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【地域課題】なぜ地方の若者が都会に流出してしまうのか

私が2017年10月から飛び込んだ地方創生業界には、10代から80代まで、4世代に渡り、年々問題が加速し続けている。


人口減少と少子高齢化に始まり、耕作放棄地や空き家の増加、教育格差や所得格差の拡大、コミュニティ崩壊、社会インフラ未整備などなど。

このような様々な問題がある中で、私が急務に感じているのが『人材育成』である。


では、人材育成とは何か?


私たちは、日本人として生まれ、日本国民である以上、日本の学校で教育を受けることが義務になっている。
(今回は家庭教育は割愛する)


公教育であれば、全国一律で地方の学校と都会の学校問わず、文科省が認定した同じ教科書と教育カリキュラムを受けることになる。
(学校経営陣の意向により多少の違いはあるが)


しかし、国内外や都市部田舎の公私立双方の学校で登壇経験のある私は不思議に思うことがある


それは何か?


中学校を卒業してから選択する進学先や高校大学を卒業して選択する就職先である。


村や町生まれの子どもたちは、せいぜい町内、市内までしか進学先や就職先の選択肢が浮かばない。


一方、都会生まれの子どもたちは、都市部、アジア、欧米、北米、南米、アフリカと、100倍以上の選択肢が浮かぶ。


この差は何から生まれているのか?


社会や家庭、学校、職場のなかにある当たり前の価値観と空気感、実体験の差である。


私はこの差から可能性の違いが生まれ、未来の進路や職業観、人生観に大きな差が生まれていると感じている。

所得格差、教育格差は、個人の努力でもちろん改善は可能であるが、全体最適を実現するには、地域全体が生み出している観念や制度をアップデートし、時代に合致する形か先取りする方向に舵をきらなければ、その船はやがて沈没する。時間の問題だ。


私は基本、地方の村や町に残る人情溢れる人々は大好きであるが、古くから残る制度やルールには残念な思いを抱かざるを得ないシーンに多々遭遇してきた。


きっと新時代を生きる意欲的な若者たちも、自分の力だけでは変えられないしがらみや古い体制に限界を感じてしまうのだろう。


では、世界に尊敬され、高い民度を私たち子孫のために繋いでくれた名もなき先人たちのバトンを受け、愛すべき日本の心や思いやりの文化をどのようにしたら次世代に繋ぐことができるのか?


確かに言い切れるのは、嘆くことや評論家になることではない。


私は2つの方法があると考えている。
(あくまでも私ならの考え)


1つは、内部変革に長けたプロのブリッジ人材を活用して域内に実行組織を担える経営人材を持続的に育成し続ける仕組みを官民連携で実現すること。

◯地域マネージャー事業
https://www.furusato-zaidan.or.jp/chiiki/


もう1つは、自分自身が本物の経営人材になり、創造と変革のリーダー人材になること。


◯グロービス経営専門職大学院
https://mba.globis.ac.jp

私自身、2020.4に人生の志を果たし、ドライブさせるためにキャリアチェンジを決意し、今は世界的な企業で世界的な視野から社会のbigイシューを解決する地方創生業務に関与している。


社内でも異色の経歴(唯一無二)であるため、自分の種が花咲く畑を見つけるのには、多少時間がかかったが、2年目で運命のチームリーダーに出会うことができた。


これからは、自分自身がリーダーとなり、下記の志を軸に心ある地域の方々の力になれるように、自己変革をし続けていきたい。


私の志

消滅可能性都市に継承された日本の資産(ひと、ちえ、かね、もの、情報)を守るために、経営リーダー人材とブリッジ人材が育つ持続可能な社会の仕組みを地方に構築し、世界に愛される次世代リーダーを輩出し続ける


そして、最終的には幼児教育や社会人教育まで一気通貫で日本の若者たちの可能性を引き出し、所得格差、教育格差を超え、自分の力で人生を切り拓くことのできるマインドへ導いていくことが私の使命である。


私を愛し、育ててくれた祖父母や両親、私を導いてくれたメンターや職場のメンバー、お世話になった全ての方々に感謝の意を込めて。


◯プロフィール
https://life.gentosha-go.com/articles/-/1839


◯著書


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