シャンプーソムリエ

A「どうも風呂自動明王です。よろしくお願いします。」
B「ここに来るまでのインターホン全部押しちゃった//」
A「ここに来るまでのインターホン全部押しちゃった?!」
B「うん//」
A「一軒一軒謝りな?」
B「あのね、こないだ散歩してたら面白い大会見つけたの。」
A「何?」
B「シャンプーソムリエ世界選手権。」
A「いいです。」
B「何が?!」
A「くだらん話センサーが反応してます。」
B「膝にあるんだ。」
A「どうせくだらないんでしょ。」
B「まあまあ聞いてよ。」
A「はいはいわかりました。どうぞ。」
B「まあそれ東武動物公園でやってたんだけどさ。」
A「東武動物公園?!」
B「東武動物公園。」
A「遠足で行くようなとこだぞ?てか自分遠足で行ったし。」
B「そうね自分も散歩程度の感覚だったし。」
A「そんな変なことする場所じゃないでしょ。」
B「でもなんかやってたのよ。なんかテント建てて。」
A「ああそう。じゃあいいやなんかルールとか教えて。」
B「いくつかのシャンプーで頭洗って、どれがどのシャンプーか当てるって感じ。リンスインとか、染め剤入りとか普通のとかね。」
A「割と普通だな。染め剤入りはサービス問題みたいな気もするけど。いやまあありそうな大会ではあるな。」
B「あと飲んでもいい。」
A「普通ぶっ壊しやがって。何が飲んでいいだよ。飲まないでくださいだろ。」
B「いやまぁ死にはしないし。」
A「飲んじゃダメなんだって。」
B「いやなんか鼻セレブ美味しいとかあるじゃん?そんな感じでしょ。」
A「おいしければ良いではないのよ。みんな忘れてるかもしれないけど鼻セレブはたとえ美味しくても食っていいものではないのよ。」
B「ちなみに各国から選ばれた代表1人が競う感じ。出場国は全5カ国。」
A「ほーん、出場国はどこなの?」
B「ああ、出場国は日本、アメリカ、韓国、キューバ...」
A「WBCですか?」
B「あとブラジル。」
A「あっブラジルなんだ。」
B「いやまじでブラジル人だった。」
A「いや別に疑ってないから。え、対戦形式とかは?」
B「5カ国で競って、一位が優勝。」
A「決着はんや、世界も何もあったもんじゃないな。」
B「とりあえず日本優勝したんだけどさ。」
A「言うなよ!話下手すぎるだろ!お前。お前これからの話の展開、プハーって言った後ビールの泡飲ませるようなもんだからな。」
B「まあとにかく、俺も嬉しくなっちゃってさ、負けた選手になんで負けたか聞いて回っちゃった。」
A「ダメです。良くない良くない。」
B「『何で負けたか早く考えてください。』」
A「ゲス本田圭佑ダメだって。」
B「いやでも丁寧に答えてくれたよ?」
A「ほんとは良くないからね?まあせっかく言ってくれたなら俺も聞きたいわ。」
B「じゃあまずアメリカ。アメリカはね、シャンプー全部飲んで失格。」
A「全部飲んだ!?」
B「全部飲んだ。」
A「普段からカラフルすぎるの飲んでるけどそれはないだろ。アメリカ背負ってそんなことするなよ。」
B「ポンプカチャカチャしてごくごく飲んでた。」
A「ダメですダメです!」
B「『お菓子みたいでいい色だ。』って。」
A「あんたの国だけだよ!そんなにお菓子がカラフルなのは。もういいよ他の国は?」
B「えーっと、キューバと韓国が反則負け。」
A「正々堂々闘う国はいないの?何したの?」
B「動物にシャンプーしてんのがバレた。」
A「いや何してんだよ。てかなんでバレたんだよ。」
B「大会と同じ時間にTwitterでめっちゃカラフルな虎いるって話題になってな。」
A「おいそいつらホワイトタイガーシャンプーしただろ!!!」
B「もうなんか光ってた。」
A「ゲーミングタイガーじゃねーか!カラフルなのはいいとしてなんで光るんだよ。」
B「最後にねブラジル。」
A「もう絶対変なことしたでしょ。」
B「いやそれがめちゃくちゃ真面目にシャンプーしてた。」
A「マジで?」
B「黙々とシャンプーしてた。」
A「めちゃくちゃ真面目じゃんブラジルの人。」
B「俺も気になって色々聞いてみたのよ。で、答えてくれたのよ。」
A「それでなんと?」
B「『シャンプーとは何ぞや』って言ってた。」
A「おいブラジルはブラジルでもアマゾンの人じゃねーか!!なんて形で文明と接触させてんだよ。」
B「帰りに(指差しながら)『ゲーミングPCみたいな虎がいるぞ!!』って叫んでた。」
A「なんで非文明の人がゲーミングPCで例えられんだよ!文明に染まり切ってんじゃねーか!!」
B「で、そんなこんなで日本が勝ったって感じ。」
A「勝ったと言えるのか?これは。」
B「勝った日本の選手にもインタビューしたよ。」
A「なんて言ってた?」
B「『今川の首もこれで洗えば良かったのう』」
A「終わりだよその人。どうもありがとうございました。」

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