【働くおじさん2014】第5回「アパレル商品の検品(その1)」

みなさん、ごきげんよう。佐々木宏人です。

実はまたしてもバイトをする気がなかったのですが、前日の夜に担当者から電話がかかってきて「うちの枠が誰も決まっていなくて困ってます。特別手当を500円付けますんでどうしても」と泣きつかれたので、渋々受けることにしました。正直言って遠いんで行きたくなかったんですが。

朝の通勤ラッシュに電車を乗り継いでサラリーマン気分を疑似体験しつつ、向かいました。上り方向が混んでいるのは当たり前ですが、下りもこんなに混んでいるとは衝撃でした。目的駅はどちらかと言うと僻地なんですけど、あまりの降客の多さにびっくりしました。

グーグルマップに従って抜け道を使いながら最短距離で会社を目指しました。予想より早く到着し、指定された正面玄関前で待っていましたが、時間を過ぎても誰も案内してくれません。担当者の携帯に電話しても留守電。「詰んだか?」と困惑しつつドアを開けて社員の人に泣きつくと、就業の手続き等を冷静に説明してくれました。相変わらずこの派遣会社は不親切です。教えてもらったとおりにエレベーターで4階に上がって休憩室で待機していると、時間が来てみんなが大陸移動のようにいなくなりました。訳が分からずそばにいたお姉さんに聞くと「これから2階で朝礼です」と。相変わらずこの派遣会社は…以下略。

短い朝礼の後、持ち場を指示されて移動することになりました。この時にOさんという青年とコンビを組まされ、まず空港にある手荷物検査の機械みたいな大掛かりな装置が置いてある場所に移動しました。本当に商品に針等の異物が混入されていないかをX線検査する機械だそうです。この担当のおじさんが微妙に抜けている人で、全然慣れていないのか(まるで今回初めてこの仕事を任されたようでした)手際が悪くて…。おまけに指示の出し方がいい加減で「ここで『はい』って言ったら商品を機械に入れてくださいね」って言っておきながら「はい」って言わないんで待っていたら、「なんで入れてくれないの?」と何度かキレられました。普通だったら腹が立つんですが、基本的に人のよさがにじみ出てるんで怒れないんです。そんな感じで午前中では作業が終わらず、30分ほど昼休みにはみ出してようやく終わりました。逆に昼休みをずらせてよかったです。

昼休みはOさんと一緒にコンビニに行って弁当を買って隣の公園で食べました。その時に話をしていて知ったのですが、彼の登録している派遣会社は当日にお給料が振り込まれるそうで、さっそくATMで入金を確認していました。ちょっとうらやましかったです。

昼休みの後はフロアを移動してタグの付け替え作業をやりました。要するに値段が変わる商品に新しい値札を付ける作業です。これがまた楽でおしゃべりしながら自分のペースで出来るのでよかったです(一度だけ静かにと注意されましたが、そんなに大声でしゃべっていた訳ではないです)。その時にOさんのバイト遍歴や借金の話等かなり込み入った話を聞きました。自分も作曲をしている話とかしたりして結構盛り上がりました。まるで昔からの友達みたいに話をしているので、周りの人もそう思ってたみたいです。

定時一時間前にまたしてもフロアを移動して、今度は段ボール箱の片付けを命ぜられました。箱の数は膨大だったもののこれまた楽な作業で、おしゃべりしながらやっていたらあっという間に一時間が経って終了。

Oさんはバイクだったので駐輪場の前で再会を誓って別れ、行きに通った獣道みたいなルートを戻って電車に乗って帰宅しました。仕事とは直接関係ないですが、ローカルな場所だけあって電車の本数が少ないのは困りますね。

以上、5回目の体験談でした。拙文をお読みいただきどうもありがとうございます。いかがでしたでしょうか?仕事内容的には今までで一番楽でした。圧倒的に楽です。時給もその分安いですが、許容範囲なのでまたやりたいなと思いました。ただ片道一時間半の通勤は辛いです。もう少し近ければ頻繁に通いそうです。近所に同じ仕事ないかなあ?

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