【働くおじさん2015】第12回「棚卸し業務(その1)」

みなさん、ごきげんよう。佐々木宏人です。

ちょっと本業の方が忙しくて疎かになっていましたが、ちゃんとバイトもやっていました。もう一ヶ月以上前の話なので記憶が怪しいですが、棚卸しのバイトなんてのをしていました。子供の頃は実家の薬局の棚卸しを手伝っていてなんとなく業務内容を把握していましたし、勤務地が比較的近くていいなと思ったのです。夜勤(店舗の営業時間外にやるため)というのも時給が高くていいかなと下種な考えもありました。

とりあえず指定された時間に事務所に行くと、「これから研修を始めます」と言われました。まあ、頭を使う仕事ですから当たり前ですよね。今までほとんど軽作業ばかりでいきなり実戦投入でしたので、ちゃんと研修があるのは新鮮です。意識調査のバイト以来ですかね。専用の入力端末を使っての座学が始まりました。さっさと終わるのかなと思ったら意外に覚えることが多くて結構長引いています。「もしかして今日は研修だけで終了か?ラッキー!」と思い始めた時に講師が「さて、それでは移動して実際に業務をやってみましょう」とあっさり言いました。夜中の1時半にサプライズイベントです(泣)。

ワゴン車に脚立を持った数人が乗り込み、離れた場所にあるスーパーに移動しました。感覚的には肉体労働系の日雇いに近いです。制服として紺色のジャンパーも支給されているので、ますますそんな感じです。目的地に着くと通用口から階段で4階にある控え室に移動しました。そちらで入力端末を受け取って準備をしました。そこから一気に1階まで駆け下りて売り場に向かいました。ここの会社の方針で社員がスパルタ教育で接してくるので、まさに軍隊です。名前でなくて「おまえ」と呼ばれますし、ミスをすると殴られはしないものの、激しく叱責されます。これは労基法的にアウトでしょう。棚卸しという仕事自体は簡単ですが、機械の操作も含めてこの会社独自のルールがいくつもあってかなり難しいです。ある程度慣れないとノーミスクリアは無理なレベルです。自分も何度か叱られました。あまりにも不条理過ぎてべつに凹みませんでしたけど。

結局終了したのは朝の8時近くで6時までの就業時間というのも嘘でした(笑)。募集要項には「残業は月に数時間」と書いてあったのですが…。まあ、週1程度のバイトだったら確かに月数時間の残業で済みますね。すっかり通勤ラッシュの時間に当たってしまい、余計な疲労を感じながら帰りました。すぐに座れたのはよかったのですが、今度は空腹と睡魔との戦いが始まりました。子供の頃から定評ある動物勝りの帰巣本能のおかげで無事帰れましたけどね。

以上、12回目の体験談でした。拙文をお読みいただきどうもありがとうございます。いかがでしたでしょうか?最寄り駅から10分程度の駅が勤務地だと思っていたら、結局離れた就業場所に連れて行かれて帰路は1時間半かかりました。交通費は全額支給されますし、残業代や深夜手当てももちろん出ますので、金銭的にはおいしい仕事ではありますね。正社員と違って派遣の残業はちゃんと手当てが出るので、むしろ喜ぶ人も多いはずです。企業としてはアピールポイントになるから、明記すればいいと思います。隠す方がブラックなイメージをかもし出すに違いありません。いろいろ残念な会社ですね!

今回は凄くマイナスオーラ全開な文章になってしまいましたが、実はそんなに嫌でもなかったです。また話があったら喜んで受けるレベルです。プライドが高い人には厳しいかもしれませんが、プライドのない自分にはウエルカムなお仕事でした。

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