一周年記念 断髪小説『BD』(R18)
※注意あらすじ小説情報本文
「君さ、断髪フェチだったよね?」
そう口を開くのは目の前に座る十年来の友人だ。顔が赤い。居酒屋に入ってからビールジョッキ三杯を空け、彼は既に酔いが回っているのかもしれない。
「また突然だなぁ。俺、そんなこと言ったか?」
ははっと、とぼけてみせたものの朧げながらに覚えている。随分と前に酔いに任せて、そんな話を長い付き合いである目の前の友人に告げた気がする。どうしてだったかは覚えてないが、あのときはどうしようもなく吐き出したくなって彼なら聞い