見出し画像

おまけ:2024年4月15日(月)熱帯ドリームセンター

初の沖縄旅行から帰る日は夕方の飛行機だったので、午前中は海洋博公園内の熱帯ドリームセンターに行ってきました。
平日というのを差し引いても、あまりの人の少なさに感激!
多分お客さんよりも、園内をウロウロしてるスタッフさんの方がよっぽど多くすれ違いました。
もし特に水族館に興味がない、海洋博公園に行く予定の人がいるとしたら、私は間違いなく沖縄美ら海水族館よりも熱帯ドリームセンターをオススメします。
入館料も美ら海水族館:2,180円、熱帯ドリームセンター:760円とだいぶ安いですしね。

熱帯ドリームセンターに入る前にあるブーゲンビレア、こんなに色とりどりなの初めて見た!

・一人フラワーガイドツアー

なんと素晴らしいのは、こちらでは1日2回、専門のスタッフさんによるフラワーガイドツアーがあるんです。
しかも無料で。
その上、参加するだけで熱帯ドリームセンター内の買い物・飲食10%割引チケットまで貰えてしまうんです!!(おかげで昼ご飯にタコライスだけ食べるつもりが、グァバジュースまで飲んでしまいました)
サービスの良さが尋常じゃない。

ということで、私は開園すぐに入ってとりあえず園内一周した後に、11時からのフラワーガイドツアーに参加したのですが……なんと参加者は私だけ!
ありがたくも申し訳ないことに、私のためだけのガイドツアー、実に有意義でした!
そんな訳で、以下は私がガイドツアーで教えてもらったあれこれ。(記憶違いの部分もあるかもしれませんが、ご容赦ください)

芸術的な天井

まずはガイドツアーのスタート地点、ステンドホールの天井には美しいステンドグラスが。
こちらはフランス産、一部沖縄産のガラスで作られているそうです。
熱帯ドリームセンターの建物自体は38年前に建てられたものだそうで、スペインの建物を模したもの(と言っていたような気がする)。
外側からはどんな建造物なのか分からないような作りになっていて、入ってみたら秘密の花園、というような具合ですね。
建物のレンガは(私の記憶が正しければ)岐阜県産で、職人さんが1個ずつ凸凹に加工して、ツタが這いやすいようにしたそうです。
なんとも芸が細かい。

ベゴニアばかりのクロトンパティオ

入ってすぐのクロトンパティオ、なにも知らなかった私は「わ~、綺麗なベゴニア畑!」と思っていたわけですが、ガイドツアーで分かりました。
ここは最近までなんとかいうイベント(ネットで調べた感じ、多分「第19回美ら海花まつり」かな?)をやっていたのでベゴニアが植わっていますが、普段はクロトンという変葉木(葉っぱの色が変わるからこういう名前だとか?)が一面に植わっているそうです。

この時はちょびっと、端っこにクロトン

こちらがクロトン、沖縄の家でよく生垣とかに使われているとか。

沖縄の緑のカーテン

そしてこちらはベンガルヤハズカズラ、沖縄の高速道路とかによく植えられている、緑のカーテン的存在だそうです。
でも凄く成長が早いから、一般家庭での栽培には向かないとか。
写真の下の方のぶっとい根っこみたいなのは、成長した枝だそうです。
可憐な薄紫の花が咲いていました。

真ん中のピンクがかわいいラン

私の脳内設定では、沖縄=ハイビスカスだったのですが、こちらの熱帯ドリームセンターではハイビスカスは見られず(私が見落としてただけかもしれませんが)、メインはラン。
胡蝶蘭はプレゼントとしてよく贈られていますが、その理由として花が2~3か月咲くからいつ贈っても綺麗な花が見れるところと、香りがしなくて邪魔にならないところが挙げられるそうです。(もちろん他にも綺麗だとか理由はあると思います)
沖縄はランの栽培に適した気候らしくて、量産できるから本州よりも6~7割の値段で胡蝶蘭が買えるとか。
その話を聞いて、私もラン買って帰りたい! と思ったのですが、どうやって飛行機で持って帰ったらいいのか分からなかったので諦めました……。(お店の人に聞けばよかったのかもしれませんが、本当に買うか分からないのに気まずくて聞けず)

熱帯ドリームセンター外のラン

そうそう、ランの話で「マジで?!」と思ったのは、ランって木に生えるそうなんです。
木に生えるというから寄生植物なのかと思ったらそうではなくて、着生といって、別に木から栄養を奪ってるわけではないらしく。
へぇ~、と思った熱帯ドリームセンターからの帰りの街路樹の上に、本当にランが生えてて「これかぁ!!」と答え合わせのような気分になったのでした。

これはマナティーというより……

もはや違いが分かっていませんが、こちらはカトレア。
真ん中部分がマナティーとかジュゴンに似ていると言われて、私もそうだと思ったのですが……私が撮った写真のやつは、なんかオオグソクムシに似てるような気も……。
ところで私、胡蝶蘭はあれだけ綺麗だから匂うと思っていたら無臭だと聞いて驚いたのですが、こちらのカトレアは逆にとってもいい香りで。
それどころか、カトレアは花の模様によって香りが違うらしいです。
言われて確かめてみたら、本当に違う!!
今後カトレアを見るたびに匂いを確認しに行ってしまいそうです。

