閉じた団体の弊害

※ザザザと書いたので書き直すかもしれません。

先日のアメフトの悪質タックル問題、トップニュースまで大躍進ですね…

個人的には、怒りがふつふつと沸いてきますし、あの会見に関しては、自分たちのイメージを下げることで相対的にタックルしてしまった選手の株をあげる、という新しいタイプのサポートかと思う位お粗末様でしたが。いくら汚い大人にイラついても、生産性はないので可愛い犬の動画を見て癒されています。

さて、ここで気になったのが、かなりたくさんの方が
「あれは日大、ひいては日本の縮図だ」
「今回は日大がピックアップされているけども、会社や学校、いたるところで同じことがおこっている」
というなんとも悲しい意見が多いこと。

でも私自身も、この感じはすごくすごく共感できました。

なぜなら、日本(の組織体系しか知らないけど)において、私が所属したことのある団体でも、なんども同じようなことを見て来たからです。

日本特有なのかなんなのか知りませんが、この閉じた、忖度だらけの内輪ルールだらけの、クソみたいな団体をなんとかできないと、今回のように苦しむ人がどんどん出てきてしまうのでは、というかむしろ今もきっと苦しんでいる人がいるんだろうな、と。

というわけで、閉じたくそヤバい組織について、団体行動が出来ない大学生が考察してみようかなと思う次第であります。

今回の件もそうですが、ヤバいことになりがちな団体の特徴として

・何も考えず世襲制
・上が絶対なピラミッド型組織
・専門性が高くて外野が入りづらい
・閉じているのでそもそも中身がどうなっているのか不明

というのがあるのではないかな、と思います。

世襲制は言わずもがな、それが悪いことだとは言いませんが、その一族に圧倒的に権力が集まります。
賢明な判断のできる一族がリーダーであれば全く問題ないと思いますが、過去の世界史及び日本史を振り返っても、母や父が良い為政者だったからその子供も良い為政者である、という式は全く成り立たないことが明らかです。
あまりにも其奴がクズである場合、場合によってはフランス革命然り、下克上がおこることもありましょうが、フランス革命の歴史をご存知の方はそれもいかに大変であるか、というのは理解いただけると思います。

つぎに、ピラミッド型の組織。
どうしても便宜上リーダーが必要なことはあるでしょう。むしろリーダーが必要なことの方が多いし、現存しているグループはだいたいリーダーいますよね。だけれども、そのピラミッド型だと、下の人の意見がきちんと通らないことがあるということは上の人が理解しなければいけないし、上が下を押さえつけるピラミッド型は何もいいことないですよね。上の人にとって都合はいいけど。

上記2点は、ままあることであると思うし、特に人数が増えれば増えるほどピラミッド型の組織にせざるを得ないと思うのですよ。
私が一番閉じた空間をつくるな、と思っているのは後半2つです。

「専門性が高くて、一部の人以外口出しがしづらい」
例えば今回のアメフトもそうですが。
散々、「潰しに行け」=「思い切り行け」という意味であったと、弁解されてましたよね。
私は今まで1ミリもスポーツ界にいたことがないので、場合によっては、???と思いながらも、口の悪い人だったのかな、とか、そういう業界用語があるのかな、と思ってしまったりするわけです。(まあ流石に今回は乾いた笑いが出てくるレベルだけど)

私過去に吹奏楽部に所属していたんですが、そこもそんな感じがありました。
最近はどうか存じ上げないのですが、「厳しければ厳しいほど良い、コンクールに強い学校ほど顧問が厳しい、厳しい顧問こそ至上」
みたいな風潮がありました。
離れた今では「ありえねーー!」と声を大にして言えますが、所属しているときはわからないんですよ。だって自分より経験のある先輩や顧問の先生がそう言うのだもの。そりゃそういうもんよねぇって思ったりしました。
バラエティ番組でも強豪吹奏楽部のドキュメンタリーみたいなのありますよね、あれ、現役の時は「すごいなあ、やっぱりこのくらい厳しくやらないと勝てないのだな」くらいに思っていましたが、いざ離れてから見てみると「うわ、気持ち悪い」が正直な気持ちでした。
何が楽しくて音楽やっとんねん。やるなら上手い方が良いのはわかる、厳しくしないとやらない奴がいるのも知ってる、でも、なんの義務があって、顧問の先生に叩かれたり罵倒されたり、指揮棒とばされたり呼び出されたりしなきゃいけないのか。
これも行き過ぎた勝利主義ではあると思いますが、あくまで教育現場で、教育の一環としての部活なんですよ。
こんな、出来なかったら罵倒される、周りからも白い目で見られる、みたいなそんな教育が良しとされている世界を通ってきた子供が、その後まともな大人になるなんて私にはとても思えない。どこかで、「あれは異常だったんだ、どんなことがあっても、理不尽に罵倒したり、暴力で人を脅してはいけないのだ」と思えれば良いですけど。

