見出し画像

模型ビギナーが初めて戦艦を作った話(BB56 戦艦ワシントン)


久しぶりですね

お久しぶりですね サンショウです。
noteに移ってから初めての記事は前の自己紹介でも述べたように模型のお話です。
さて皆さんの中でも とりわけ軍艦模型を作ったことがある方は何故数ある戦艦の中、ワシントンを作ったか疑問に思うかと思います。
理由はいくつかありますが最も大きなな理由は、高校からの友人に 初めて戦艦の模型を作りたいのだが簡単な模型で軽くカスタムしやすい艦船模型はあるか と聞いたところ青島のウォーターラインシリーズの(旧キットの)アメリカの戦艦がいいんじゃないかと言われてアメリカの戦艦にすることに決定。
その後久しぶりに会おうということで飯と模型選びに付き合ってくれた時に模型屋に一個だけあった米戦艦のワシントンを選んだと言いうわけです。
(彼曰く、一番艦のノースカロライナは現存しているので時代考証もし易いだろうと一言。)


艦体製作

11/10 2023 製作開始

大きいランナー2つだけとパーツ自体は少な目

まずは船底と船体を接着します。
船底と船体のズレが予想以上に大きく結構パテを盛る羽目になりました。

船体を接着させて乾燥中の間に次は艦橋を作っていきます。
しかし…見ての通り実艦とかけ離れた艦橋です。キット事体は70年代の物、アオシマ等のウォーターラインシリーズの創成期なので細かいところはオミットしたのでしょう。その分イジリ甲斐があって楽しいのでOKですが笑

艦橋は戦艦の中で一番と言ってもいいほど目立つ場所です。

まずは通路の柵の切除と艦橋のマスキングしている部分を取り除きます。

取り除いた部分は大穴が空くのでプラペーパーで隠蔽。
次は側面の通路を手直しします。

切除するとこんな感じに大きな穴が開きます。そこにキャットウォーク(もとい通路)を追加します

ガビガビでごめんなさい :(
水密扉(すいみつひ)を仮で置きましたが後でリモデルします。
あと上の整流板も三回作り直ししました。

そこに柵を追加すると… おぉ~(驚嘆)最初の状態に比べるとかなりカッコよくなりました。
さらにカッコよくするため仕上げに窓も追加します。

プラペーパーにシャーペンの先を押し開けるだけで作れます。
ピンバイスが無くてもそれっぽくできます。
※窓の数が実艦とは合いませんが後で追加しています

ちょっとした改造としてMk 37台座と上部構造物の間に補強のビームを追加しました。実艦でも高速航行時に振動対策として取り付けられています。

艦橋はひと段落したのでそのほかの部分もやっていきます。
見えにくいかもしれませんがMk38の上にMk8(後期型)を付けてみました。
乾舷が少し寂しいので情報量を増やすために鋼板継ぎ目もカッターで掘りました。

ガッタガタですがトップコート吹くので無問題モーマンタイです。

砲塔の帆布を粘土で再現しましたが粘土触るなんて高校の陶芸体験以来なのでヘタクソですね。多めに見てください(´;ω;`)

今回の模型の最大の鬼門がエリコン20mmの加工です。
砲身を伸ばしランナーにして照準を付ける穴を開けるだけで劇的に変わりますが一個作るのに15分以上かかるので非常にめんどくさい(´・ω・`)

これを50個作る必要があります。

しかも三個ぐらい防楯が無いなど直す所が多くて一週間くらいこの作業をしてました。古い金型なのでしょうがないんですが心はバキバキに折れました。

エッチングパーツ綺麗に組み立てる人凄すぎです…

導線で錨鎖を再現してみましたがどうでしょうか?
右は練習で作ってみた物なのでガタガタですが…
あと、ボフォース機関砲の台座もキットの物より少し大きくしました。

前述した通り窓と水密扉を作り直しました。満足です(;^ω^)

艦橋のレーダー基部も手直し。もう慣れてきたので余裕です。

45年仕様にするので艦橋上面の構造物はこんな感じ。

台座製作

船体はほぼ完成したので台座を作ります。
ホントは百均で売ってる模型を置くショーケースに入れる予定がギリギリ入るか入らないか際どいサイズだったので、じゃあと言うことで海洋ジオラマも作ってみました。
材料もほぼ百均でB4のいい感じの額縁とスチレンボード。あと模型屋さんで売ってるプラ板とパジコの石塑粘土で作れます。
下の画像の通りプラ板で枠を作ってからスチレンボードを固定します。

もし作る方がいるならば特にスチレンボードの四隅は重点的に固定してください。
粘土を置いて乾燥させると反ってきて浮きます。

下書きの走行波を参考に粘土を置いていきます。
走行波の外側はウエスで押し付けながらボコボコに。内側は前から後ろに波の調子をつけながら。

乾燥中は霧吹きで湿らさないと粘土がひびだらけになるので注意。

塗装

土台・船の仮組み立てがすべて完了したので次は塗装です。
塗装ブースは下の通り段ボールにティッシュをくっつけただけの酷すぎる塗装ブース。流石に密林で探しましたが一万超えて来るので妥協。

海面


因みに私は塗装を一回もしたことがない塗装素人。まず練習として最悪大失敗しても問題ない海面塗装から…

エアブラシはセールの時に買ったソウルパワーの奴。

結果、なんか色がおかしい…YouTubeで見た時は単色だけでも青々した色だったのに実際は真っ黒。しょうがないので学生時代に買わされたアクリル絵の具を上から塗布しました。

真っ青ですが実際はもっと黒いです

青の上から白いアクリル絵の具を吹きかけると、、、結構それっぽくなってます。いい感じ。

参考にしている動画を見ていると謎の白い線を引いてるので真似てみました。

いまいちですね…あの人マジでどうやってるのか謎です。

仕上げる前に台座と固定するための穴を穿孔。

釘で無理やり開けました。タイラップ(結束バンド)で固定します

仕上げにジェルメディウムで艶出し。
土台は完成したので次は船体塗装です。エアブラシの勝手はおおよそ分かった気がするのでこのままいきます。

特にツールクリーナーがシンナー臭くてマスクだけでは太刀打ちできませんでした。
本当は青空塗装の方が今の環境だと一番いい気がします。

船体


最初はグレーから塗装します。
最初は全部塗るので比較的簡単ですね。

左が前、右が後

一番大変なのが養生で一時間位かかりました。仕事でも養生はしたことがありますがせいぜい壁に直線を張るだけ。こんなに複雑な面を養生するのは初めてで、かなりいい加減で心配。モデラーとか板金屋スゲーって思いました。

ネイビーブルーとかを混色した色で塗装

塗分けも綺麗です。杞憂でした
メジャー22迷彩

何とか大きなやらかしなくもなく吹けました。船首の塗分けも許容範囲です。
後は組み立てて喫水付近にメディウムとベビーパウダーを混ぜたものを置けば完成です。

完成

ギャラリー

参考文献

https://www.reddit.com/r/modelmakers/comments/197nup0/1350_uss_washington_bb56/

https://www.alamy.com/stock-photo-uss-north-carolina-bb-55-forward-superstructure-august-1941-130323862.html

https://www.reddit.com/user/d_gorder/submitted/

Twitter @Rich_Ships さん
You Thube Studio Blue Ocean さん

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?