ピントがどこに合ってるのかも分からないイリオモテラン

ランはランでもレアなランが、こちらのイリオモテラン。
スタッフさん曰く、長年西表に住んでいるお客さんでもここで初めて見た、という人がいるくらいの珍しい植物らしいです。
というのも、見た目は凄く地味(この写真だとピンクっぽく見えますが、私は色も模様もヒョウ柄っぽいと思いました)ですが、匂いが凄く良いらしく、乱獲されて数が減ってしまったそうです。
動物も乱獲されて絶滅とかありますが、植物にも乱獲とかあるんですね……。

ラン繋がりの話だと、アイスとかの味でもよくある「バニラ」って、ランの仲間らしいですね!
シュークリームに時々入ってるバニラビーンズというやつは、バニラの種だそうです。
あの大きさでランの仲間の種の中では最大級らしく、普通のランの種ってもはやパウダー状らしいです。
ちなみに今、沖縄の農家の人がバニラを育てているらしく、近い将来沖縄産のバニラが出てくるんじゃないか、と。
ついでに言うと、同じく沖縄の農家の人がカカオも育ててるらしくて、今後は沖縄産のチョコとかが出てくる可能性が……。
そうなったら沖縄はスイーツパラダイスになりそうですね。

これが日本最大

植物から離れて、こちらはビクトリア温室の中にいるオオゴマダラ。
私、虫は得意ではなくて、特にチョウチョ(とハチ)は苦手なのですが、このオオゴマダラは素直に綺麗だな~、と思えました。
沖縄の開放感がなせる業か。
人懐っこいチョウチョらしく、人の肩に止まったりすることもあるそうですが、残念ながら私の肩には止まってくれませんでした。
ちなみにここでは複数匹が本当に自由に飛んでいるのですが、池の上にかかったクモの巣にオオゴマダラが引っかかった瞬間を偶然見てしまって……温室内とはいえ、野生の世界なんだな、と思ってしまいました。

赤い丸の中

続いて動物の話。
もはや隠し撮りみたいな写真ですが、赤い丸で囲ったところに写っているのは、保護した鳥だそうです。
名前を忘れてしまったのですが、ネットで調べた感じ、アカショウビンという鳥でしょうか?
群れで飛ぶ渡り鳥らしいのですが、怪我をしたり群れからはぐれた子を夏まで保護しているそうです。
夏になって群れが戻ってくる頃、保護した場所に戻してあげるとか……植物園なのにそういう活動(協力)もしているのか~、と感心したのでした。

・熱帯ドリームセンターの生き物たち

まだまだ紹介したい植物はたくさんあるのですが、既に書きすぎているのでここからは私が見た生き物たちについて書きます。

もはやなんの写真か分からない写真

いきなり意味不明の写真ですが、一応アロワナが写っているはずなんです、よく見たら尻尾が見えるかと……。
なんと素晴らしいのは、まるでコイにエサをやるように、ここではアロワナにエサをやれるんです!
ネットでそれを知った時、「えぇっ、あんな大きな魚に?!」と思ったのですが、私が脳内でイメージしていたのはピラルクーですね。
ここの池にいるアロワナは、コイより長いけどコイより細いくらいのサイズ感でした。
エサはコイと同じ物で、200円。
昔ながらのモナカにエサが入ってるタイプで、中のエサはコイにもアロワナにもやっていいけど、モナカはコイにしかやってはいけない仕様でした。(アロワナよりコイの方が胃袋が強いのかな)
池が分かれているみたいで、アロワナにやろうとしたのにコイにエサを取られた! なんてことは無かったです。

素敵な横顔のポリプテルス・エンドリケリー・エンドリケリー
上段がパールグラミーで、下段がプラチナゴールデンバルブ

ビクトリア温室の2階はオオゴマダラがいるのですが、1階には水槽がいくつか置いてあって、なんと魚が見れるんです!
水族館とまでは言えませんが、アクアリウムという感じの綺麗な水槽はいくらでも眺めていられます。

巨大魚がいっぱいいる水槽

こちらは中でも大きな水槽。
というか壁の向こうが水槽になってる感じだったので、もはや水族館。
ピラルクーもいると書いてあった記憶があるのですが、写真に撮ることはできませんでした……。

ゴールデンスッポン

こちらはオオゴマダラをまた見に行こう、と思って行った時に偶然泳いでいたスッポン。
1回目に通った時は気づかなかったので、いつでも見やすい場所にいるわけではないんだと思います。
置いてあった熱帯ドリームセンターのチラシによると、キンピカのスッポン(アルビノ)。
待ち受けにしたら金運上がりそう……。(知らんけど)

・まとめ

こうやって書いてみても思うのは、沖縄美ら海水族館よりも伝えたいことが溢れてくる!
それくらい良い施設でした。(なによりも人が少ないところが)
そして見る場所がとにかく多すぎるので、半日くらいじゃ時間が足りない!(約1時間の楽園体験とか嘘だろ?! と思います)
だって各所に置かれているベンチで全然ぼんやりしてないし、遠見台も駆け足で登ってチラッと景色見て降りただけだし、カフェスコールのゴールデンパインプレミアムソフトももっとゆっくり食べたかったし、オオゴマダラが寄ってきてくれるまで待てなかったし、魚たちの水槽だってあれだけ人がいないんだったら1水槽につき15分くらいは眺めたかった!!!
本当に沖縄に行って、海洋博公園に行って熱帯ドリームセンターに行かない人の気が知れない、というくらいに素敵な場所でした。
もし沖縄旅行計画を立てている人がいるならば、私は全力で熱帯ドリームセンターをオススメします。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?