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たとえ我が身を闇に染めても君を守る~逆襲のバハト~前編

仮面ライダーカリバーこと上條○○がひかるの祈りの力で手に入れたジャオウドラゴンワンダーライドブックを使って仮面ライダーカリバージャオウドラゴンへと姿を変えたカリバーが仮面ライダーファルシオンことバハトを倒してから数日後。マスターロゴスの屋敷の中では平和な時間が流れていたのだった。
ひかる「ねぇ、○○君?」


○○「何、森田さん?」
ひかる「その森田さんって呼び方、やめない?」
○○「え?でも…」
ひかる「もう再会して数日なのに私だけ名前で呼んで○○くんは苗字呼ってなんか嫌だなと思ってさ…」
○○「じゃあなんと呼べば…」
ひかる「んー、そうだな…ひかるちゃん、ひぃちゃん、るんちゃん、ひかるさん、ひかるのどれかだったらOKだよ!」
○○「絶対この中から選ばないとダメなんですか?」
ひかる「そうだよ!どれにする?」
○○「じゃあ、ひかるさんで。」
ひかる「もう~!まだなんか距離感感じちゃうんだけど!○○君と私の距離感!」
○○「気のせいですよ!段々と昔のように戻していきますから!呼び方を!」
ひかる「まあ、そんなこと言っても高校でもひかるさん止まりだったけどね!」
○○「なんかすいません!」
ひかる「まあ、仕方ないか。今度はこれをステップアップにしてひかるって呼んで欲しいな…」
○○「分かりました。頑張ってみます!」
ひかる「フフ、待ってるね!」
○○「はい!」
そんな事を話していると屋敷にマスターロゴスが帰ってきた。
マスターロゴス「いやいや、寒いですね。今日は一段と寒い気がしますよ…何故かこの屋敷はポカポカしてますが…」

○○「な、なんだよ。ただ2人で話してただけだろ?」
ひかる「そ、そうですよ!変なことなんてしてませんから!」
マスターロゴス「これが青春というものですか…良いですね!」
そう笑いながら部屋から出たマスターロゴスに違和感を抱きながら○○とひかるは顔を合わせながら考えるのだった。そして、夕食の時間になるとマスターロゴスはとんでもない提案をしたのだった。
マスターロゴス「そういえばひかるさんが欲しいものを○○、買ってないんじゃないですか?」
○○「まあ、たしかにな。」
マスターロゴス「全く困った同級生ですね。ファルシオンを倒す事が出来たのはひかるさんのおかげなんですよ?」
○○「分かってるよ。」
マスターロゴス「分かってるなら買ってあげなさい!それでひかるさん、何か欲しいものはありますか?」
ひかる「欲しいものですか?そうですね…寒くなってきたので暖かいコートが欲しいです!」
マスターロゴス「だそうですよ、○○?」
○○「分かりましたよ、明日買いに行くよ!」
マスターロゴス「良かったですね、ひかるさん!」
ひかる「はい!」
まるでマスターロゴスの罠にハマったかのようにひかると出掛けることが決定したのだった。そして次の日、○○とひかるは初めて2人で出かけることになるのだが、その裏ではバハトが虎視眈々と○○への復讐の機会を伺っていたのだった。
○○「じゃあ、マスター!行ってくるよ。」
マスターロゴス「行ってらっしゃい!ひかるさんも楽しんできてくださいね?」
ひかる「ありがとうございます!行ってきます!」
マスターロゴス「はい、行ってらっしゃい!」
そして2人はマスターロゴスに見送られながら屋敷から街へと出発したのだった。
○○「それにしても寒くなりましたよね?」
ひかる「そうだね。あ、そういえば剣士ってクリスマスとかパーティーはやるの?」
○○「うーん。どうなんですかね?少なくとも俺はまだ剣士になったばかりなんで分からないんですが親父とかマスターに聞いたら分かるかもしれませんね。」
ひかる「そうだったんだ。それだったらさ、今度一緒にパーティーしない?再会パーティー!」
○○「再会パーティーか。2人きりでですか?」
ひかる「うん、そうだよ。もしかして嫌だったかな?」
○○「あ、嫌じゃないですけど。なんか恥ずかしいなと思って。」
ひかる「恥ずかしくないって!高校のときを思い出すためにもパーティーしようよ?ねっ!」
○○「ひかるさんにそんな風に言われたらやりますか!パーティー!」
そんな事を話していると街で大爆発が発生すると共に人々は逃げ惑うのだった。
ひかる「な、何!?何がどうなってるの?」
○○「あの斬撃…まさかあいつが!」
ひかる「あいつってまさか!」
そんな事を話していた2人の背後にバハトが現れたのだった。
バハト「そのまさかだぜ…俺は完全に帰ってきた!お前に復讐する為にな!」

