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白点病について

あっという間に10月が終わってしまいますね。明日は31日ですね。

このところ、金魚ビギナーのお客様から質問を抱くことが増えてきまして改めてこの時期から油断をすると患ってしまう可能性が高い白点病についておさらいしておこうと思います。

白点病について

白点病というのは、病とついていますが、寄生虫が寄生をしている状態です。あの白い点というのはウオノカイセンチュウという寄生虫の成虫に当たるものです。

基本的なことですが、白点病の元でありますウオノカイセンチュウのシスト(いわゆる幼生)は無色透明でものすごく小さいため全く見えませんが、常に水槽の中に漂っています。多かれ少なかれ常在菌のようにいるもので、これは金魚の免疫が落ちた時に寄生され、白い点が体表に現れ始めます。

なので白点病は非常に出やすい病気(症状)と言えます。

この白点病が厄介なところは感染力が非常に強いというところです。

なので金魚の導入時他からやってきた金魚にもし白点病に感染していた場合、そのシストはその金魚から大量に発生しすぐに他の金魚に移って行く可能性があります。

また白点病は水温20度程度で最も発生しやすいと言われています。ただ、水温が高くても免疫力が落ちれば発生する可能性はあります。なので特に注意が必要なのは昼夜の寒暖差が大きくなるこの時期、そして春先ということになります。

白点病は上記のように少し調子がこの水温が低くなってきた秋と春先などに出やすいと書きましたが、なぜこの時期に白点病が出やすいかというと白点病のもとであるウオノカイセンチュウの成長サイクルが最も適した水温だからだと言われています。

白点病の治療方法

白点病の治療方法は、まず水槽全体のに白点病の元であるウオノカイセンチュウが広がってしまっている状態なので、全ての金魚やフィルターが汚染されてしまっていると考えてください。

なので水槽自体を全体的に薬浴させていかなくてはいけません。

ウオノカイセンチュウに使用する薬は、SAMURAI FARMではヒコサンZを使用しております。かならず一本はご用意いただいておくのをお勧めいたします。(この薬は紫外線で効力を失いますので、基本的に保管は冷暗所になります。)

このヒコサンZの良いところは同じ白点病治療の薬で有名なメチレンブルーと違って、青い色が半日程度で消えてしまうという点です。メチレンブルーのような協力な青色にはなりません。ただ、透明なエアチューブなどは青く染まってしまうので、注意が必要です。

治療方法は以下の3つが基本になります。

  1. このヒコサンZを規定量水槽に入れます。

  2. そして、一緒に塩水浴も0.5パーセントで開始します。

  3. そして必ずヒーターで加温をしてください。

これだけです。餌は切ってください。金魚は1週間餌を程度切っても全く問題ありません。逆に消化不良を起こしがちな病気治療時には餌は切った方が良いです。

ヒーターの加温についてですが、まずウオノカイセンチュウの適正温度が20度前後と書きましたが、水温が上がるとウオノカイセンチュウの成長サイクルが上がります。薬浴の薬効が聞くのは実は、ウオノカイセンチュウのシストのみです。成虫になっている白い点には薬は効かないのです。

なので、その成長サイクルを早め早く体表から白点を剥がしシストの状態にして薬でやっつけます。これが白点病治療の論理になります。

なので、金魚ビギナーの皆様には必ずご用意いただきたいのが、サーモスタット&ヒーター(サーモスタットとヒーターが別のものが絶対に良いです)、そしてヒコサンZは必ず常備です。

治療時に使用したものは使い回しNG!


白点病にかかった金魚が出た水槽は完全に汚染されてしまっていると考えてください。絶対に、他の水槽と全ての道具をそのまま共有してはいけません。

白点病が出てしまった水槽で使った排水ポンプや網などは必ず他の水槽で使う場合には50度以上のお湯で消毒をしなくてはいけません。

白点病は風邪

白点病というのは人間で言うところの風邪みたいなものです。なので、金魚の免疫が落ちないように常日頃からメンテナンスを怠らないように気をつけてください。そうすれば白点病になることはあまりないと思います。

もしなってしまった場合も落ち着いて対処していただければすぐに治ります。重要なのは早期発見、早期治療です。日々の観察が大切になります。

SAMURAI FARMではお客様の金魚飼育のご相談はいつでも歓迎いたします。お気軽にご連絡くださいませ。

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