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S1グランプリ2022に込めた想い

第6回目の開催となる「S-1グランプリ2022」は、過去最大となる視聴者2300人を記録する大イベントとなりました。S-1グランプリになぜ私が出場したのか、この時の想いを書かせていただきました。
ちなみにこのnoteが私の記念すべき初投稿になります。


自己紹介

2008年新卒で地方銀行に入行し、営業推進部や本店営業部にて法人融資営業として、中小企業の資金調達やビジネスマッチング等の経営支援業務に従事しました。その後、金融機関の人材育成や業務効率化を支援する会社で支店長を務め、2020年9月に株式会社RevCommにジョインし、エンタープライズセールスの立上げ初期から参画しました。

なぜ「S-1グランプリ」に出場したのか

結論から言うと、S1グランプリに出場した理由は2つです。
・営業で悩んでいる人の希望になりたかった
・S1グランプリに恩返しがしたかった

初めてS1グランプリに出会ったのは第4回となる2020年大会。
元々は私もS-1グランプリ第4、5回の視聴者の一人でしかありませんでした。
第4回大会となる2020年11月頃は営業に自信があるわけでもなく、もちろん知識もノウハウもなく、本音のところでは営業が苦手で嫌いだった中、業界未経験で飛び込んだスタートアップのRevCommでは全く成果が出ず、営業職を辞めたいとすら考えていました。
当時は様々な要因がありましたが、IT業界未経験、エンタープライズセールス未経験、THE MODEL未経験に加えて、これまで「なんとなく感覚でやっていた」だけの営業だったため、マインドもスキルも高いスタートアップのメンバーや環境に全くついていくことができず、やればやるほど自信喪失していく負のループに入っていた時期でした。

そんな時に出会ったのがS1グランプリです。
当時は挑戦者のプレゼンを見ても、
「凄いけど、真似はできそうにないな」
「元々才能があった人だからできるんだろうな」
…という感じに、大舞台でキラキラ輝く挑戦者や審査員の皆さんから学びを受けてやる気になるのではなく、世の中には能力の高い人がたくさんいて、自分の価値の低さをさらに実感するだけの辛い時間にしか感じませんでした。
ただ同時に、
「視聴者の大半は自分のように営業で悩んでいる人じゃないか?」
「自分のような"できない人”が"できる"ようになったノウハウを本当は聴きたいんじゃないか?」
とも思っていました。

おそらくS1グランプリに出会ってなかったら私は営業を辞めていた可能性すらあったと今では思いますが、「いつかS1グランプリのような大舞台で自分と同じように営業で悩んでいる人たちの希望になることができたら素敵だな」という想いが浮かび、もう少しだけ営業を頑張ってみようと踏みとどまることができました。

2020年9月にRevCommに入社しました。

とはいえ、現職のスタートアップは会社の売上が毎年数倍で急成長していくため、自分の成長速度もそれ以上に加速させなければなりません。
会社の急成長に自分の成長がついていけないようなら、ただ会社で学ばせてもらっているだけのお荷物的な存在になってしまうため、短期間で成果を上げられなければ会社も営業も辞めようと覚悟していました。

RevCommで提供している「MiiTel」は、AIを搭載したIP電話でインサイドセールスを中心に多くの営業職に利用いただいています。
そのため、ご相談を受けるのは「営業成果を上げたい」「営業を科学したい」「組織営業力を向上したい」など営業に関わるお悩みばかりです。
「この悩みは自分が抱えている悩みと同じじゃないか」と、お客様から相談を受ける中で何度もそう思いました。
"できない"から"できる"に変わっていく過程で何があったのか、どんなことを意識していたのか、自分自身が歩いた道そのものが財産であり、その財産が後から入社してくるメンバーのためにもお客様のためにも貴重な情報になる。
それに気づいて、自身の成長過程で日々の気付きやノウハウを纏めていこうと思ったのが、「Playing Enablement」の始まりです。

Playing Enablementの名称はは社内で仲が良い足立さんが生みの親

ちなみにS1グランプリをご視聴いただいた方ならわかると思いますが、発表した「営業のコンパス(新BANT)」と「営業の地図」はその一部です。

上段の新BANTが"コンパス"、下のツリーが"地図"

一度"できる"状態になってしまうと、できない人が何に躓いているのか気付きにくくなる。
"できる人"から見たら当たり前の考えでも、"できない人"にとっては全てが新鮮で気付きがあります。
だからこそ営業に悩んでいた当時の気持ちを忘れずに、営業成果を上げるために工夫したことや気付いたこと、学びやノウハウを地道に毎日コツコツとメモしては都度見直して体系化していきました。
(noteを書いた当時、メモの資料は800ページを超えていました)

ノウハウを纏めていた資料の一部

またこれらの資料は自分用ではなく元々社内外に共有する前提だったため、メモをしては端的に要点を纏めて社内の議論やお客さまへの提案で使用し、反応やフィードバックを基に資料をアップデートする。そしてまた気付いたことや新たに学んだことをメモして纏めて…という感じで自分の気付きや学びがいずれ誰かの役に立てるように、ひたすら下図のようなことを繰り返しやっていました。

