【働くおじさん2015】第7回「コンビニ商品の梱包(その1)」

みなさん、ごきげんよう。佐々木宏人です。

コミケ用の新譜制作等で間が空いてしまいましたが、約1ヶ月ぶりにバイトをしました。今回はコンビニ商品の梱包です。勤務地を見てピンと来ました!これは自宅から至近距離である、と。そこで応募してみたら呆気なく採用されました。まあ、お正月から働きたがる奇遇な人なんて少ないですよね(笑)。

案の定、会社はいつも散歩で通る場所にありました。自宅から徒歩5分で到着。この距離ならお昼休みに帰れます。いや、めんどくさいんで帰りませんが。今まで通勤に1時間半とか当たり前だったんでやたらと近く感じます。やっぱり職場は近い方が心に余裕が出来ていいですね。普段は基本的に在宅ワークなので、なおさらそう思います。よく「職場はある程度離れてる方がいい」って言う人がいますけど、頭の切り替えが上手に出来てないんじゃないかって思います(偉そうですみません)。

事務所で「派遣の佐々木です」と言うと、いかにも汎用性の高そうな「ささき」の名札を貸し出されました。名札入れの箱を見ると他にもいろんな名前があります。おそらくメジャーな苗字はすべて網羅していることでしょう。名札を受け取って指示された通りに休憩室で待っていると、パートの人たちがどんどん集まってきました。「この人たち家族とおせちを食べたりしないのかな?」と余計なことを考えていたら、いきなりみんなで机を動かしてスペースを作り、朝礼が始まりました。ここまでは想定内でしたが、その後いきなり音楽が鳴り響いてラジオ体操が始まりました。ラジオ体操なんて約25年ぶりにやりましたが、意外に体は覚えているものですね。

体操が終わった後は机を元の位置に戻して持ち場に移動しました。自分の担当は酒コーナーで、段ボール箱に入っている缶チューハイ等を6本ずつビニール袋に入れて口を縛り、元箱に戻すという地味な作業でした。例によって簡単そうに見えて意外に難しく、最初のチュートリアルでは何度もダメ出しされました(泣)。慣れてきたら段々要領が掴めてきましたが、スピードが遅いと言われてしまいました(またしても泣)。しかし、基本的には単独作業で今回はベルトコンベヤもなく、完全に自分のペースで出来ました。そういう意味では気楽でした。作業自体は単純ながらも力仕事的な要素があったり、段ボールで指を切ったりと大変でしたが…。近くに100円ショップがあって助かりました。昼休みに絆創膏を買いに行けたので。

他にも何かやらされるのかと思ったのですが、本当にこの6本セットを作る作業だけでバリエーションは350ml缶と500ml缶、ビン程度しかありませんでした。めちゃくちゃミニマルでストイックです。しかも今までの職場と違ってそんなに機械化されていないので、比較的静かで個人的には嬉しかったです。昼休みはパートの人たちと1時間ずれていて派遣だけで黙々と作業している時間があったのですが、びっくりするくらい静かでした。

作業の合間に時々溜まった段ボール箱を捨てに行かされたのですが、いい感じにアクセントになってよかったです。ゴミ用の巨大な台車を簡易エレベーターに載せて上下させるのがちょっと楽しくて…。メカフェチには堪らないです。そういえばフォークリフトを運転している人たちはまるでモビルスーツを操縦しているようで格好良かったです。

思ったより退屈することもなく、いい感じに休憩時間が挟まって気付いたら定時になっていました。「この場所でこの仕事ならたまにやってもいいかな」と思いながら帰宅しました。途中のコンビニで缶チューハイなど買いながら(笑)。

以上、7回目の体験談でした。拙文をお読みいただきどうもありがとうございます。いかがでしたでしょうか?アパレル商品の検品の次に楽な仕事で通勤は圧倒的に楽な仕事でしたので、今後また募集を見かけたらやってみようかなと思いました。パートのおばちゃんたちの働きっぷりも見ていてとても気分がよかったです。やっぱり日本経済を支えているのは屈強なおかんですね。中には気が強い人がいてプライベートなことをやたらと聞いてくる泉ピン子みたいなキャラもいましたが(失礼)、自分は許容範囲内でした。むしろマザコンな人にとっては理想的な職場かもしれません。

どうでもいいことですが、「ノンアルコール飲料ってお酒じゃなくてただのジュースだよな」って突っ込みたいのを就業時間中ずっと堪えていました。

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