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Salesforce認定MuleSoftアソシエイト100題 問題集全問解答+全問解説付き(2024年)

Salesforce認定MuleSoftアソシエイトの過去問100題を全問解答+全問解説付き【2024年最新】

Salesforce認定MuleSoftアソシエイトの過去問24年版

筆者が実際に受験して、問題を収集し、問題集を作成、解答とその解説を全問付けております。
問題数は合計100題。
この100問の問題の解答を理解できれば、ほぼ間違いなく、合格すると思います。

嬉しいコメントいただいています!


https://note.com/salesforce_pq/n/nd1afaac1d21b

ここから問題と解答/解説になります。

100題、全問解答+全問解説付きになります。

1.

問題:
API主導のITデリバリーモデルにおいて、生産と消費のバランスを取るためにはどのようなアプローチが有効ですか?

A. 全てのシステムに同等のリソースを割り当てる
B. 生産側のAPIのみを最適化して、効率を向上させる
C. フロントエンドとバックエンドの両方に対する最適化を行う
D. APIコンシューマに対する監視のみを強化する


正解: C. フロントエンドとバックエンドの両方に対する最適化を行う

解説:
A: 全てのシステムに同等のリソースを割り当てるというアプローチはバランスは取れますが、実際には必要な部分にリソースを集中させる方が効率的です。そのため、この選択肢は最適とは言えません。
B: 生産側のAPIのみを最適化して効率を向上させるアプローチは、バックエンドの効率化は図れますが、フロントエンドの消費者のニーズに応えられない可能性があります。これにより、全体としてのバランスが悪くなることがあります。
C: フロントエンドとバックエンドの両方に対する最適化を行うアプローチは、生産者と消費者のニーズの両方を同時に考慮するため、最も効果的です。これにより、システム全体の効率と性能が向上します。
D: APIコンシューマに対する監視のみを強化するアプローチは、問題の特定はしやすくなるかもしれませんが、実際の性能向上や最適化には直接寄与しません。主にトラブルシューティングの観点からの対応となり、プロアクティブな解決策にはならないため、非効率的です。


2.
問題:
MuleSoftのデータウィーブ(DataWeave)言語におけるマッピング関数のうち、特定の条件に基づいて配列やオブジェクトの要素を抽出するために使用される関数はどれですか?

A. map
B. filter
C. reduce
D. mapObject

正解: B

解説:
A. map関数は、配列の各要素に対して指定した式を適用し、変換結果の新しい配列を生成します。ここでは元の配列と同じ長さの新しい配列が返されるため、条件に基づいた要素の選択には向いていません。
B. filter関数は、配列の各要素に対してテストを行い、そのテストをパスした要素のみを含む新しい配列を生成します。これにより、特定の条件に基づいて要素を抽出することができます。
C. reduce関数は、配列の要素を左から右に処理し、単一の値(集約された結果)を生成します。これは主に配列内の要素を一つにまとめるために使用されるため、要素の抽出には適していません。
D. mapObject関数はオブジェクトのキーと値のペアを別のキーバリューペアに変換します。この関数はオブジェクトに対する操作であり、特定の条件に基づいてオブジェクト内の要素を選択するのには使用されません。


3.

問題:
MuleSoftにおいて、API仕様を作成する際に、デザインファーストアプローチの採用が推奨される主な理由は何ですか?

A. APIの実装を加速するため
B. 開発者間のコミュニケーションを促進するため
C. ユーザーの要求チェンジに柔軟に対応するため
D. コードの再利用率を最大化するため


正解: B. 開発者間のコミュニケーションを促進するため

解説:
A: APIの実装を加速することも可能ですが、デザインファーストアプローチが直接実装速度を上げるわけではなく、よりクリアな仕様により間接的に影響を与えることが主な目的です。

B: デザインファーストアプローチは、仕様を最初に明確にすることに重点を置いているため、開発者や関係者間でのコミュニケーションを向上させることができます。これにより、誤解を減らし、チームがよりスムーズに協力できるようになります。

C: ユーザーの要求の変更に対応する柔軟性は重要ですが、これはデザインファーストアプローチの直接的な目的ではありません。変更への対応はプロジェクト管理やアジャイル開発手法で主に扱われることが多いです。

D: コードの再利用率を最大化することもデザインファーストアプローチの一効果として考えられますが、これは主な目的ではなく、プロジェクトによって異なる結果が出る可能性があります。主目的は明確な仕様作成とコミュニケーションの促進にあります。


4.

問題:
MuleSoftプロジェクトにおいて、DevOpsプラクティスを取り入れる主な利点は何ですか?

