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仮面ライダーチェイサー~奇跡の復活、そしてダチとの再会~第5話「何故、時を越えて彼らが結集したのか」

盤野「そんなに困っているなら私の頭脳を貸してやろうか。」
チェイス「お前は!」
クリム「盤野!なぜ君がここにいるんだ!」
盤野「やあ、久し振りだな。クリム!」
ブレン「まさかこれも泊エイジが巻き起こしたタイムパラドックスってやつですか?」 
メディック「ブレン、落ち着きなさい。みっともない!」
盤野「おや?誰かと思ったらメディックじゃないか。それにブレンまでいたのか!懐かしいな。」
メディック「いや、近付かないで!」
盤野「何を怯えている?メディック。私が貴様を超進化態に導いてやったのを忘れたのか!」
ブレン「忌々しい!メディックに近付かないでもらえますか、盤野!」
過去のトラウマをメディックに植え付けるかのように近付いてきた盤野からメディックを庇おうとしたブレンの目の前にチェイスがブレイクガンナーを片手に立ちはだかった。
チェイス「ブレン、メディック。俺の後ろに隠れていろ。その方が安全だ。」
盤野「どけ、プロトゼロ。貴様には用はない!」
チェイス「悪いな、盤野。どういう経緯で復活し、俺達に近付こうとしているのか知らないが、俺もお前に用はない。」
盤野「おい、とっととその銃を下ろせ。別に今さらお前達と争うために来たのではない。」 
そして、そんな騒ぎが起きているとは思っていなかったハートは、保乃と共に帰ってきたのだった。
ハート「帰ったぞ友よ。何、盤野だと?貴様、なんで生きている!」
盤野「おいおい、お前達は感動の再会を知らないのか、ハート。」
ハート「黙れ!だったら貴様がこの世界にいる理由を教えてもらおうか。包み隠さずにな!」
そして、ハートは持ち上げていた盤野を地面に叩きつけたのだった。
盤野「良いだろう、教えてやる。だが薄々お前達も気付いてるんじゃないのか、全ての原因は泊進ノ介にあるんだということにな!」
チェイス「なんだと、進ノ介が?」
そして、盤野は驚愕の真実を話し始めるのだった。

盤野「そうだとも。わざわざ泊進ノ介が未来の危機を止めるために過去に飛び、クリムを叩き起こして時空の狭間に落ちたことが始まりじゃないか!」
ハート「貴様!どこまで泊進ノ介を侮辱すれば気が済むんだ!」
盤野「落ち着けよ、ハート。だが真実だろ、あいつが過去に飛びクリムを連れ帰る寸前で襲撃にあった後、この世界では何が起きた?」
チェイス「確かにこの世界にはお前やゾルーク東条が現れはしたが、貴様の復活だけは納得できないがな。」
そんなことを話していると、全員の前に今度はゾルーク東条が現れた。
ゾルーク東条「俺は泊進ノ介にこの世界に連れてきてもらったことは感謝している。だが、お前は見る限り悪の塊だ。そんな奴が何故、この世界に復活した?挙げ句の果てには我が永遠のライバルまで愚弄したな。お前、敵の回し者なんじゃないのか?」
盤野「待て!誰も泊進ノ介を諸悪の権化とは言ってないだろ。むしろ、私が怪しんでいるのは泊進ノ介の息子の未来の姿という男の話さ。それにはお前もクリムも怪しんでいるんだろう?」
チェイス「そうなのか?クリム。」
クリム「すまない、チェイス。盤野の話に乗るわけではないが、私もエイジを信用できないんだよ。」
チェイス「どういう意味だ?」
クリム「彼がロイミュードか他の生命体でない限り、この時代に侵略が起きるなんて知るはずもないんだよ。本来なら我々の戦いの後、エイジがドライブとして戦うのは2035年の未来なんだ。」
チェイス「それなのに全てを知っていることに違和感があるということか。」
クリム「そういうことなんだよ、チェイス。」
ゾルーク東条「確かにクリムの言い分も分かる。だが、俺は泊エイジが原因で謎のマークがついた車と戦闘機を目撃したんだよ。」
チェイス「なるほど。それを調べるためにお前は俺らとの行動を拒否したのか。」
ゾルーク東条「まあな。それで詳しく調べてみたらショッカーっていう組織に関係してるらしいんだが、クリム何か知ってるか?」
クリム「ショッカーだと!それで、その車に乗っていた男の名前は聞けたのか?サイバロイドZZZ !」
ゾルーク東条「ああ。車に乗っていたのは黒井響一郎、戦闘機に乗っていたのは大道克己とか言ったかな?」
クリム「なんということだ。その大道という人物に心当たりはないが、黒井響一郎は覚えているよ。彼は歴史の闇に葬られたはずの仮面ライダー、仮面ライダー3号だ!」
チェイス「仮面ライダー3号。確かにそんな奴もいたな。でも、何故歴史の闇に葬られた奴までもがこの世界に現れたんだ?」
ゾルーク東条「なんでかは分からないが、そいつらも泊進ノ介を探していたんだよ。とりあえずする事は泊進ノ介を助け出すことだけなんだろうな。」
盤野「そして、泊進ノ介の息子の未来の姿をした男を止めるしかないということだ!」
クリム「待て、盤野。ということは君も我々の仲間として協力しようということなのか?」
盤野「だからそう言っただろ、クリム。困っているなら私の頭脳を貸してやると。」
クリム「OK!ここは君の事を信じることにしよう。だが、次に君が我々を裏切ったら永遠に復活できないようにチェイスに破壊してもらおう。それでも良いのかい?」
盤野「ああ。前に私が壊したプロトゼロに破壊されるなら私も本望だよ。」
チェイス「なら、俺も貴様を信じよう。盤野。」
盤野「感謝するぞ、プロトゼロ。いや、チェイスと呼んでおこうか。」
ハート「ここはチェイスの顔を立てて貴様を許してやるが、詩島剛がお前を見たらどう思うかな?」
ブレン「ハートの意見に私も同感ですよ、盤野!」
メディック「私も絶対に貴方を許しませんから!」
チェイス「ここは俺を信じてくれ。何かあったら俺が必ず盤野を破壊する。」
メディック「分かったわよ、チェイス。」
ブレン「元祖死神であるチェイスに言われたら逆らうわけにはいかないじゃないですか!仕方ないですね、私も今回だけはチェイスを信じることにします。」 
チェイス「ありがとう。ブレン、メディック。」
そして、遂に一時的ではあるもののチェイスとクリム、ゾルーク東条、ハート、メディック、ブレンに盤野天十郎を加えた奇跡のドリームチームが始動することになった。

