集客側のサービスを抑えたいIT事業者とHPBの壁

2020年6月2日 20:08

へーminimoって予約サイトにおいて、顧客満足度１位なんだ！びっくり！という印象。

一方で、検索流入の弱さからHPBに大きな差を開けられている。とのことですが、実際、集客力ではHPBが一番強いのは事実ですよね。検索順位も去ることながら、差が埋められない理由について個人的な考えを書き留めたいと思います。

mixiは多分minimoにそこまで力を入れていない

minimoが登場した時って橋本環奈さんを起用して大量にCMを投下したの皆さんは覚えていますか？

その時のPR効果もあって、minimoの知名度は急速に増加し利用者が爆増しました。なんと言っても、minimoのサービスを提供している会社はmixiですからね。

mixiというとコミュニティサービスの「mixi」が過疎ってから微妙な感じになってしまいましたが、モンストで見事に復活。そして、minimoだけでなく家族アルバムの共有サービス「みてね」などがぐいぐい伸びている会社です。

何より、mixiの本当にすごいところは、現預金1400億円以上！という超金持ち会社なんですよ！ネット企業の中では一番現預金が多いみたいです。

そんなmixiが本気minimoを伸ばそうと思えば、今も大量のTVCMを投下し続ければ良いんですよね。

なのに、最近はminimoのTVCMって全然見ませんよね。これ、完全にminimoに力を入れていないからだと思うんです。

この理由に、予約サイトの上限が見えた。もしくは、HPBとの差が埋められない。と思ったからではないかと。

minimoが登場して、DL数が加速している時、HPBの幹部陣も内心穏やかではなかったと思います。

そう、競合を徹底的に潰しにいくのがリクルート。これが、最強でいられる一番の理由。そして、minimoを潰すため打たれた施策がU24です。

これまでのHPBって20代後半〜30代前半くらいの利用者が多かったのに対して、minimoは学生さんなどを低価格クーポンで訴求し、HPBが取り切れていなかった層を狙い撃ちにしていました。

そこにU24を導入し、PVが狙えるように特集も準備してminimo潰しを実行しました。

結果は見ての通り、minimoの惨敗です。

加えて、minimoにトドメを刺したのは、Instagramの急成長でしょう。若年層がInstagramからサロンを予約するようになり、HPBですら、明確な打ち手がない状況でminimoはTVCMをどんだけ投下しても勝てない。と悟ったと思います。

その後もリクポやLiMEなどの新興系予約アプリが誕生していますが、全て、minimoにすら勝てません。もちろん、既存の楽天ビューティーやイーパークビューティーも全然です。

HPBの牙城を崩せるプレイヤーと言えば、大資本のInstagramのみ。って感じです。ただ、Instagramはアカウントが強くないと集客できない。だから、お金で集客できるHPBが強い訳ですね。

なぜ、ここまでHPBは最強なのか？

営業網、データ量、認知度、アプリDL数、SEOなど全てはTOPだから。というのは言うまでもありませんが、個人的に思うのは美容業界は「口コミが盛り上がらない」という理由かなと思います。

食べログが急成長したのは、ユーザーが勝手に口コミを書いていくので、コンテンツの魅力が増加していきます。これによって、口コミをベースにしたオリジナルコンテンツを作れるようになる訳です。

一方、美容室の場合は、飲食店のように気分で複数の店に行ったりしませんし、毎日美容室に行くなんてことも絶対にないのです。

そのため、口コミ数が飲食店ほど集まりませんし、そもそも、美容室の口コミって美容師によっても変わるのであまり役に立ちません。

したがって、大きなビジネスモデルを転換せずとも、HPBは継続的に成長することが出来てしまうのです。

美容業界にいる人であれば100回は考えたと思います笑。おそらく、HPBの武器である「営業網」、「データ量」、「認知度」、「アプリDL数」、「SEO」の全てにおいて勝つことは出来ませんので、それ以外の軸で武器を作る必要があります。

食べログは「口コミ」という武器でしたね。でも美容は「口コミが弱い」そうなると何があるのか？

うーん、、、

多分ない笑。

やはり、可能性はInstagramですし、もし予約機能が実装されたら、すごいことになると思う。

あとは、、

LINEですね。

顧客をLINE@のグループに加入させていき、リテンションを高める投稿などをしながら、顧客グループの数を増やしていく。というのが良いと思います。

これから先も、新しい切り口の集客/予約サービスって出てくると思いますが、どこかで必ず費用が発生します。

それであれば、HPBとInstagramからとにかく集客しまくって、LINE@にストックしていく方がよっぽど効率が良いんじゃない？と思っています。

そのような意味ではLINEから予約ができるようになった、リザービアさんのサービスを活用して、顧客グループ向けのネット予約を提供するのはあり。

これは、脱HPBする際に、予約方法が変わるのを防ぐため。ポイント還元希望者がいれば、数%値引きすれば解決できるので。

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