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夏のアンチ

 夏、最悪の季節や!!!!!!!!!!!!!
僕は夏が来ると憂鬱になる。まず、夏は暑い。ジメジメしていて汗が止まらない。これが本当に不快。虫いっぱい、試験もいっぱい。助けてくれ。
 夏は海に行けるだろ、とかプールは?っていう人もいる。だが僕は足についてくる海藻とか砂が嫌いで海自体が好きではなく、自主的には行かない。親に連れていかれて渋々行ったことならあるが…プールに関しては、地元・青森にはそもそも水泳の授業が一切なかった。一応小学校では年一で水泳実習があったが、泳げないので毎回恥をかいていた。
 じゃあ冬が好きなのか?と考えてみた。実際、自覚がなかっただけで、僕は冬が好きなのかもしれない。青森の冬は人間が住めるレベルを超えた雪が降る。雪かきは大変だし道路も渋滞するけど、雪遊びは楽しかったし、なにより景色がいい。昔を思い出すと、学校のグラウンドは一面の銀世界になり、それが1ヶ月以上続くのだ。雪が降らない地域の人からすれば衝撃的な光景だろう。ストーブで暖をとり、大好物の白菜がたっぷり入った暖かい鍋を囲む。幸せそのもの。ブリや餅も美味しい季節になる。冬は冬で大変なこともあるけど、それでも僕は冬が好きかも。
 冬の情景を感じる音楽というのがある。津軽海峡・冬景色とかよりももっと抽象的なものだ。僕にとって冬の雪景色というのは故郷の象徴であり、ノスタルジーである。だから、どこかノスタルジーや物寂しさを感じる曲からは冬を感じる。

 僕が最も好きなシューゲイザーバンドのLush、2ndアルバムの一曲目。寒々しくも美しいアルペジオが光る一曲。

 Murray a capeの2nd EP。このバンドから浮かび上がる雪景色は新潟由来のような気もするが、仙台のほどよい雪も似合う。いずれにしても青森のような、人が埋まるような豪雪というよりは、身が引き締まるような寒さを感じる。聴いていたら夏の暑さも乗り切れそうだ。制作中だという新譜も本当に楽しみだ。

 Burzumの3rdアルバム。Burzumはノルウェーの同世代のブラックメタルの中でも、特に「冬」を強く感じる。寒さに堪え、強烈な閉塞感と絶望感を感じる。DSBM(Depressive Suicidal Black Metal)の走りだと勝手に思っている。

 でも結局イベントが多くて過ごしやすい秋が一番好きかも。

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