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皐月賞 2024 全頭診断

アレグロブリランテ(横山和生)

前走スプリングSでは5F1分03と超スローペースを楽に逃げ、後方からシックスペンスにかわされたものの2着に好走。2走前若竹賞では2番手から競馬をしたもののルカランフィーストに差し切られた。決め手には欠けるものの内枠でも引いてマイペース先行ならばチャンスはあるとみたい

アーバンシック(横山武史)

前走京成杯は6着以内が全て先行馬の中、この馬だけが後方から追いこんでいて能力が高い。また2走前百日草特別でも最後方から差し切り勝ちをしていて、外差しが届く展開になれば勝ち負けまで狙える。ただイクイノックスやドウデュースが後方から前に届かなかった舞台。脚質的にとりこぼす可能性は高いか

ウォーターリヒト(幸英明)

前走スプリングSは控えて追走し直線じわじわと伸びてはいたが全く届かなかった。2走前きさらぎ賞はスローからの瞬発力勝負。ビザンチンドリームとともに後ろから追走し他馬が大きく空けたインに潜り込み距離ロスを抑えた2着。TBには逆らったが、相当な距離ロスで大外から差し切ったビザンチンドリームに軍配か

エコロヴァルツ(武豊)

前走共同通信杯は序盤から思いっきり折り合いを欠いていることから度外視。ただ前残りの展開には恵まれていた。2走前の朝日杯FSでは前潰れの展開を後方から差して2着で、こちらも展開には恵まれたと見ると、ジャンタルマンタルに軍配か

コスモキュランダ(J.モレイラ)

前走弥生賞はスローペースをミルコが向こう正面でまくっていく競馬で、他の有力馬を凡走させ奇襲が決まった形。ここまでで7戦使っていることも多少気になる。京都2歳Sも見せ場がなかった。鞍上がモレイラなのは不気味だがここで買いたいかと言われると微妙

サンライズアース(M.デムーロ)

2戦2勝で底を見せていないが、強いメンバーと戦ったことがなく未知。2000メートルを楽に逃げる、もしくはまくっていってそのままという展開で勝ってきていて、内枠を引いてマイペース、もしくはまくりが決まれば可能性としてはあるか。しかし一気にメンバーが強化される点には注意

サンライズジパング(菅原明良)

前走若駒Sは直線の瞬発力だけで全てを飲み込む末脚。ここでは力が違った。2走前ホープフルSは道中はずっと外外を回され(レガレイラよりも外)、4角でも大きく外に膨らむなどロスの多い競馬でも直線は伸びて3着。後ろからきたレガレイラには瞬発力で劣ったがルメールの進路取りに軍配。ジャンタルマンタルとは位置取りの差に見える。このメンバーに入っても能力は高い。人気がないならおもしろい存在

ジャスティンミラノ(戸崎圭太)

前走共同通信杯はかなりのスローペースを2番手で楽に追走し抜け出した。ラスト3Fは11.4-10.9-10.8とちょっと考えられない加速ラップだったことがどれほどスローペースだったかを物語っている。新馬戦もあわせてスローペースを楽に抜け出して勝つという競馬しかしておらず、タイトなペースの経験はない。一方で他馬を全く寄せ付けなかったことも事実で能力は間違いなく高いし前に行けるという脚質も魅力。未知の部分をどう評価するかはオッズ次第。脚質は全く違うが去年のソールオリエンスもこんな感じだったかも

ジャンタルマンタル(川田将雅)

前走共同通信杯でジャスティンミラノとは位置取りの差にも見えるが、えげつない加速ラップを刻む相手との差は縮まらなかった。この馬もいつも好位で競馬できる安定感がある。主に鞍上のおかげかもしれないが常にインをロスなく走っていて競馬が上手い。同じような脚質のシンエンペラーよりも能力は高く見えている

シリウスコルト(三浦皇成)

