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子供の時と大人になった今、スラムダンクの見方が変わる

お久しぶりです。久しぶりの投稿となります

本当は釘は熱いうちに打て!の如く、すぐにスラムダンクの話を投稿したかったのですが日々の生活に追われていました。

それでも尚、少し鎮火した今でも、心の中にある火種がくすぶってしまい書きたくなってしまったのです

映画『THE FIRST SLAM DUNK』のキッカケでまたスラムダンクに触れ、山王工業とのあのシーンを思い出すだけで身が震えます。

桜木のリバウンドが
三井のスリーが
宮城のゾーンプレス突破が
赤城が河田に打ちのめされる姿が
流川の沢北への挑戦が

子供の頃に読んだあのシーンが、あの大きなスクリーンで観れただけで胸が熱くなりました。

そしてまた時間が取れた頃、またスラムダンクを単行本で読み返すと、子供の頃に読んでいた気持ちと大人になってから読むスラムダンクへの見方が変わっていたのです

大人になったからこそ、大人の立場や気持ちに気がつけるようになったとも言えるし、試合以外にも目を向けるようになったのかもしれません

特にそれを感じたのが、インターハイ一回戦の「湘北高校VS豊玉高校」

豊玉高校とのゲームはスラムダンクのピーク、山王工業の影に隠れがちで語られることはあまりなかったけど、今読み返すと人間関係や組織の大切さ、前監督であった北野監督の想いが書かれた話でもあった

「大阪っぽい荒いヒール役のチーム」

これが豊玉高校への最終の印象だった。試合前にも新幹線で木暮や桜木につっかかり、ゲーム序盤も宮城を煽り、エースキラーの南が流川に肘を目にかまして退場させている

こいつら卑怯やなー早くぶっ潰せー。流川目が見えなくてもバンバン点決めてるマジすげー、ぐらいにしか思ってなかった。当時は本当に

今になって読み返すと、豊玉高校の人間関係が本当に胸を締め付けた

豊玉高校前監督、北野監督の指導方針は
オフェンス8・ディフェンス2の割合で指導する「ラン&ガンスタイル」

『高校の限られた時間では全てを指導するのは無理』
『だったら攻撃だけでも上手くなって勝とう』
『その方が子供は楽しめるし上手くなれる』
『バスケットを好きになってくれる』

北野監督の考えめっちゃ素敵
楽しいから上手くなれるって良いですよね

小学生の頃、未来の豊玉の背番号4・5を背負う南と岸本が、北野監督率いる豊玉高校の試合を近くで観ていた。毎回100点ゲームのラン&ガンのチームかっこええと。北野監督の元でラン&ガンをやりたいと

2人は想いを掲げ北野先生のチーム、豊玉高校に入るのだが、北野先生は結果が出せずクビになってしまう
大阪では1位を取れても全国ではベスト8以上の結果が出ないと。もうそのスタイルは古いと言われ退任

酷い話だと思ったけど、これはしょうがないんです。経営者がバスケ部に投資をしていてそれで結果が出ていない。大人は結果を出さなきゃいけない。

ダイヤのAでも似たような話がありましたよね。片岡監督が甲子園いけなくて辞める話が。秋の大会で優勝したから残ることになってよかった

そこで新しくはいったのが金平監督

『豊玉は全国トップクラスのオフェンスがありながらディフェンスはザル』
『これからはラン&ガンを捨ててディフェンスを強化していく』

これらの金平監督の発言に反発した南と岸本はラン&ガンでベスト4に入ってやろうと誓う。ここから気持ちがどんどんすれ違っていくんですよね

学校側からベスト8以上の結果を出さなければいけない、その為には新しくチームの弱点を補おうとする金平監督

北野監督のラン&ガンのやり方が正しかったと証明したい南と岸本

試合で言い合いになって岸本を殴ったり、チームを統率出来ない、安西先生に比べて信用がない大したことない監督だなぁぐらいにしか思えなかったんですよ

安西先生は三井にあれだけ求められて、金平監督は北野さんの方が良かったって言われてて、頼りないなって。子供の時の金平監督への印象はそれくらいしかなかった


でも南や岸本が北野監督を慕い、教えてくれたラン&ガンのスタイルで本気で勝とうとしていることは理解してる

まだ子供でしかない彼らの力になってやれなかったことを悔やみ、最後まで見捨てることもできない金平監督の姿が苦しい

そして北野監督の代わりにもなることもできない

自分が同じ立場だったらどうしようってなりますよね?選手たちの気持ちを汲みながら、結果を出すなんて無理です

人を指導するのって数字の管理よりよっぽど難しいんですよ。特にこんな多感な時期の高校生なんて

サラリーマンを経験した人は、金平監督の気持ちに感情移入してしまうと思う

学生の頃にスラムダンクを読んでいた人はまた読み返してみてほしい。特に田岡監督が魚住と福田に対する指導は学ぶところがありますよ

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