○○「バハト、貴様!」
バハト「さあ、人間も逃げたんだ。楽しもうぜ!」
○○「お前にはもう負けない。俺にはジャオウ…あれ?ひかるさん、ジャオウドラゴンのワンダーライドブック、知りませんか?」
ひかる「あれ?あ、屋敷に置いて来ちゃいました!」
○○「マジですか?」
ひかる「マジです!ごめんなさい!」
○○「でも大丈夫です!こいつはジャアクドラゴンで倒してみせますから下がってて!」
ひかる「うん!」
そしてひかるを自身の後ろに隠した○○は闇黒剣月闇を構えながらバハトの前に姿を現したのだった。
バハト「ほう。この前の派手な姿じゃなくて普通の姿で俺に勝とうってわけか!」
○○「ああ、当たり前だ!」
しかし、何の自信があるのかは分からないがバハトは常に不敵に笑っていたのだった。
バハト「クックックッ、ハッハッハ!」
○○「何がおかしい?」
バハト「いや、こんなワンダーライドブックを手に入れたとしてもそんな事を言えるのかと思ってな!」
そして覇剣ブレードライバーを腰に装着したバハトが取り出したワンダーライドブックはエターナルフェニックスとは異なるものだった。
○○「なんだ、そのワンダーライドブックは!」
バハト「見せてやるぜ、これが俺の新たな力だ!」
そう叫んだバハトはアメイジングセイレーンワンダーライドブックを起動したのだった。
『アメイジングセイレーン!かつてから伝わる美しい歌声が今こだまする!』

『抜刀…!』
バハト「変身!」
『エターナルワンダー!虚無!神獣の炎で、全てが無に帰す!』

ファルシオン「さあ、来い!」
そしてアメイジングセイレーンの力を手に入れたバハトに躊躇いながらも○○は懐からジャアクドラゴンワンダーライドブックを取り出したのだった。
『ジャアクドラゴン!かつて、世界を包み込んだ暗闇を生んだのはたった1体の神獣だった…』


『ジャアクリード!』
○○「変身!」
『闇黒剣月闇!Getgounder conquerthanGetkeen.(月光!暗闇!斬撃!)』
『ジャアクドラゴン!月闇翻訳!光を奪いし漆黒の剣が、冷酷無情に暗黒竜を支配する!』

カリバー「あんたには絶対に負けない!絶対にだ!」
そして闇黒剣月闇と無銘剣虚無による鍔迫り合いを繰り広げたカリバーとファルシオンだったが神獣の力を手に入れたファルシオンの強烈な一撃を繰り出すのだった。
カリバー「グハッ!な、なんだこの力は!」
ファルシオン「言ったはずだ。これが神獣の力だってな!」
そして追撃するかのように無銘剣虚無による一撃を放とうとするが闇黒剣月闇で受け止めたカリバーによる一撃を逆に受けたファルシオンは吹き飛ばされたのだった。
ファルシオン「お前ごときの攻撃、俺に効くと思うなよ!」
カリバー「ふざけるな。あんたを倒してもう二度とこの世界に復活できないようにしてやる!ハアッ!」
ファルシオン「甘いな。やはりお前の剣は師匠に似て甘過ぎる!これが新たな力を手に入れた不死身の剣士の力だ!ハアッ!」
カリバー「ウワーッ!」
そして謎の光を放ち出した無銘剣虚無による強烈な一撃を受けたカリバーは壁にたたきつけられたのだった。
カリバー「はあ、はあ。クソっ!だったらこの力でお前を倒してやる!」
そして、カリバーはジャアクドラゴンワンダーライドブックを闇黒剣月闇にリードしたのだった。
『必殺リード!ジャアクドラゴン!習得一閃!』
カリバー「喰らえ!ハアッ!」
闇黒剣月闇から二枚の紫色のエネルギー波を放ったガリバーだったがX字になる寸前でファルシオンは無銘剣虚無で弾き返したのだった。
カリバー「な、何?」
ファルシオン「さあ、これで幕引きと行こうか!」
そして無銘剣虚無を覇剣ブレードライバーに納刀してトリガーを1回引いてから抜刀したのだった。
『必殺黙読!抜刀…神獣無双斬り!』
ファルシオン「トドメといこうか!ハアッ!」
そしてファルシオンの奥の手と言っても過言では無い神獣無双斬りを食らったカリバーは変身を解除して倒れ込むのだった。
ひかる「○○君、大丈夫?起きて、起きてよ!」
○○「ひ、ひかるさん…逃げて…早く逃げて!」
○○の必死の説得により振り返ったひかるの背後にはファルシオンが佇んでいたのだった。
ファルシオン「ハハハ。ハーハッハ!何が俺に負ける訳にはいかないだ。お前は俺に消される運命なんだよ!」
そして無銘剣虚無を振りおろそうとしたファルシオンの前に再びマスターロゴスが立ちはだかるのだった。
ファルシオン「ま、またお前か!」
マスターロゴス「一度ならず二度も私の家族を傷つけようとしましたね。仕方ありません、選手交代です。貴方を私が地獄にたたき落としてあげましょう!」
遂に怒りを爆発させたマスターロゴスがひかると○○、共に暮らす家族を守るために立ち上がるのだった。








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