前走弥生賞はスローペースをマイペース逃げで展開に恵まれていたところをまくってきたコスモキュランダにかわされた。今回はさらにメンバーが強くなり厳しいか

シンエンペラー(坂井瑠星)

ここまでオール連対。これは好位からの競馬が上手いこと、不利を受けにくいことが要因。3走前の京都2歳Sではモレイラのイン突きが見事に炸裂したことや、外を回した馬が不利を受けていたことなどを考えると能力的にはダノンデサイルを上に見ることも可能。また2走前のホープフルSでは好位のインの絶好の位置を追走しながらレガレイラに差し切られた。前走弥生賞も好位のイン追走で伸びきれなかった。前で競馬できることは最大の強みだが勝ちきるかといわれると疑問

ダノンデサイル(横山典弘)

前走京成杯は、好位から競馬をしつつ最後は脚を使い、後方から飛んできたアーバンシックに抜かせなかった。ただしTBは前で展開には恵まれていた分を考えると、アーバンシックに軍配か。2走前の京都2歳Sではインに進路を取った馬が好走する中、ダノンデサイルは外外を回し直線では包まれさらに進路を外に切り替えるロスなどとにかくロスの多い競馬。それでも最後は脚を使って4着まで来ていて、上位のシンエンペラー、プレリュードシチー、サトノシュトラーセよりも強い競馬をした。出遅れなければ位置もとれる。皐月賞でも十分好走可能と判断

ビザンチンドリーム(B.ムルザバエフ)

前走きさらぎ賞は出遅れてスローペースを大外から差し切る強い競馬。ただこのレースに出走したメンバーはその後好走できておらず、メンバーに恵まれた可能性も高い。未知の可能性に賭けるかはオッズと相談だが脚質的にはかなり狙いにくい

ホウオウプロサンゲ(菱田裕二)

前走若葉S前残り展開を楽に逃げたが2番手追走のミスタージーティーに差された。内枠を引いて楽に逃げられるなら残り目もあるかもしれないが、アレグロブリランテ、メイショウタバルなどの競合も

ミスタージーティー(藤岡佑介)

前走若葉Sは少頭数前残りの展開を考えるとインの2番手の絶好位で競馬をしたこの馬には逃げたプロサンゲをもっと楽にかわしてほしかった。一方、前に行く自在性を見せたことは収穫。
2走前の共同通信杯では折り合いを欠いているため度外視、3走前のホープフルSでは直線で前が壁になり進路がなくなる不利がありながらも5着に残していて能力の高さは感じる。中段くらいに控えつつ進路を見つけ末脚を繰り出せるなら着を拾える水準にはいるように見える

メイショウタバル(浜中俊)

前走毎日杯では逃げ切り勝ち。後続を6馬身離す圧勝。強かった。ただゴルシ産駒でもあり重馬場適性が如実に出た形にも見える。内枠を引いてイン前TBに恵まれ楽に先行できれば残り目も。アレグロブリランテとどちらかは残しそうに見えるが

ルカランフィースト(松山弘平)

前走スプリングSは前残り競馬で4番手をマイペースに追走しながらアレグロブリランテを差すこともできなかった。2走前若竹賞は控えて追走し最後はキレてアレグロブリランテを差し切っている。控える競馬の方が能力を発揮できそうに見えるが、メンバー強化に加えて控えて瞬発力勝負にかけても同脚質でさらにキレる馬も多く、厳しめに見える

レガレイラ(北村宏司?)

前走ホープフルSはスタートで出遅れ。その上4角で外に振られながら、絶好の位置で競馬していたシンエンペラーを楽に差し切った。このメンバーでも能力は上。ルメールが継続騎乗できないことは残念だがこれでオッズが甘くなるならレガレイラから入る手はある

まとめ

◎1着候補
ジャスティンミラノ、レガレイラ、アーバンシック

△2-3着候補
ジャンタルマンタル、サンライズジパング、メイショウタバル、ダノンデサイル、アレグロブリランテ

枠と当日のTBを見て買い目はXで出します。



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