長い旅

原始生物は煮えたぎる硫黄の中から誕生した。

そこから、数えきれない回数の細胞分裂をして、そのなれのはてが

僕という形を作っているんだけども。


不意に自分と言う感覚の他に、何世代か前に

細胞分裂した先祖の感覚的な物を感じる時がある。

僕の目や耳を使い何世代か前の人からしたら未来に当たる

「今」

という時代を楽しんでるんじゃないかなーって感じる。



人生は旅とか言うけど、人生終わってからでさえ

細胞分裂した身体を使って人の旅は延々と続く。

僕は子供はいないけど、もし幸運にも子孫を残せるなら

いずれ旅の道は宇宙に繋がると思う。

そして子孫の身体を借りて、宇宙からの景色を堪能するのをすごく楽しみにしている。




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