仮面ライダーオーズ~未来のコアメダル~第2話「未来のアンクとポセイドンと新たなグリード後編」
仮面ライダーオーズ前回は、1つ!火野映司と泉比奈は消滅したグリード、アンクの復活を願っていた。2つ!未来の世界では再び仮面ライダーポセイドンに変身した港ミハルと行動を共にしていた未来のアンクは謎のグリード、ボルグの襲撃を受けていた。そして3つ!アンクとミハルは過去に戻り、火野映司の力を借りるためにワームホールの中に入るのだった。
伊達「後藤ちゃん、クスクシエに行こうか。」
後藤「いや、行こうかってもう向かってるじゃないですか、伊達さん!」
伊達「あ、そっか!相変わらずツッコミが厳しいな、後藤ちゃんは。」
後藤「何言ってるんですか、行きますよ!」
伊達「ちょっと待ってよ!後藤ちゃん。ん?後藤ちゃん、あの穴、何?」
後藤「なんのことですか?伊達さん!」
伊達「ほら!後藤ちゃん、上!上だってば!」
後藤「え、上?なんだ、あれ?」
仮面ライダーバースこと後藤慎太郎と仮面ライダープロトバースこと伊達明がクスクシエの周辺に出現した謎のワームホールを見上げているとそこからアンクとミハルが落ちてきたのだった。
伊達「え?アンコ?おい、アンコ!しっかりしろ、アンコ!」
後藤「ミハル君、ミハル君!」
アンク「うるさいぞ、伊達。俺はアンコじゃない、アンクだ。とにかく俺とミハルを中にいれろ!」
後藤「わ、分かった。大丈夫かい?ミハル君!」
ミハル「は、はい。大丈夫です、後藤さん。」
比奈「映司君、なんか外が騒がしくない?」
映司「確かに。何かあったのかな?」
そして、映司が比奈と共にクスクシエの扉を開けようとした次の瞬間、逆に伊達と後藤が扉を開けるとお互いの肩を借りながらアンクとミハルが入ってきたのだった。
映司「アンク?ミハル君?」
ミハル「久し振りです、映司さん。」
アンク「よう、映司。」
比奈「え?アンク?でも映司君、コアメダルは?」
映司「うん。だから未来からまた来たんだと思う。だよね、ミハル君。」
ミハル「は、はい。そうなんです!」
映司「なあ、何があったんだよアンク!」
アンク「今はそんなことを話している暇はない。」
比奈「どういう意味よ、アンク!」
ミハル「まずい、奴が来ます!」
映司「え?」
久し振りに未来からやって来たアンクに何があったのかを聞こうとしたが、アンクから返ってきたのは今は話している暇はないということだった。そして、ミハルが何かに気付いた次の瞬間、クスクシエの周辺に爆音が鳴り響くのだった。
映司「なんだ!」
比奈「映司君、待って!」
アンク「よせ、映司!ったくあのバカは!」
そして、映司が出ていった扉の向こうに比奈と共に出た映司は驚くのだった。
映司「グ、グリード?」
比奈「何で?グリードは消滅したはずじゃ。でもアンクがいるんだもんね。」
アンク「あいつは水のグリード、ボルグだ。ミハルのポセイドンのコアメダルを奪いに来たんだ。」
映司「だったらあのグリードを止めないと!」
比奈「え?映司君、戦うつもりなの?」
映司「まあね!行けるだろ?アンク!」
アンク「ああ!」
そして、映司は久し振りにアンクと共に比奈を守るように並び立つのだった。
ボルグ「なんだ、お前は!ポセイドンを出せ!」
映司「断る!お前の相手はこの俺だ!」
そして映司は腰にオーズドライバーを装着した。
映司「アンク、メダル!」
アンク「映司!」
そして、3枚のコアメダルを受け取った映司はオーズドライバーに装填するとオースキャナーでスキャンした。
映司「変身!」
『タカ!トラ!バッタ!タ・ト・バ!タトバタ・ト・バ!』
オーズ「行くぞ!」
ボルグ「来るなら来い!」
そして、オーズはメダジャリバーによる斬撃攻撃を繰り出すも、何故か攻撃が当たらなかったのだった。
ボルグ「無駄だ!」
そして、サメの形をしたエネルギー波を食らったオーズは驚くのだった。
オーズ「アンク!何で攻撃が当たんないんだよ。」
アンク「当たり前だ。そいつはお前が戦ったウヴァやカザリとは違う未来からのグリードなんだ!そんなものじゃなく別なもので攻撃しろ!」
その助言を聞いたオーズはメダジャリバーを地面に置き、トラクローを伸ばして攻撃をしたのだった。
オーズ「ハッ!ハッ!」
ボルグ「な、何?俺のバリアを破壊しただと?」
オーズ「虎の爪をなめるな!ハッ!」
そして、再びトラクローでボルグの体に連続攻撃を食らわせると、体からセルメダルを吹き出させることに成功した。
ボルグ「やるな、過去の仮面ライダー。だが、まだまだだな!」
そう告げた瞬間、今度はクジラの力で水を大量にオーズに浴びせた後、接近したボルグのキックを受けたオーズは地面を転がるのだった。
オーズ「これじゃ不利だな。比奈ちゃん、メダル!」
比奈「うん。相手は水だからえっと…」
アンク「貸せ!」
比奈「ちょっと、アンク!」
アンク「映司、これを使え!」
そして、比奈からメダルホルダーを取り上げたアンクはオーズに3枚のコアメダルを投げるのだった。
オーズ「さすが、アンク!水には水をってね!」
『シャチ!ウナギ!タコ!シャ・シャ・シャウタ!シャ・シャ・シャウタ!』
ボルグ「何が水には水だ!食らえ!」
そして、地面に手をかざした瞬間、海流が流れ込んできたのだった。
オーズ「ハアッ!」
そして、海流の中に飛び込んだオーズはタコの能力を使って高速で泳いだ後、海面からボルグを見えた瞬間、タコレッグの照準を定めて海面から飛び出すと共にボルグに連続攻撃を食らわせるのだった。
ボルグ「な、何?」
オーズ「言ったでしょ?水には水だって!」
『スキャニングチャージ!』
オーズ「ハアーッ!セイヤー!」
そして、シャウタコンボの必殺技であるオクトバニッシュを食らうも、吹き飛ばされる寸前で立ち止まるのだった。
ボルグ「無駄だ!お前の攻撃は、何!アンク、貴様!」
しかし、次の瞬間背後に立っていたアンクによってコアメダルを抜き取られるのだった。
アンク「後ろががら空きなんだよ、ボルグ。お前からコアメダルを1枚抜くなんて楽な仕事だ。」
そして、サメのコアメダルを手にしたアンクは再び比奈の元に戻るのだった。
ボルグ「覚えていろ、アンク。そしてこの時代の仮面ライダーよ!」
そう告げるとボルグは海に飛び込み、オーズは変身を解除して映司の姿に戻るのだった。
映司「まだ未来には帰らないんだろ?アンク。」
アンク「まあな。」
映司「なら、また戦ってくれるんだろう?一緒に。」
アンク「別に戦うのは構わないがその前に映司!今日の」
映司「アイスだろ?」
アンク「ああ。」
比奈「なんか懐かしいな、この感じ。」
未来から来たアンクだとはいえ、昔と同じようにアイスを食べるのを見ながら笑う映司を見ながら比奈はいつまで続くか分からないこの光景を大事にしようと思うのだった。
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