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【ビルドログ】Noraneko42C【レバーレス改造】

今回は堕落猫さん設計のNoraneko42Cを組み立てます。
販売ページはこちら。

格ゲーのレバーレスコントローラー代わりに使用したいという目的で購入に至りました。普通のレバーレスも触ったことがあるのですが、ボタンの位置が遠く感じたのでカラムスタッガード配列のキーボードをレバーレスコントローラー風にしてみよう、と考えました。(とあるフォロワー様のツイートを参考にさせて頂きました)

1、やすりがけ

まずはPCBを切り離し、切り離した部分をやすりがけします。
平らになるまでやらずとも、先が丸くなり服などに引っかからない程度にはしておいた方がいいかな、と思います。

切り離したあとのこの部分です
PCB全体図。
表面実装ダイオードが最初から実装されているので、ダイオードのはんだ付けは不要です。

2、LED

LEDをはんだ付けします。SK6812MINI-Eが59個必要になります。
※光らせる予定のない方はこの工程はスルーしても大丈夫です。

欠けのある足が∟マークに来るようにはんだ付けします。フラックスを予め流布し、予備はんだを盛ってはんだ付けするとやりやすいです。

予備はんだを片隅(右上)に盛って仮止めしている図

PCBの表面、裏面それぞれにLEDをつける場所があるので注意してください。

PCB表面からはんだ付けする箇所

3、スイッチソケット

スイッチソケットをはんだ付けします。これも予備はんだを盛って作業するとやりやすいです。

スイッチソケットをはんだ付けした図。
※一部LEDを付ける前に撮った写真です

4、ProMicro

ProMicroをはんだ付けします。今回は高さ2㎜のコンスルーを使いました。

コンスルー、ProMicroの向きに注意してPCBに差し込み、コンスルーとProMicroをはんだ付けします。PCB側をはんだ付けしないように注意してください。

全体図
※この写真では全てのLEDをはんだ付け済みです

5、ファームウェア

ご本家のビルドガイドを参考にファームウェアを書き込みます。何故かReMapではうまく出来なかったのでQmk ToolBoxを使用して書き込みました。

この時点でスイッチを一度差し込み、すべてのキーが反応するか、LEDが光るか確認します。組み立ててしまうとはんだ付けのやり直しをするのに一度バラす必要が出てくるので、この時点で動作確認をした方が楽です。

ネコの目が光るデザインがとてもかわいい

6、組み立て

無事に動くことが確認出来たらプレートを組み立てていきます。まずはPCB
の表からねじを挿して、裏にスペーサーを固定します。

ソケットをはんだ付けした側にスペーサーが来ます

PCBの裏側にボトムプレート(穴の開いてる方)を乗せ、更に一枚板になっているボトムプレートを乗せ、ねじで固定します。

固定出来たら表向きにして、穴の開いたミドルプレート(真っ黒)を乗せて、その上からクリアブラックのトッププレートを乗せます。

ミドルプレートを乗せて
トッププレートを乗せる

その上からキースイッチを挿し、キーキャップをつければ完成です。

7、完成

できました!アケコンのボタンとして使うところにはDoysを使用しました。Doys、ボタン感あってめちゃめちゃいいですね!!

8、改造

しばらくこのままこのまま使っていたのですが、隣のボタンの誤打が多かったため使わないボタンを思い切って外し、マステでカスタムして使うことに。

更に数日使用し、この配置に問題を感じなかったためトッププレートを追加発注。ちょうど遊舎工房さんのクリアランスセールで良いサイズのものがありました。

ミスティスモークのカラーでアクリルを切って貰いました!基板の紫が綺麗だったため、カラーの相性が良さそうなミスティスモークを選びました。上品な色です。
濃い色ではないので、イラストを挟んだりしてのカスタムも出来そうです。

写真ではわかりにくいかもしれませんが、ボタン以外の部分はアクリルプレートで覆われているためホコリが入ったり、手を置くときに引っかかったりはしません。更にプレイが快適になりました!
マステを貼った状態でもプレイに支障はなかったですが、やはりプレートがある方がカッコよくて気分が上がりますね。

9,コントローラーとしての感想

今回はレバーレスコントローラーとして格ゲーで運用している訳ですが、使ってみての感想です。

良い点
①ボタンの幅が狭いため指の動きが最小限で済む
これは見た目そのままですね。私は一般的なレバーレスだとボタン間隔が広く感じられたので(特に左手)、スムーズな運指がしやすいと思いました。

②同時押しを1つの指で押せる
Doysを採用していることもあり、上下左右に隣接しているボタンの同時押しは指一本で押せます。ちょうどボタンとボタンの真ん中あたりを押せば指一本で無理なく同時押しが出来ます。常時親指がフリーになるのも強みかと思います。

③持ち運びが楽
レバー有のアケコンや本家ヒトボと比べるとかなり小型でかつ軽く、持ち運びが便利です。小型ヒトボと同等くらいなので対戦会に行くのにも大荷物になりません。

④ボタン自体の配置をすぐ変えることが出来る
元がキーボードなので、ソケット部分にキースイッチを差し込めばすべての個所が使えます。そのためボタン自体の配置を変えたいときもスムーズに変更できます。トップのアクリルプレートは切り直しになりますが、取り急ぎ変更したい!というときにすぐ変更できるのは強みだと思います。勿論通常のキーボードにもすぐ戻せます。

悪い点
①誤打は増える
これは長所と表裏一体なのですが、ボタン間隔が狭いためどうしても一般的なレバーレスに比べて誤打は増えやすい印象です。特に右手ボタンはアケコン、ヒトボから来た人にはかなり狭く感じると思います。こればっかりは慣れだと思いますので、慣れたらかなり減らせると思います。

10、追記

背景紙を挟んでカスタムしてみました。紙を切って挟むだけなので簡単かつ交換もお手軽です。素材はシルエットデザイン様よりお借りしています。