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「先生ー、星座早見表の見方が わかりませーん。」 「理科の先生に聞いてー。」 「北は?北どっちよ。」 すぐそばにいるはずの、クラスメイト達の笑い声が遠い。 君は右隣りで、ごろんと橫になった。 「星ねー。昨日は流れ星見えて 盛り上がったけど。」 言い終えて、ミニ羊羹のビニールを咥えている。 「もう見飽きた? 今夜で見納めだよ。」 私も空になった水筒の蓋を橫に置いて、 体育座りのまま、背中をブルーシートに預けた。 視界いっぱいの星空を眺める。 「星の光って、結
「今、虫刺されの薬持ってるの誰ー?」 「あっ、私!こっちー!」 満天の星空の下。 クラス毎に敷かれた大きなブルーシートに腰掛けたまま、 痒み止めのチューブを右手に掲げ、返事をする。 「貸してー、思いっきしやられたわ。」 「大丈夫? …うわぁ、ぷっくりなってる。」 爪でばつ印をして堪えた跡が見て取れて、 こちらも思わず身震いしてしまう。 「てか、話すの久々じゃん?」 「そうだねー。基本、班行動だったもんね。」 薬を塗りながら、君が右隣りに腰掛けてきた。 「お前の