A. コードの共有と再利用率を高めるため
B. システムアーキテクチャの複雑さを増加させるため
C. プロジェクトのコストを増加させるため
D. 開発と運用間のコラボレーションを改善し、より迅速に市場に投入するため


正解: D. 開発と運用間のコラボレーションを改善し、より迅速に市場に投入するため

解説:
A: DevOpsプラクティスは確かにコード共有や再利用性を促進する可能性がありますが、これは主な利点ではありません。主な目的は、開発と運用の効率を向上させることです。

B: DevOpsプラクティスはシステムアーキテクチャの複雑さを増加させる目的はありません。むしろ、より良いコミュニケーションと自動化により、複雑さを管理しやすくすることが一般的です。

C: DevOpsプラクティスを採用する目的はプロジェクトコストを増加させることではなく、長期的には運用の効率化とコスト削減を図ることにあります。

D: DevOpsプラクティスの採用は、開発と運用チーム間のコラボレーションを強化することを目的としています。これにより、プロセスの自動化や連続的なインテグレーションとデプロイメントが促進され、製品をより迅速に市場に投入できるようになります。これは、ビジネスのアジリティを向上させ、競争優位性を提供する重要な要因です。


5.

問題:
MuleSoftのAPIライフサイクル管理で「デザイン」フェーズが重要視されるのはなぜですか?

A. API設計文書が利用者にとって理解しやすいため
B. APIの性能基準を定義するために必要であるため
C. 重要なビジネス要件を取り入れ、利害関係者間の合意を形成するため
D. 開発周期を短縮し、デプロイメントコストを削減するため


正解: C. 重要なビジネス要件を取り入れ、利害関係者間の合意を形成するため

解説:
A: APIの設計文書が利用者にとって理解しやすいことは重要ですが、この理由だけでは「デザイン」フェーズの重要性を完全には説明していません。

B: APIの性能基準を定義することも重要ですが、これは「デザイン」フェーズの主要な焦点ではありません。性能基準は主に技術的詳細として扱われます。

C: 「デザイン」フェーズでは、ビジネス要件を正確に把握し、APIの機能がこれらの要件を満たすように設計されるため、このフェーズは極めて重要です。ここでの作業は利害関係者の期待を整合し、プロジェクトの方向性を決定します。

D: 開発周期を短縮し、デプロイメントコストを削減することは全体のプロジェクト管理の目標ですが、これは「デザイン」フェーズの直接的な目的ではありません。これらはデザインが適切に行われた結果として生じる利点です。


6.

問題:
MuleSoftプロジェクトにおいてAnypoint Platformを使用する主な利点は何ですか?

A. コードのモジュール化とパイプライン自動化のサポート
B. 専門的なコンサルティングサービスを必要としないための自己学習ツール提供
C. 過去のデータやリソースへのアクセスの提供
D. 開発者とエンドユーザー間のコミュニケーションのみを管理する


正解: A. コードのモジュール化とパイプライン自動化のサポート

解説:
A: Anypoint Platformの最大の利点は、コードのモジュール化とパイプライン自動化をサポートすることです。これにより、開発者は再利用可能なアセットを作成し、統合プロジェクトを効率的にスケールアップさせることができます。

B: Anypoint Platformは確かに豊富な学習資料を提供しますが、大規模かつ複雑なプロジェクトには専門的なコンサルティングやサポートが必要なことがあります。この選択肢は不正確です。

C: 過去のデータやリソースにアクセスを提供することは、Anypoint Platformの機能の一部である可能性がありますが、このプラットフォームが特に優れている点ではありません。したがって、これは主な利点ではありません。

D: Anypoint Platformは、開発者とエンドユーザー間のコミュニケーション管理よりもはるかに広範な機能を提供します。サービスの主要な利点はAPI管理、統合、自動化にあり、単なる通信管理に限定されません。この選択肢は誤解を招く可能性があります。


7.
問題文

MuleSoft Anypoint Platformにおいて、ある企業がAPIを用いて複数のシステム間でデータを統合する際に適切に適用すべき設計原則はどれか?次の選択肢のうち正しいものを2つ選びなさい。

A. 各システムに対してカスタムAPIを開発し、それぞれのニーズに最適化する。
B. 一貫性を持たせるために、共通のデータモデルを使用して異なるシステム間のデータのマッピングを簡素化する。
C. APIの再利用性を最大化するために、汎用的かつモジュラーな設計を心掛ける。
D. APIのセキュリティは考慮せず、開発速度を最優先する。


正解:

B.とC.

解説:

A: 各システムに対してカスタムAPIを開発し、それぞれのニーズに最適化する。
このアプローチは、特定のプロジェクトやニーズには適した場合もあるが、全体のインテグレーション戦略としては効率が低下し、再利用性が損なわれるため、一般的には推奨されない。

B: 一貫性を持たせるために、共通のデータモデルを使用して異なるシステム間のデータのマッピングを簡素化する。
共通のデータモデルを使用することで、異なるシステム間でのデータの理解が容易となり、統合作業の複雑性が減少。これにより、データの一貫性とインテグレーションプロセスの効率が向上する。

C: APIの再利用性を最大化するために、汎用的かつモジュラーな設計を心掛ける。
APIをモジュラーに設計することは、再利用性を高め、異なるコンテキストで容易に利用できるようにするための重要な原則。これにより、開発時間とコストを節約しながら、柔軟性が向上する。

D: APIのセキュリティは考慮せず、開発速度を最優先する。
セキュリティを軽視することは、リスクを大幅に増大させるため、このアプローチは推奨されない。APIセキュリティはデータ保護とプライバシー保護のために非常に重要である。


8.