りんな「あれ?そういえばひかるちゃんや保乃ちゃん、夏鈴ちゃんにゆみちゃんは帰ってきたのに天ちゃんはどこに行ったの?」
チェイス「まさかまだ巡回をしているというのか。」
ひかる「一体、何をしてるんやろう?天ちゃん。」
そんなことを話していると、天ちゃんからとある連絡が入るのだった。
天「ひかる!ブレンさんを呼んで!」
ひかる「どないしたん?天ちゃん!」
天「黒いブレンさんが街で暴れてるんよ!」

ブレン「天、私もすぐに行きますから絶対にそのロイミュードには近付かないで下さい!」
天「分かった!早く来てね!」
ブレン「了解です!」
そして、ブレンが天ちゃんを助けるために現場に向かおうとした矢先、りんなが絶叫したのだった。
りんな「やっぱりブレン専用の武器が出来ない!」
盤野「なら、信頼を取り戻すために私からブレンにプレゼントを与えよう。」
そう告げると盤野の手には緑色のシフトカーと緑色のハンドル剣が姿を現すのだった。
ブレン「これは?」
盤野「シフトブレンとブレン専用のハンドル剣だ。これを使えば楽に戦えると思う。ぐずぐずしている暇はないぞ!早く行け、ブレン!」
ブレン「ありがとう、盤野!」
そして、ブレンは専用バイクであるライドブレイザーに乗って現場に到着したのだった。
ブレン「天!」
天「ブレンさん!」
ブレン「あいつですね。」
天「うん。黒い格好をしていたブレンさんがロイミュードになったんやもん、間違いないで!」
ブレン「分かりました。天はここにいてください。」
天「頑張ってね、ブレンさん!✊」
ブレン「はい!」
そして、ブレンはゆっくりと歩みを進めてダークブレン・ロイミュードの目の前に立ちはだかるのだった。
ブレン「やめなさい、もう一人の私!」
ダークブレン・ロイミュード「なんだ、お前は!」
ブレン「貴方の暴走を止めて破壊する戦士です!」
そして、腰にブレンドライバーを装着したブレンはイグニションキーを捻るのだった。
『スタート・ユア・エンジン!』
そして、ブレンブレスにシフトブレンを装填してシフトレバーを動かすのだった。
ブレン「変身!」
『BRAIN ・THE・KAMENRIDER!』

そして、ハートに続いてブレンも仮面ライダーブレンとして新たな戦いが始まるのだった。



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