【働くおじさん2014】第3回「ダイレクトメールの封入(その1)」

みなさん、ごきげんよう。佐々木宏人です。

前回から少し間が空いてしまいましたが、単に書く時間がなかっただけで本当はバイトをしていました。それはダイレクトメールの封入です。初の夜勤でもありました。しかも前もって残業も宣言されていました。二つも初体験が重なってドキドキです。

集合予定時刻より少し早めに指定された駅のロータリーに行くと、真っ暗な中に社名の入ったマイクロバスが停まっていました。その少し怪しい光景に緊張しながらバスに近づくと、運転手さんがドアを開けてくれました。当然一番乗りです。着席してホッとしていたらどんどん人が集まってきて、何故か出発予定時刻の1分前にドアが閉まってバスが出発。運転手さんは点呼を取っていなかったんですが、大丈夫なんでしょうか?そんなことはお構いなく、バスはひた走って目的地に到着。入り口での書類記入に戸惑ってバイトによる大渋滞発生。セキュリティーの甘い会社もありますが、ここは厳しいようです。

更衣室で支給されたポロシャツを着るのですが、サイズがよく分からなくて担当のおばさんに聞いたら「洗うと縮むから大き目のでいいよ」と言われました。3Lを着てみたらジャストサイズ。なんかアメリカのようなアバウトさです。着替え後は操作方法に癖のあるエレベーターで上階にある食堂へ。今日の持ち場が書かれた紙が貼り出されていました。少し休憩していると時間が来たので、エレベーターで下にある職場に移動。この時にエレベーターの操作方法が分かっていなくて後から来た人をドアに挟みそうになってしまいました(階数ボタンを押した瞬間に閉まる仕様だそうです)。すみません。

持ち場のラインでは輪転機みたいな大掛かりな機械が大きな音を立てて忙しそうに回っていました。さながら印刷所のようです。実は募集内容を見た時に手作業で封筒に手紙を入れていく前時代的なものを想像していましたが、オートメーション化されているんですね。って、そんな作業だったらわざわざ工場に行かなくても内職で出来ますもんね。社員さんがこの機械を回して封入した封筒を少し慣れたバイトの人が破損とかないかチェックして、それを受け取ってバーコードリーダーで番号等をチェックしつつ結束するというのが今回の仕事でした。

はっきり言って内容的には今までで一番楽です。そんなに頭も使いませんし、めちゃくちゃスピードが要求される訳でもありません。機械の調子が悪いのか時々紙詰まりを起こして止まったりするので、適度に手も休められていい感じでした。ただ音がうるさいのと、紙で手を切る危険性がある(自分も少し切ってしまいました)のは職業的にちょっと困るところですね。そういうのが平気な人にとってはわりといい仕事だと思いました。時々同封するチラシを箱から出して机に並べる作業もあったりして、意外に退屈せずに最後まで働けました。

何度か休憩時間もあって食堂で休むんですが、ずっとテレビ朝日が流れていて大人数で「お願いランキング」とか見ているのは不思議な光景でした。あと自分はお弁当を持って行かなかったのですが、深夜にみんなが一斉に食事をしているのが無意味に面白くて笑いそうになってしまいました。おかげで眠気が吹き飛びました。

そんな感じで黙々と作業をして、残業が終わった頃にはすっかり空が明るくなっていました。普通に出社してきた社員の人たちと入れ替わるように着替えて行きと同じ無料の送迎バスで帰りました。

以上、2回目の体験談でした。拙文をお読みいただきどうもありがとうございます。いかがでしたでしょうか?夜勤も残業もそんなに大変ではありませんでしたが、やはり騒音は辛かったです。あと機械から発する熱のせいか意外に暑くて喉が渇きました。冬はまだいいですが、夏場はかなり厳しいかもしれません。

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