[2024.04.29]新作ミュージカル、ディズニー くまのプーさん

久しぶりの観劇だったしプーさんも大好きなのですごく楽しみにしていたので本当に悲しかった。

こちとらはフルフラットの座席と互い違いになっていない座席を親の仇くらい憎んでおります。

話題になってるS席に座ったのですが、話題の通り全く観えませんでした。ちゃんと視界に入るのは俳優さんの上半身あたりで、ピグレットとかルーとか小さいパペットたちは声しか聞こえなかった。

俳優さんの演技は本当にすばらしくて、声とかセリフの感じとか本家のアニメーションにそっくりで、でも過度な声真似感はないのが良かった。
パペットの動きは舞台写真を見て劇団四季の『ライオンキング』のイメージで、実際もそんな感じといえばそんな感じだったのですが、なんというか流派が違う(?)雰囲気はした。おそらくこの場合四季の方が特殊なんだろうな...。

客層も普段劇場に行かなさそうな方が多かった印象でした。家族連れ、カップル、20代前半くらいの若めなお友達連れなどなど。観劇オタクというよりプーオタ(Dオタ)なのかなという方が多くいらっしゃった。長期休み期間の劇団四季とかでしかありえないくらいキッズがたくさんいて嬉しかったな。観劇の間口が広がるのはすごく嬉しいことですからね。とてもよい。

だからこそ客席問題が重すぎるんだよな。隣の席にいたキッズも席に座った瞬間観えないって言ってたし。キッズどころか私も観えなかった。せっかく普段観劇しない方が観に来てるんだからたくさん楽しんでほしいし、そもそも普段観劇してても観えないなんてことありえないのですが。しかも今回はパペットを使っていて普通より目線が下に行くのは確実な作品なのに。私は60分もなにを観ていたのですか?虚無?声しか聞こえなくて正直お話が全く頭に入ってきませんでした。客を舐めるのもいいかげんにしてほしい。

というのはお客さん目線での当たり前の正当な感想なのですが、スタッフもやっている身からするといろんなことが頭をよぎって複雑な気持ちになる。客席関係には関わらないから詳しいわけではないけど。

観えなくて頭に入ってこなかったのとか客席問題とか個人的な期待値とかいろんな感情が重なってただただ悲しいし悔しい。
本当にステキな作品のはずなのに。

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