Bless you

毎年この時期になると
ジョン・レノンに纏わる記事をあちらこちらで目にします。

ジョン・レノンが凶弾に倒れた後のことが
オノ・ヨーコさんの著書『今あなたに知ってもらいたいこと』に綴られていて
とある項とても心に響きました。
一部を要約を加え引用します。


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ジョンを失い、心身ともに参ってしまっているヨーコさんに、誹謗中傷や嫌がらせが相次いだのだそう。

息子・ショーンのために「なんとしても生きながらえなければならない」

思いとは裏腹に、前に進もうとすればする程、ヨーコさんを押さえつけようとする人々に足をひっぱられて動けない中で

「これに負けてはいけない」
「このままでは自分がだめになってしまう」と思って始めたのが
人を「Bless」（祝福）することでした。

ヨーコさんは、夜ベッドの中で頭に自然に浮かんだ名前を祝福しました。無心になって祈り続けました。口をついて出てくるのは嫌がらせや誹謗中傷している人たちの名前ばかり。

「なんで、こんな嫌な人たちばかり祝福してるんだろう」

それをしなければ自分自身が病気になってしまうという必死の思いがあったのだそうです。

「祝福」を始めてから一週間ほどした頃、彼らに対する恨みが薄れて
それと同時に不思議なことが起こりました。

攻撃していた人たちは攻撃の態度を変えた訳ではないけれど、他のことに忙しくなったり、仲間割れをしてお互いに衝突したり、ある人はこんなことを仲間と一緒に企んでいたと告白しに来たり、ヨーコさんに向かっていた鉾先が鈍ってきたのです。


『その出来事の中で、ひとつ気がついたことがあります。

「私の体をメチャクチャにしていたのは、自分の中にある恐怖や怒りなんだ」
ということです。

怖がっていること自体が自分の気持ちを弱くしていたのですね。

人のために祈っているつもりでいたのだけれど、それは自分の中にある恐怖や怒りを追い払うことだったのです。

私たちが人のためと思ってやっていることは結果として自分の心にもいい影響を与えているのだと思います。

もし、周りにあなたをいじめるような人がいたら「祝福」してあげてください。

それはとても難しいことですが、あなたの健康のためだと思ってやってみてください。
そうすると、あなたはその人たちのいじめの世界の上に出ることができるのです。』


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自分を見つめ、本質を探り
真実に辿り着くこと。

目の前の状況に揺さぶられ
心を乱されることが多い今だからこそ　
本質と真実を見極めたい。