赤マルダッシュ☆の6thシングル「恋心交差点」について

オスカープロモーション所属の二人組アイドル、赤マルダッシュ☆の6thシングル「恋心交差点」のプロデュースをしたので、備忘録的に記しておきたいと思います。

ここの読者には説明の必要もないと思いますが、赤マルダッシュ☆は我がバンド、フェアリーヘアリーシチュエーション(fhs)のボーカル北澤鞠佳がリーダーを務めるグループです。去年の10月中旬、前回のノートの文末にリンクを貼った「utopia」のMV撮影の帰りに彼女といろいろ話をしていた中で「赤マルダッシュ☆もそろそろ新曲が欲しい」みたいな流れになり、元々「赤マルダッシュ☆の新曲は自分が作る」という約束をしていたので快諾しました。ただその時はfhsのアルバム制作などで忙しかったため、アルバム完成後に赤マルのマネージャーさんと相談をして「1月2日に北澤さんの生誕イベントがあるので、その時にサプライズ企画として新曲をプレゼントしましょう」と提案しました。

ということで、去年の12月に赤マルの2人には極秘で新曲の制作が始まりました。「こういう曲調は男性ファン受けはしないかもしれない」と思いつつ、「でも、女性ファンを増やすには効果的かも」なんてプロデューサー的算段をしながら、プレゼントということで完全に北澤さんの趣味に寄せる形で作ってみました。まず今回のカップリング曲の「好きなの」の方が先に出来たのですが、ちょっとしっとりした感じになってしまい、シングルのタイトル曲としては弱いかなと思って「恋心交差点」はアゲアゲな感じで作りました。

とりあえずラフなデモをマネージャーさんに何度か聴いてもらい、1月2日の生誕ライブで「恋心交差点」を1月8日の不定期定期イベントで「好きなの」をそれぞれサプライズ発表しました(当時はタイトル未定でしたが)。当然ながら本人たちもファンの人たちもキョトンとしていました(笑)。まあ、普通の人はあんまり制作途中のデモを聴く機会ってないですもんね。

その後fhsの東名阪ツアーや北澤さんの桃色革命加入などで1、2月は忙しくて手付かずだったのですが、「M3でリリースするならそろそろ着手しないと」と思い、3月の頭に急遽赤マルの2人とマネージャーさんを合わせた4人で打ち合わせをしました。実は2曲とも仮で自分の作った歌詞があったのですが、質の低さにどうしても納得がいかなくて2人に作詞してもらうことに。彼女たちのキャラを考慮してアゲアゲなタイトル曲を北澤さんに、しっとりなカップリング曲を大西さんにアサインしました。協議の結果、テーマはそれぞれ「ラブソング」と「失恋ソング」という分かりやすいものになりました。「おじさんが女性視点で書く妄想の塊」じゃなくて「リアルな若い女性の生の声」を聞くにはいい判断かな、と。それとアレンジの方向性についても詳しく確認したりしました。そんな風に歌い手とコミュニケーションを深めながら積極的に意見を取り入れて楽曲を作っていくのが自分流のプロデュースのスタイルです。

それからちょうど1ヶ月後に歌録りがありました。大西さんの担当曲は歌詞が完成していたのですが、北澤さんは忙しかったこともあって固まっていない箇所があったため、「好きなの」を先に録って「恋心交差点」を後回しに。「恋心〜」はその場でいろいろアイデア出しをして決めていきましたが、途中で北澤さんが桃色革命のライブで退出してしまったので、声ネタに関しては書き置きを元に大西さん1人でやってもらいました。結構楽しかったです。

初めての作詞曲にきっと2人とも愛着を持ってくれていると思いますし、自分としても自信作になりました。という訳で、3人で作り上げたニューシングルをぜひ皆さんにも聴いていただきたいです。

最後に拙いですが、私が作ったCM動画のリンクを貼っておきます。


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