【働くおじさん2015】第9回「コンビニ商品の品出し(その1)」

みなさん、ごきげんよう。佐々木宏人です。

PCのキッティングの翌日に今度はコンビニの品出しなんていう作業を行いました。IT系は一瞬で終わり、またしても軽作業系に戻ってきましたよ。この手の仕事には不思議な安堵感があります。スーツを着なくていいですし、通勤も楽だからですかね?

今回の職場は実は第7回と同じ会社なんですが、募集要項の勤務時間とかが少し違っていて「移動を伴います」と注意書きがありました。てっきり少し離れた所に別の倉庫でもあって、そこに車で連れて行ってもらって作業するのかなと思っていました。事務所に行くといきなり「今回は接客もあるから身だしなみや言葉遣いに気を付けて」と言われ、頭の中ではてなマークが回転していたらすぐにお迎えが来ました。車にはおじさんとおばさんが乗っており、車内で初めていろんな説明を受けました。

「接客」と聞いてもしかしてバイトの少ないコンビニの臨時店員でもやらされるのかと思っていたのですが、違いました。話を要約すると新店舗の開店準備をする作業だそうです。それならそうと言ってくれれば話は早いのに派遣会社が伏せているのはなぜでしょうか?機密保持?それとも連絡不行き届き?きっと後者でしょう。

いつもは渋滞する道があっさり流れて予定時刻よりも早く目的地に到着すると、他の業者の車も何台か停まっていました。時間になってもオーナーや本社の人は来ず、ずいぶん待たされました。開店は延期かなと思っていたら(そんなことはありませんが)ようやく手動でドアが開きました。そう、開店前のコンビニって自動ドアがオフにしてあるんですよ!って、当たり前ですね。

店内は本当に何もなくてまっさらで、靴を脱いでスリッパに履き替えて入りました。初めての光景にちょっと感動しました。担当は飲料ということでおじさんと一緒に一番奥にある冷蔵庫の裏側に入り、まず棚を作るところから作業開始です。陳列する飲料の高さに合わせて棚の位置を微調整していきます。最初は留め具がなかなか上手く入らなくて焦りましたが、すぐに慣れました。棚の位置が決まったら今度は指示書に従って実際に縦1列分だけ飲み物を置いていきます。基本的には横も1列なんですが、ご存知の通り人気の商品だとフェイント的に2列も3列もあったりして間違えそうになります。一通り飲み物を置いた後はその幅に合わせてレールを設置していきます。これが意外に面倒でした。ある程度余裕がないと商品がスムーズに流れませんし、余裕があり過ぎると倒れてしまいます。何度も微調整しながら位置を決めました。そして後はひたすら補充していきます。途中からお隣のアルコール担当の業者さんも来て作業がし辛くなりつつ(狭いので)、なんとか半分以上並べたところで少し遅めの昼休みに入りました。

周りに何も食べるところがないということで車で最寄のファミレスまで連れて行ってもらったのですが、コンビニなのに食べ物がないって不便ですね。全然コンビニエンスじゃないです。って、開店前だから当たり前ですね。休憩後は飲料の補充の続きをして飲料コーナーは終了。続いて栄養ドリンクコーナーを一人で任されました。で、先ほどの飲料コーナーと同じような手順で並ていたら、おばさんに叱られました。こちらは普通に1商品を並べ終えてから次の商品を並べるんだ、と。それならそうと言ってくれればいいのに…。散々嫌味を言われながら並べ直しをさせられました。薬局の息子なんでドリンクの陳列は小学校の時からやってるからもう40年近いキャリアがあるんですが。おばさんはせいぜい20年程度(推定)だろうから、自分の方が先輩なのに!とりあえず腹立たしい気持ちを抑えつつちゃんと最後までやり遂げました。そういえばおばさんがやたらと「ドリンクを落として破損したら買い取りだよ」って脅迫してきたんですが、それって普通は保険で処理するものではないのでしょうか?もちろん細心の注意は払っていましたが、ブラックだなあと思って聞き流していました(笑)。

最後はプライスタグを付けて完成。タグの並び方が商品の陳列順になっていればいいのに冗談みたいに規則性がなくてバラバラで、ゲーム性が高いなあと感心してしまいました。そんな感じでモヤモヤしながら本日の業務を終了しました。元々の勤務時間が長かった上にさらに1時間半も残業して長い1日でした。

以上、9回目の体験談でした。拙文をお読みいただきどうもありがとうございます。いかがでしたでしょうか?最後の方が愚痴っぽくなってしまったので不満が多いように見えるかもしれませんが、実際は楽しい仕事でした。時給は安いですが、拘束時間が長いので日給は悪くなかったですし。早起きしても元が取れたなと思いました。コンビニって今まではあまり行かなくて縁がなかったんですが、こうやって開店の手伝いをしてみると実家の薬局を移転オープンさせた時にとても似ていて、急に親近感を覚えました。また機会があればやりたいです。むしろ自分の店をオープンさせてみたくなりました。

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