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宿題

この時季、八月の終わり具体的には26日過ぎぐらいからが苦手です。そういう人いると思うけど、先ず握手する前に座って聴いてほしい。

夏休みは、退屈と高揚の繰り返し

私は、転勤族の父と二人暮らしで、この時季は宿題と荷造りをすることが何度かあったんです。
今ほど大きく多種多様なアミューズメントが無い夏休みは、海の突堤で釣りをして暑くなったら泳いだり、砂の丘のてっぺんから、段ボールに乗って滑ったり、退屈して高揚してまた退屈する夏休みを過ごしていました。また、ある場所ではいじめにあい、夏休みっぽいことは、端っこのほうでひとりで隠れるようにして過ごしたこともあります。
八月の頭あたりに父が気まずい顔をして帰ってくると、「転校するの平気だよ。」と子供ながらに先回りして言いました。気持ちが上がり下がりすることには慣れることはありませんでした。

宿題をどうしよう?

問題は、夏休みの宿題です。9月1日にみんなに「さよなら」を言えるか、それとも違う学校で「こんにちは」なのか。宿題のことを悩んだ私は、先生に電話したことがありました。方言交じりで耳に残っているけれど、正確には書けませんが、
「宿題をやらなくていいけれど、この町のこと覚えておいてね。」
夜には星のよく見える、見下ろすと漁船が夜に出ていくのと、左右から小さなタンカーみたいな船が行き交い、いつまでも見ていられる景色を見ながら電話に約束して切ったのを忘れずにいます。

もちろん宿題はやらないといけないですか、みんながやっているからやるのではなくて、自由な時間に自由に自分で時間割ではない順番で、先生をいろんなものに選べることができることは、大切なことです。ギリギリまでやって100%出来なかったとしても大丈夫。私も、出来なかったことを先生に言って、出来るまでやってごらんと、学校始まってから続けたこともあります。

大人の宿題もあるぞ

大人になると、勉強ももちろん仕事や人間関係、心身共に健康のこと、一緒に暮らす生き物のこと、宿題のようで提出期限があるものや、一生答えが変化するモノコトヒトがあるような気がします。

そんな大きなヒトは、宿題の提出期限と提出先が決まっている小さなヒトに、何でもいいです声をかけてください。

「宿題どう?」
「手伝おうか?」
「キャッチボールしようか?」

「なにか話そうよ。」

8月31日の大きなヒトの宿題です。

最後まで読んでくださりありがとうございます。


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