変ホ長調が好きすぎる話
さて、またまた分からない言葉が出てきました。よく聞くけど説明しろと言われると難しい音楽用語について語っていくシリーズ。前回の「コード進行」に引き続き今回は「キー」です。前回はそこそこ知識を知った上で述べていましたが、今回はマジで素人です。先っちょでさえ知ってるか怪しいです。でも変ホ長調が好きすぎるので語ります。
まず変ホ長調とは何ぞや。Googleで調べると、真っ先に謎のお笑いコンビが出てきます。そんなのどうでもいい。音楽の授業とかで出てきますよね。一番有名なのは「ハ長調」ですね。「ハ」というのはドレミファソラシドの「ド」とまったく同じです。日本ではドレミのことを「ハニホヘトイロハ」と言うのでドはハです。
そして、キーというものについて考えるときに、2つの事が大切になってきます。これの感覚を掴むのが難しいと思います。ひとつは「ドレミファソラシド」という7種類(最初と最後のドは同じ音という扱い)の音があるということ。そして"ドレミファソラシド"というひとつの概念があること。概念とはどう言うことかというと、例えばさっき言った「ハ長調」とは、「ド」の音からスタートする"ドレミファソラシド"のことです。しかし世の中には「レ」の音からスタートする"ドレミファソラシド"があったり、「ソ」の音から始まる"ドレミファソラシド"があったりするのです(それぞれニ長調、ト長調)。要するに、単に「ドレミファソラシド～」と歌うだけでも、その音色には7種類違うものが存在するのです。更に言えば、鍵盤には謎の黒い弦がありますよね。あれが5種類あるので厳密に言うと「ドレミファソラシド～」の音色は12種類あるんです。それぞれ全くの別物なのです。それぞれ別の人格を持っています。分からなかったら、同じ個体でも色だけ違うものなんだと認識してもらっても大丈夫です。スマブラのキャラみたいなもんです。もっと分からんよね。ごめんなさい。
「転調」ってありますよね。あれなんかは「ド」の音から始まるドレミファソラシドで演奏されていたのに、曲の最後だけ「レ」の音から始まるドレミファソラシドになっちゃってるってことです。カラオケにおける「キー上げて」「キー下げて」というのもこの考え方ですね。
皆様、付いてきて頂けてるでしょうか。僕も説明に疲れたよパトラッシュ…状態なので、最後に僕の好きな「変ホ長調」ソングをただ挙げて終わりにしようかと思います。
「変ホ長調」とは、今まで説明した概念で言うと「ミの音の左上にある黒いアレの音」から始まる"ドレミファソラシド"で演奏される、ということです。かの有名なコブクロの小渕健太郎さんは、「12種類の"ドレミファソラシド"でも印象が全然違ってくる。「レ」から始まるやつはラブソングっぽくて、「ソ」から始まるやつは力強い」みたいなニュアンスのことを語っています。僕も、12種類の"ドレミファソラシド"でそれぞれに特徴があると思うんです。そして僕は「ミの音の左上にある黒いアレの音」から始まる"ドレミファソラシド"が、どタイプなんです。バラードにもロックにも合う。すごい奴なんです。以下の曲はすべて、変ホ長調です。僕の特に好きな変ホ長調楽曲です。要するに、彼らは人格は違うけど同じ色をしているってことです。あ、あと公式音源じゃないリンクもあります。ごめんなさい。
365日(Mr.Children)
帰りたくなったよ(いきものがかり)
カブトムシ(aiko)
エソラ(Mr.Children)
ray(BUMP OF CHICKEN)
夏色(ゆず)
sailing day(BUMP OF CHICKEN)
ファンファーレ(sumika)
…いまいちリンクの貼り方がわかんない。
いやーすごいね。名曲ばかり。バラードはしっとりと、疾走感のある曲は爽やかにアツく、そして誰でも使いやすい。今思い付く限りで挙げてみたら、コブクロの未来、RADの君と羊と青、平井堅の瞳をとじて、徳永英明のレイニーブルー、米津玄師のピースサイン、back numberの大不正解と瞬き等々‥
僕はBUMP OF CHICKEN、Mr.Children、いきものがかりが特に好きなんですが、3アーティストそれぞれに、よく使うキーと全然使わないキーがあるんですね。例えばBUMP OF CHICKENの曲にハ長調は1つもないし、いきものがかりは変ニ長調がほとんどない。ミスチルはロ長調は数えるほどしかない。でもこの「変ホ長調」はバンプもミスチルもいきものもそこそこ使ってる。汎用性が高くて、それでいてポテンシャルもすごい。どのアーティストも満遍なく使ってる。
そんな変ホ長調をよろしくお願いします。そして皆さん、僕よりキーについて詳しくなって僕に教えてください。説明ベタな僕に分かりやすく説明してください。その時は僕が受講料払うので。