第12章 なぜ破産してしまうの?破産しないための資金管理の方法とは?
「資金管理…?こんなの適当でいいじゃん。」って思う方もいらっしゃいますよね。実際、私もそうでした。
実際にトレードがうまくいっていると、勝率が低いところでもレバレッジを高く設定したまま取引してしまうこともよくありました。
ですが、これはとても危険で資金管理ができていない人は将来的には破産する確率が高くなります。
(自分も破産はしていないけど、大きな損失を被りました…)
今回の記事を読んでいただければ、どういう方が破産するのかということを論理的に理解する事ができ、自分から回避する事ができるようになります。
それでは実際に見ていきましょう。
〜ポジポジ病になっている方が破産するわけとは?〜
FX中毒者にはよくある”ポジポジ病”とはどの場面でもチャンスだと考えてしまい、とりあえずエントリーをしようという心理状態になっている方をいいます。
これは発病してしまうとエントリーチャンスでもないのにどんどんエントリーしてしまい、その結果スプレット(簡単にいうと、取引手数料)分のお金が消費されてしまうので、やればやるほど勝率が低くなってしまうのです。
つまり、せっかく勝つことがあってもトータル収支はマイナスに終わってしまう事が多くなり、最終的には破産することもあります。
~バルサラの破産確率とは?~
バルサラの破産確率とは、ナウザー・バルサラという数学者が考案したもので「破産確率はトレードを繰り返して資金が底をつく確率」を表しています。
具体的には、「確率」「損益比率」「市場にさらす資金の割合」から計算されます。
では、具体的にどう見ていけばいいのか?
それは、まず勝率や損益比率の求め方を確認してから説明します。
〜損益比率と勝率の出し方とは?〜
・勝率について (勝率=勝ちトレード数÷総トレード数)
例えば、トレードした回数が10回で、そのうちの勝ちトレードが4回だとすると、勝率は
4÷10=0.4 つまり、勝率は40%になります。
・損益比率について (損益比率=平均利益÷平均損益)
一方、平均利益が20pipsで、平均損失が20pipsだとすると、損益比率は
20÷20=1 になります。
〜バルハラの破産確率表の見方とは?〜
ここで勝率40%、損益比率1を先程の表に当てはめると、破産確率は100%である事がわかります。
つまりそのままの手法でトレードを続けていくと必ず相場から退場することになるのです。
〜大切なのは…「勝率」だけではなく「利益値幅」!〜
こちらの表でわかったと思いますが、例えば勝率が50%だとしても、損益比率が1だと100%退場することになりますし、逆に勝率50%だとしても損益比率が2であれば退場する確率は0.8%しかありません。
勝率は、相場状況や自分の感情、時間帯などでも大きく変化します。
まずはしっかり検証し、確実な手法のもとで、利益幅を大きく取るようにマインドセットする事が重要となります。
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