイント制を適用します。その結果がこちら!今回は調査対象全選手のランキングだ!!

1-100位 上でも説明しましたが、まず各媒体の50位までを抽出して集計しています。
101-180位 あなたの推しは何位かな!?

 最終的にかなり近年の結果にプラス補正がかかっているので、意外とモメンタムも考慮できてるんじゃないでしょうか。というかこれが仮に総選挙の結果でもBUSHIとSANADA以外は割と納得できるのでは?答え、見つけてしまったか…。という冗談は置いといて、なんと内藤がトップに。2020年に好成績を残していたことが勝因でした。二冠統一が1年早かったら恐らくオカダに捲られていたでしょう。

 ぶっちゃけ実際のオンエアでは内藤ではなく棚橋か武藤かオカダが1位だと予想してるので、内藤が1位ではない材料を探していたところもあるのですがこれは期待してもいいのでしょうか。点数で及ばなかったもののオカダは全媒体に50位以内にランクイン。まさにプロレス界の顔。ライト層を引き込み、マニア層も納得させる。これを達成しているのは他には鈴木みのるだけです。

 女子トップは藤本つかさ。2019Num総選挙以外はすべてにランクインと、長期の活躍と安定したファン層がいることがうかがえます。話題のスターダムも50位以内に7人送り込んでおりこれは新日に次いでノアと同数となっています。特にスタキは2021年の2回だけでこの順位。シンデレラガール。補正の恩恵を最も受けている選手ですが、実際のオンエアでもランクインされていそうな雰囲気はあります。逆に東京女子は伊藤ちゃんのみランクインと話題性という点ではやはり一歩譲ってしまっています。

 ノアトップは武藤を除くと拳王。潮崎ではないのがやや意外ですが、2021年がほぼ休養だったのが痛手だったようです。清宮、杉浦、中嶋も50位以内にランクイン。全日トップは宮原。当然でしょう。しかし他の50位以内が諏訪魔のみと寂しい結果に。ただ全日はこれからが面白い団体なので、3年後ぐらいにやったら大きく躍進しそうな選手がいますね。

 50位以下を見てみると56位の阿部史典が激熱。正直集計結果だけ見るとネットプロレス大賞の悪いところが出ているのですが、もっと他媒体でも評価されてほしい選手。ストハーは意外にもCIMAが最高位の55位。新日と友好関係を築き始めた今年、実際のオンエアでは誰かしらランクインしてるかもしれませんね。

 ということで予想してみましたがいかがでしょうか。今回は無茶に無茶を重ねた分析(笑)結果なので、話二割程度にて考えていただければと思いますが、実際集計してみると面白いですね。集計データは本来どこかにアップできればよいのですが、過去データとはいえ雑誌掲載されていたものを含んでおり無差別に配布するのは気が引けますので、もしご覧になられたい方がいればお声がけください。

 明日に迫っているプロレス総選挙ですが、せっかくですのでみなさん楽しんで行きましょう!以上、ありがとうございました!!


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