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TNRのRを悩む事

だんだん、ですます調になってきちゃったよ
文体替えてたんだけど
Twitterでいつもですます調だから、ついついですます調に戻っちゃうよ
気になっちゃう方ごめんね。
今日はですます調です。

TNRとは?
T:トラップ(Trap)   罠で捕獲する
N:ニューター(Neuter) 不妊手術
R:リターン(Return)  元の生活場所に戻す
ルールは必ず元の場所へ
(他の場所だと、猫も混乱するしその地域の方も困るし、法律的には遺棄になっちゃいます。)
https://sippo.asahi.com/article/10563746

サロンの経営母体である当動物病院では定期的にTNRの依頼があります。個人でのお申し込みもあるし、行政と区内の動物病院とボランティアさんの三者協働の協議会からの助成金を使ってのお申し込みもあります。

ここで、TNRのお申し込みではあるけれど
申込者様よりせっかく捕獲するのならこれをチャンスに里親を見つけてあげることはできないだろうか?というご相談が同時にあったりします。
そういうご相談の場合、サロンに空きがあればお預かりして里親募集となるのですが有料です。(サロンはそれで運営をしています)

TNRのみ。それ以上の金銭的負担も労力負担もできない。というTNRのお申し込みもあります。
この場合、私の気持ちは人馴れしてて子猫なら家猫になるチャンスにならないだろうか?と里親募集をしたい気持ちがふつふつとわいてくるのですが
サロンの運営を考えると「まかせてください無料で引き取りますから」とは言えない。

チーム海藻(のり君)達のケースでは
ご相談主様が1匹分ならお金を出せる、ということでしたのでのり君は里親募集。ほかの子たちはRするという計画でした。
寒い冬に術後すぐリターン(R)するということが忍びなく、Twitterで募集をかけて少しでもチャンスを!と動いたところ
のり君以外の3名はすぐにお声をかけていただけご縁をいただくことができました。

でもこれ、本当にたまたまというか、幸運が重なっただけで
毎回毎回そんなすぐにお声がかかるということは補償できないのです。のり君の家族のようにすぐにお声がかかれば必要最小限の医療ケアで出発できますのでかかる経費も最小限にできます。(その分譲渡後里親様が通院にて2回目のワクチン等をする必要がありますが)

最小限といっても
・外部寄生虫駆除(ノミ、マダニ、シラミ、ミミダニなど)
・内部寄生虫駆除(回虫、条虫など)
・混合ワクチン(2回)
・猫エイズ猫白血病ウイルス検査
などそれなりに医療費がかかります。
これらをサロンで負担すると、あっという間にサロンの経費は傾き、ローンは返済できなくなり、この建物を手放さなければならなくなり、今のサロンの猫たちの居場所はなくなってしまいます。

Rせずに保護ができない一番の理由は金銭的理由だけど、どうして金銭的理由になるかっちゅーと
野良猫が多すぎるから全部を保護できない

それなら野良猫全体の数を減らせば、保護できる数でおさまらんものか

減らすためには繁殖制限が必要

TNRだ!

捕獲+不妊手術で保護できないからリターン(R)する

という堂々巡りな現況。
いつになったら、母数が減って
保護が必要な猫の数が、保護できるキャパに見合った数になるんだろうなぁと遠い目になっちゃうのです。

今は医療費を少しでも負担してくださる方の猫を受け入れて
サロンではグッズ販売してその利益で足りない分を補填して
出来るだけ早く里親様を見つける。という事がサロンでできる精いっぱいのことです。
一円も出せない。という案件を受け入れることはサロンを潰し、サロンの猫達を路頭に迷わせることになってしまうから。


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