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里親探しの会でした

今日は双子の猫たち、二回目の里親探しの会だった。午前中の2時間、会場に行って予約の参加者さんと会う。おでこは新しい家族が決まった感じで、おひげはどうかな。希望された方で調整して決めるので、団体の方から連絡があるまでどうかわからない。でも、いずれにしても来週中に猫たちはお引越ししていく。

私の預かりボランティアは終了だ。

私の預かりボランティアは、私がやりたいと手を挙げて始まった。たまたま目にしたボランティア募集の連絡先に電話をしてやりたいと告げたら、ちょうど保護したところ、という双子の仔猫がいて、電話から一週間もしないうちにやってきた。

あれから約二カ月。二週間前に最初の里親探しの会に参加して今回が二回目で、これで終了なのだけど、思い返せば団体についての説明は団体の人からは一度もなく、全体像もよく分からないまま終了する。会場で代表らしき方が何度もお礼を言ってくれたけれど、それ以外の人は紹介もなかった。かかった経費を精算する時もなんだかちょっと文句みたいなことを言われてしまい、実はかかった経費のうち1万円くらいは自己負担しているのだけど(ずっと点薬していたので以外とお金がかかっている)請求しなくてよかったなとか思ったりした。

外野な気分は窓口担当の人との間の感覚だけが理由じゃなくて、この団体全体へのものだったんだな、と今日になって気がついた。でも、仕事がら団体側の立場に立つことが多いこともあって、いろいろ勉強になったと思う。こうした機会を得ることができたのは、本当に感謝しかない。

帰ってきてすぐ、猫たちはごはん。朝、思いっきり遊んだ後、お昼まで寝てる時はあんまりごはんは食べないんだけど、今日は違う。たくさんの人にあって車で移動して、おなかがすいているらしい。キッチンにいたら、足元にやってきてごはん!と言う。フワフワでかるーい感触が(猫たちが触るとふわふわで軽くて、なんだか夢の物体のような触感なのよ)何かを伝えようと触れてくる時の、ハッとした感じは独特だ。会場で会った何人かの人は甘えん坊な子がいいと言っていたのだけど、そういう人じゃなくても、こういうコミュニケーションは大きいよなー、と思う。こういう小さい生き物だけが持つ、重力の感じ。動物を飼うって一緒に暮らすということで、生きることを一緒にする、ということだから、こういう一瞬一瞬がすべてなんだ。

ごはんを食べたらそれぞれ、ケージの二階と三階に登ってお昼寝。今週から、夜は一緒だけどお昼は各階に分かれて寝るようになったチビ達。そして先に目が覚めたおひげが、なにか話しながらデスクにいる私の方に歩いてきて、抱っこをねだる。今はチュッチュしているおひげを膝に乗せながらこのnoteを書いている。膝に感じるのは重さだけじゃなくて体温の熱や毛の触感もある。

いつも思うのだけど、おひげもおでこも、触れているところの体温をものすごくはっきり感じるのが不思議で。座っていればその部分が熱いくらいにあったかいし、ピトっと肉球が触れた時はひんやりすべすべ。ちょっとしたことのように思うのに、ものすごくはっきり感じるのはきっと、私ではなくて子猫たちの触覚が鋭いから、なんだろう。私はそれに触発されて細かな部分を感じているのだろうな。

人間の赤ちゃんや小さい子と一緒にいる時も感じるのだけど、動物ってほんとにストレート。ひっぱられることが多いのね。

昨日はあんなにナーバスになっていたのに、今の気持ちは落ち着いている。何にあんなに気をもんでいたのか分からないけれど、昨日の私はナーバスだったし、寂しかった。でも、今日、会場にいて来場する人たちを見ながら、私にできることは全部やった。うちに迎えることができない分、できることは全部やったし、もう大丈夫だな、と思った。優しい人たちのところに、生き物に慣れている家族に、二匹一緒に迎えてくれるお宅に。少しでも良い環境に、と願わないことはないけれど、でも、この子達なら大丈夫だ。

寝ている時にケージをのぞきこむと、二匹とも、寝ながらのどを鳴らすことがある。触らなくても、ただのぞいただけでゴロゴロ。鳴き声は小さいけれどゴロゴロはダイナミックで、それをきくと幸せな気持ちになる。

こんなに伸びやかにゴロゴロできるなんて素晴らしいなと思っちゃう。うちに来た初日からゴロゴロしていた二匹。だからきっと、どこに行っても幸せゴロゴロだ。案ずるより産むが易し。もしかしたら二匹一緒のお宅に(一家族だけ、二匹飼いたい方がいた)行けるかもしれないし、お迎えに来てくれるまでの残り数日を、変わらずに一緒に過ごそう。

来てくれてほんとにありがとうね。

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