見出し画像

チビ太の詩に泣いた夜。

🌱ニイニ🌱

ニイニはやさしい。
ニイニは、いつもおらのめんどうをみてくれる。
ニイニはいいおにいちゃんだ。
ニイニとしゃべるとたのしい。
ニイニはまけずぎらいだ。
ニイニはゲームずき。
ニイニはいえでもがっこうでもどこでもやさしい。
ニイニはときどきこわい。
ライオンみたいにこわい。
でも、やっぱりやさしいニイニ。

🌱まま🌱

ままは、てんさい。
ままは、おらがさみしくてがっこうにいきたくないときにそうだんにのってくれる。
ままは、ちょーりょうりがうまい。
ままはせかいいち、いいままだ。
もっといいとこがあるけど、かかない。
いいとこがありすぎて、かけない。


「はい!これ、あげる!」

チビ太がモジモジしながらプレゼントしてくれたのは
額に入ったこの詩。

雪も解けぬままの冷たい外気を忘れるくらい
心が温もって、涙がじんわり湧いてきた。


一緒にこれを見たニイニも
「なんなん!泣けるわ〜〜😭」
と、チビ太の髪の毛をワシャワシャ撫でる。


「学校で書いたんやけど、『めっちゃ素敵な詩やから額に入れよ☺️』ってGちゃん(学校のおとな)が言ってくれてん😆
ひらがなで書いた方が硬くなくて、氣持ちそのまま伝わるから、ひらがなで書いてんよ😆」


やわらかくて、やさしくて
チビ太の想いそのまんまが
ストンと心の奥の奥まで響く。

白い画用紙いっぱいに
自由に鉛筆をはしらせた遊びのある書体。


「チビ太、俺、ほんまに感動したわ。うちの家宝にしよな☺️」


嬉しそうに額を見つめ、ニイニがいつも家族で過ごす部屋の一番目につく場所に飾ってくれた。

あ〜、こんな素敵な詩を送ってくれたチビ太も、
それを家宝だと言ってくれたニイニも
なんて愛しいんだろう。

いろいろあるけどさ。

この子たちがわたしのとこに来てくれた。
それだけでもう充分だ。
大切なものはいつだって此処にあるんだよね。

こんな夜更けなのに
あったかい涙が止まらないから
朝が来ても目が張り付いて開かなそう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?