私の経験則上、厳しい世界に適応出来てしまった子ほど、その世界に熱中し、あげくその世界で人を教える立場になる。
こうなるともう、失われた10年ももびっくりのデフレスパイラルです。
それに、おかしいことを是正しようと業界に入っていった人も、おかしい奴だらけの所で孤軍奮闘なんかできないと思います。そのせいで心を病んでしまっては元も子もないし。

普通に、普通に考えたら、まだ楽器を始めて数年の未成年に、できないからっていい歳した大人が指揮棒ぶん投げたり罵倒したりするのっておかしいとおもいません????
私は誰がなんと言おうと120%頭がおかしいと思うんですが、閉じた組織では「外野は口出しするな」状態ですし、外もわざわざ硬い殻にこもった中身取り出すほど暇じゃなかったりするし、そもそも殻にこもり過ぎてて、外から見たらなんもわからなかったりする。

一番ヤバいのは、おかしいと思ったら声を上げて仲間を、子供を守らなければならない周りの人間や大人が「キビシイコトハイイコトダ〜」と新興宗教もびっくりの洗脳状態だったりして、誰も助けてあげない。それで、誰かが心を病んだり、事故が起こったりして初めて表沙汰に、外野の視線に晒されるわけです。

そうならないために、どうしたら良いのか。

・まず、何がおかしくて何がおかしくないのかを、自分の倫理観で考える
・世間の倫理観と照らし合わせて、自分の考えが外れていないかを確認する。

これは、結構有用だと思います。
世間が正しいとは言わないけれど、世間の感覚とあまりにも倫理観がかけ離れている場合、自分が洗脳されかけている可能性をうたがえるからです。

私もとある団体にいた時に、一瞬洗脳されかけたことがあるのですが、
・医師の診断がおりていないのに、気に入らない人に対して発達障害のラベルを貼り、さらには親もそうなんじゃないかと言い出す
・換気扇のない場所でタバコを吸いまくり、煙を人にかける
・ただのサークルで出席を強制はしない、と前置きしていたくせに月の3分の2出席しないと白い目で見られ、先輩たちに陰口を言われる

など。
これは1つの団体だけではないですが、私自身は所属していた時、嫌だな、と感じながらもそれがスタンダード、みたいな空気に打ち勝てませんでした。おかしいんじゃない?と意見できるような雰囲気でもなく、苦しいけど、みんなこれでやってるんだ、出来ない私が悪いんだ、といったきもちにすらなりました。

親や団体に関係ない周りの子に相談して「そんな団体はおかしい、逃げた方が良い」というアドバイスをもらえてはじめて、自分がソフトに洗脳されていたことを実感しましたし、逃げていいんだ、やらなくていいんだ、と思えました。

ここで怖いのは、私が親と友人に現状を説明しなければこの閉じた団体から逃げることはできなかったし、閉じた団体マジ頭悪いヤバい!ってことに気づけなかったという事実です。

そして、両親と友人が、まともな意見を言ってくれたので私は幸せですが、もしここで違う言葉をかけられていたら、道を踏み外していた可能性が結構マジであるということ。

だからこそ、味方が近くにいることは必要だし、あとはとにかく、自分の判断基準が世間とズレていないか確認することは非常に有効だと思うのです。

閉じた団体にいる人は、自分の感覚が世間とズレてきているな+自分が幸せじゃないな、というダブルパンチを喰らったらなるべく早急に距離をとれると良いと思いました。

ほんとはそんなクソ団体は、体質を変えたり消したりできるのが一番良いのだと思いますが、そうもいかないと思います。
暫定的かもしれないけれど、まずはクソ団体やアホな人たちから、自分の身を守ることを大事にしてほしいな、なんてお節介な私は思うのでした。

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さとうの塩漬け
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