問題:
MuleSoftにおけるAPI主導のITデリバリーモデルにおいて、デプロイメントプロセスを効率化するために最も重要なDevOpsプラクティスはどれですか?

A. 継続的インテグレーションと継続的デリバリー (CI/CD)
B. 静的コード解析の実施
C. オンデマンドのスケーラビリティ提供
D. プロジェクト管理のアジャイル方法論


正解: A. 継続的インテグレーションと継続的デリバリー (CI/CD)

解説:
A: 継続的インテグレーション (CI) と継続的デリバリー (CD) は、ソースコードの変更が自動的に構築、テストされ、本番環境に安全にデプロイされるプロセスを保証します。これにより、デプロイメントプロセスが効率化され、開発サイクルが加速されます。これが最も重要なDevOpsプラクティスです。

B: 静的コード解析はコードの品質を担保するために重要ですが、デプロイメントプロセスの効率化に直接寄与するわけではありません。したがって、この文脈では最も重要ではありません。

C: オンデマンドのスケーラビリティはシステムの柔軟性と耐障害性を高めるために重要ですが、デプロイメントプロセス自体の効率化とは異なります。そのため、このケースでは最も適切な選択肢とは言えません。

D: アジャイルプロジェクト管理はプロジェクト全体の効率を向上させるのに役立ちますが、APIデリバリーモデルにおけるディプロイメントの効率化に特化したプラクティスではありません。この選択肢も他の選択肢に比べると適切ではないと言えます。


9.

問題:
MuleSoftのAPI主導のITデリバリーモデルにおいて、APIライフサイクルの中で設計段階が成功するために最も重要な側面は何ですか?

A. 技術的な制約の詳細なドキュメント化
B. エンドユーザのニーズと期待の明確な理解
C. 優れたエラーハンドリング戦略の実装
D. APIのセキュリティプロトコルの厳格な適用

正解: B. エンドユーザのニーズと期待の明確な理解

説明:
A: 技術的な制約の詳細なドキュメント化は有用ですが、APIの設計成功の核心にはなりません。この側面は、後続の開発段階でより重要となる可能性があります。

B: エンドユーザのニーズと期待を明確に理解することはAPI設計で最も重要な側面です。これにより、設計されるAPIが実際のユーザ要求を満たし、価借が生まれることが保証されます。

C: 優れたエラーハンドリング戦略の実装は、APIの堅牢性を高めるために重要ですが、これは設計段階で最も重要な側面の一つというよりは、全体的な開発プロセスにおける一部です。

D: APIのセキュリティプロトコルの厳格な適用は必要不可欠ですが、設計段階の初期の成功において最も重要な要素はユーザーニーズの明確さです。セキュリティはその後の段階でより重点を置くべき側面であり、初期の設計においてはユーザーの要件が優先されます。


10.

問題:
MuleSoftのAnypoint Platformにおいて、インテグレーション開発プロジェクトの成功において最も重要なデプロイメントアーキテクチャはどれですか?

A. オンプレミスデプロイメント
B. クラウドベースデプロイメント
C. ハイブリッドデプロイメント
D. サーバーレスデプロイメント

正解: C. ハイブリッドデプロイメント

解説:
A: オンプレミスデプロイメントは、すべてのデータとアプリケーションが企業の内部インフラ上に存在する場合に適していますが、柔軟性やスケーラビリティの点で制限があります。

B: クラウドベースデプロイメントはスケーラビリティとコスト削減を提供しますが、すべての企業がクラウドに完全に移行するわけではありません。セキュリティや規制の懸念が持ち上がるケースもあります。

C: ハイブリッドデプロイメントはオンプレミスとクラウドベースのバランスをとり、企業が既存の資産と新しいテクノロジーの両方を活用できる最も柔軟性の高いアプローチです。この理由から、多くの企業ではハイブリッドアプローチが推奨され、MuleSoftのAnypoint Platformでのデプロイメントにも最適です。

D: サーバーレスデプロイメントは特定のアプリケーションに適していますが、インテグレーションプラットフォームのニーズを全て満たすわけではありません。管理が複雑になる場合もあり、すべてのシステムや要求に対応できるわけではないため、この選択肢は最適ではないとされます。

ハイブリッドデプロイメントが最も適切な選択肢とされるのは、その柔軟性と既存のシステムへの適応能力が高いためです。

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