その結果、徐々に成果が出るようになり、RevComm初の公共系案件受注ゆうちょ銀行受注、歴代最高売上記録などRevCommの歴史に貢献することもでき、気付けばRevCommのトップセールスと言われるようになり社内外の営業研修を任されるまでになることができました。
(横山さんのツイートでわかりやすく解説いただいた図があったので引用させていただきました。今振り返るとブレイクスルーポイントを超えたんだと思います)

成果が上がり営業に自信を持てるようになってきたそんな時、第6回S1グランプリの挑戦者募集のメルマガを受信しました。
本当は裏方としてS1グランプリの運営に関わろうと思っていましたが、過去の気持ちを思い出しS-1グランプリに出場することを決めた経緯です。
(当時S1グランプリに申し込んだ時の心境が以下のTweet)

S-1グランプリ当日

誰かに注目されているわけでもなく、ただ自分との戦いだと思っていたため、当日のプレゼンは緊張もせずに臨むことができました。
S1グランプリは挑戦者も審査員の方も皆さん有名な方々ばかりで、この中に自分がいることが不思議でした。
おそらくS1グランプリで私のことを知った方が多かったのではないでしょうか。
開始前に機械トラブルがありましたが、練習もしていたのですぐにスイッチを入れることができ、3分間のプレゼンは開始から全力を出し切れたと思います。
壇上の記憶はほとんどありませんが、終わった後に司会の今井さんから「魂が込められた凄いプレゼンだった」と評価をいただいたところで意識が戻ったのを覚えています。
ただ結果は残念ながら一回戦敗退でした。
勝敗が決した時、敗けたことよりもフルプレゼンで視聴者の方に私の気持ちが届けられなかったことの方が悔しくて非常に残念に思ったことをよく覚えています。

S1グランプリの評価

そんな気持ちを事前把握していたのか、事後イベント開催をしてくれたS1事務局は本当に神運営だと思います。
事後イベントで採点・評価付でフルプレゼンの機会をいただくことができました(大半の時間を敗者に割いていただきありがとうございました)。

事後イベントのフルプレゼン採点結果

ここまで何度もお話してきましたが、才能も自信もなく元々営業が嫌いで営業を何度も辞めようと悩んでいた私だからこそ、同じように悩んでいる人の希望になりたいと思って出場したので、プレゼン内容はストーリーを重視した構成にして伝えたいことを詰め込みました。
負け惜しみのように聞こえるかもしれませんが、勝敗よりも私自身の想いをできるだけ多くの人に届けたいと思っていたので採点結果には悔いはありません。
夜のオンラインという環境でしたが、一人でも多くの人の記憶に残るように全力で熱量を込めたプレゼンができたと思います。

その結果、終わったあとに多くの皆様から嬉しいコメントをいただくことができたので一部ご紹介させてください。

最後に

S1グランプリを企画運営してくれた事務局、審査員、挑戦者、ご視聴いただいた皆様、あらためて貴重な経験と素晴らしい出会いをいただき本当にありがとうございました。
私が今も営業を続けられているのはS1グランプリのおかげだと思います。
ここまで自分をさらけ出すのは恥ずかしい思いがありましたが、営業で悩んでいる方に希望を与えたい想いと、S1グランプリへの感謝を伝えたくてnoteを書かせていただきました。
文章力の低さから読みにくく長文で投稿までに時間がかかりましたが、S1グランプリに懸けた想いが伝わることで、営業の皆さんに希望を与えることができたら嬉しいです。

おまけ

S1グランプリでは対戦のような構図だったため勝敗がかかっていた分バチバチしていた感じがしていたかと思いますが、じつは楽屋裏では挑戦者同士がめちゃくちゃ楽しくワイワイしてました。

昼食も練習せずにワイワイ話してました。
(ここにいない2人が決勝に進んだということは、これが敗因か)
番井さんと1stステージ対戦前に待機中。これから対戦する気なんて全く感じられないほど番井さんと楽しく待ってました。
2ndステージの結果待ち。(私と橘さんは負けたので暇にしてました)
決勝直前の岡本さんにちょっかい出してる時
橘さんがトロフィーを離さず何度も撮影
誰が優勝したのかわからなくなる(優勝者は一番左の笹田さんです)
控室。「S1グランプリ」ありがとうございました。
(会場をご提供いただいたウイングアーク1st株式会社様、ありがとうございました)

おまけ2(12/14ウェビナー開催)

S1グランプリでお話したことは、私が纏めていたノウハウの本当に一部でしかなかったため、セールスギルドからもっと話してほしいということでウェビナーを開催することになりました。こちらは私一人に纏まって時間をいただき皆さんからご質問を受けることもできますので、ぜひご参加お待ちしてます!


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