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第16章 通貨ペアが関連する祝日や時間帯の注意点とは?

皆さんはトレードするタイミングとして、一番利益が出やすい時間帯というのを知っていますか?

せっかくテクニカル分析ができるようになっても、エントリーした後に相場の勢いがなければ何時間もポジションを保持してしまい、気になって眠れなくなるなんてこともありますよね。

(兼業トレーダーだと、翌日の仕事に支障をきたします;;)

そこで、今回は取引するべき時間帯とその注意点について説明させていただきます。


〜市場が開くタイミングが狙い目。主に3つある市場とは?〜

市場は大きく分けて、世界三大市場と言われる以下の3つにわけることができます。

・日本時間…「9時から17時まで」

⇒10時前のレートがその日の仲値(銀行などの金融機関が外国為替に適用する金純)となるため、9:30~9:55までが大きく取引される傾向があります。


・ロンドン市場…「17時から25時まで」(夏時間は16時から24時まで)

⇒16時から17時にかけては特に大きく値動きする時間帯になります。ダウ理論の先行期に該当する時間帯が大体この時間帯にあたります。


・ニューヨーク市場…「22時から7時」(夏時間は21時から6時)

ロンドン市場で大きく伸びた後の追随期にあたることが多い時間帯です。この時間帯は伸びることもあれば、利食い期に達してしまってあまりうごかないこともあります。

ただ、日本時間の午前1時(夏時間だと0時)にあたる時間帯が「ロンドンフィックス」とよばれロンドン市場の為替レートの基準が決まるため、大きく動く時間帯となります。


~月末や週末には、トレンドが急転換しやすい理由とは?~

その理由は、月末(週末)になると月足(週末)で取引している大口投資家たちが、自分たちの都合がいいようにローソク足を変更しようとするため、急に日足や4時間足で取引しているトレンドがねじ曲がることがあります。

必ず、長期足に対して逆張りはしないようにすることをオススメします。


〜祝日(お正月やお盆休みなど)の相場の特徴とは?〜

皆さんは2019年の1月3日にドル円が大暴落した事件についてご存じですか?(これを世間ではフラシュクラッシュと呼んでいます。)

ドル円は109円から104円まで急下落をしました。

あまりの急転換だったため、複数の取引会社が一時凍結をし、市場参加者が利食い(損切)もできない状況になるほどです。

なぜ、このようなことが起こったのかは詳しくは不明ですが、祝日などの大型連休では、市場参加者が少なかったため、通常であれば水平線で逆張りするであろう市場参加者が少なくなり(反発が少なくなり)、容易に急下落をしたかとも考えられます。

休日は、初心者の方は取引することを避けるようにしてください。


~最後に~

私が最初にFXで試した手法とは、”時間アノマリー”です。

日本時間の9:55になったら高値を付けやすいとか、23:55で高値を付けやすいのではないかと考え、データを取って分析をしていました。

結果的にはランダム性があったため、すべてがそうとは言い切れませんでしたが、状況によってはこの理論は正しかったと思っています。

皆さんも、時間帯はFXを考える上で必須となる要素ですので、最低限の知識は覚えておくようにしましょう。

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